ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

ホテル・ニューハンプシャー

2020-06-29 10:05:35 | 読書


京都市図書館が再開されてホッとしている。
最近DVDも貸してくれることを知って、そちらも利用している。

一時、朝井まかての本をよく読んだ。図書館で『薮医ふらここ堂』をみつけて、おもしろそうと思ったのがきっかけ。
まかてという変わったペンネームにも惹かれたが、それが沖縄の祖母の名まえからとったというのも親近感が湧いた。

真藤順丈の『宝島』を読んで、違和感をもちながらも衝撃だった。
続けて奥野修司『ナツコ沖縄密貿易の女王』、佐野眞一『沖縄だれにもかかれたくなかった戦後史』を読んだ。
沖縄に17年間も暮らしながら、沖縄について知らないことが多すぎる。
アメリカ統治下の沖縄については、これまであまり書かれてこなかったのか。
それにしても自分の無知が恥ずかしい。

読む本がないと、一日にアクセントがないような気がする。

時には外国の作家のものをと思い、ジョン・アーヴィングの『ホテル・ニューハンプシャー』を借りた。映画「サイダーハウス・ルール」の脚本を書いた人。この映画は以前に見てとても感動した。今となってはあまりよく覚えていないのだけれど。

『ホテル・ニューハンプシャー』は、ネット上では誰も借りていないことになっていて、上下同時に予約したけれど、下だけが貸し出し可能になって、上はタッチの差で誰かが借りたらしかった。その人がなかなか返さなかったのかずいぶん待たされた。

けれど図書館も心得たもので、下だけ先に貸し出すということはなく、上が貸し出し可能になるまで約2週間も下を確保しておいてくれた。
これは助かる。
下から先に読むわけにはいかない。

けど、先に上を借りた人は、下が借りられず待っておられるだろうな。

で、読み始めたら、結構しんどかった。
上を読むのに時間がかかった。
なかなか集中できず、ちょっと読んでは、他のことをしていた。
作品になかなか入り込めない。

まかてさんと私は共有する文化の範囲が広くて、ジョン・アーヴィングさんとは狭いからだろうか。
翻訳が間に入っているせいかもしれない。
外国の翻訳ものがいつも読みにくいわけではないのだが。

下の半分ぐらいきたとことで、俄然おもしろくなった。
あとは一気だった。

下をお待ちの方、一週間お待たせしました。
やっと返せます。
コメント
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