ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

ダイアローグのドラマワーク:コミュニケーション・アーツ・ワークショップに参加して

2008-06-03 10:56:38 | 日記・エッセイ・コラム

5月31日は京都でくにちゃんのプレイバック・シアター・ワークショップ、6月1日は大阪で岩橋由莉さん http://www.hpmix.com/home/haraiso/T1.htm のコミュニケーション・アーツ・ワークショップに参加してきました。

くにちゃんのワークショップは、「目からウロコ」の発見があり、飲み会も含めて私にとってとてもとても良い場でした。

今回はコミュニケーション・アーツ・ワークショップについて紹介します。

場所はクレオ大阪中央の3F和室。とても感じの良い部屋でした。参加者は主宰者のゆきさんも含め5人。由莉さんとで6人。5回の基礎講座と2回の実践講座、計7回の4回目にお邪魔したのでした。私だけが初参加で50代。皆さん若い女性。午後13時半から3時間。

・1週間をふりかえる
・いろいろな歩き方で歩く・歩きながらぶつかる・出あった人と凭れあってポーズ

その後ダイアログを使ったワーク
1「人のいう事なんにも聞いてないでしょ」
2「だってたいしたこと言ってないでしょ」
1「なによ、その言い方は」
2「私の言い方のどこが悪いのよ
 そっちの言い方が悪いんじゃない」
1「私の言い方が?」
2「そうよ そうやってそっちがいつもけんかを始めるんだから」
1「あなたがはじめたんじゃないの」
2「うるさい いいかげんにしてよ」

以上がテキストなのですが、指田利和さんの「ソシオドラマ」の勉強会で作成されたものだそうです。由莉さんの了解をいただいて、載せさせていただきました。

感情を込めないで読むことを基本とし、まず、一方が大きな声、他方が小さな声だとどのようになるか。単に、「大きな声」と「小さな声」と言っても、その言い方で違うように聴こえるのです。「ゆっくり」と「早く」の場合は、どうなるか。最初の「ゆっくり」と「早く」の場合、「ゆっくり」は余裕に感じられたのに、次の「ゆっくり」はとても間が抜けて相手にしていないように感じたり。また、同じものを見ていても、見ている人で感じ方が違ったり。

さらに、動作を加え、向き合っていたのがだんだん外を向いて最後はそっぽを向く、逆にだんだん内側を向いて向き合う。これは私がさせてもらったのですが、同じことを読んでいても、まったく気分が変わってきます。最後に向き合った時は、きついセリフなのに、「で、これからご飯一緒に食べに行こか」なんて気分でした。次に背中に向かって話す、背中に向かって話しかけられる。私の背中に話しかけられたとき、音は聴いているけれど、まったく内容を聞いていませんでした。見ている人もそう思ったのですって。夫によく「聞いてないだろ!」と言われるのですが・・・。聞いてないのですね、トホホ。

最後に、「並んで座ってセリフが終ったら相手の肩を肩でこずく」というのをやりました。すると、セリフを読みながらも何か甘えた感情が出てくるのですねぇ。不思議!セリフ自体は攻撃的とも言えるのに、読み方や動作でまったく違って見える。

なるほど、コミュニケーション・アーツだ・・・と、感心したのでした。

最後に2グループに分かれ、このセリフでシーンをつくって演じたのでした。どちらのグループも、母娘、父娘の親子のシーンになりました。

でも、私は「ブッシュとビンラディン」がこの会話を交わすところを思い浮かべて、ひとりで受けてました。

使える!これは。特に、演じることに抵抗のある方には、テキストがあるということはとてもやりやすいでしょう。さっそく、「勝手に追試」(高山昇先生のことばですけど)をしようと思っている私です。

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