文系だけの沖縄国際大学の学生と、理系がほとんどの立命館大学の学生と、ずいぶん反応が異なりました。「どう感じるか」より、「なぜ?」と考えてしまう。答えがはっきりしないので、最初はずいぶん戸惑ったでしょう。
最後のアンケートから、戸惑いながらも次第にこの授業を楽しみにするようになってきたことが伝わってきて、嬉しかったです。
この学生たちから、新しい手法が生まれました。3~4人で家族や友人の何気ない場面を演じてもらう。そのあと、条件を変えると、その場面が(あるいはその関係が)どう変わるか。
例えば、ある場面を演じた後、その場面に、電気やガスがなかったらどう変わるのか。
そのうちのひとりがAIDSだと告白したら、場面や関係はどう変わるか。
「もし、だったらの即興劇」とでも名づけましょうか。社会問題を考えるのに、良い方法です。
90分という短い時間では、解決方法を求めるのはあまり良くないということも分かりました。深めるには時間不足で、ステレオタイプな答えしか出ず、うわべを通り過ぎるような感じになってしまいます。
ドラマの可能性は果てしなく広い。この授業を通して、また実感!