最初のテレビカーは、昭和30年(1955年)に京成電鉄が特急「開運号」に試験的に取り付けられましたが、当時は放映時間が終日ではなく、車内で見る機会が少なく、それ以降は、取り付けられることがありませんでした。
しかし、関西初のテレビが設置されたのは、京成電鉄から1年後の昭和31年(1956年)に京阪電鉄の特急1882系、1883系でした。
当時は、まだ家庭にテレビがなく、多くの人が街頭テレビを楽しんでいた時代に、電車内で座席に座りながら見れるとあって人気は高く、東京と関西人の違いがここでも表れて随時特急全車両に設置されていきました。
昭和46年(1971年)には、カラーテレビが、平成4年(1992年)にはBS放送が、そして平成18年(2006年)には地上デジタル放送が放映されるようになりました。
一部の特急車両には、32型の液晶モニターを搭載する車両も表れ、大阪・京都間のJR、阪急との競争に一歩リードするようになりました。
地上デジタル放送 32型液晶テレビ
JR東海371系、JR西日本681系の各グリーン車、小田急20000系のスーパーシートなどには、小型の液晶テレビがあり、広義のテレビカーと云えますが、現在は撤去されています。