奇しくも1938年1月25日は、石ノ森章太郎・松本零士という2人のビッグな漫画家の誕生日です。
石ノ森章太郎氏 松本零士氏
石ノ森章太郎は、1998年1月28日に急逝しましたが、「サイボーク009」と「仮面ライダー」で知られています。
「仮面ライダー」はしばしば誤解されていますが、原作ではあの顔は正体を隠すための仮面でした。つまり「変身」の必要はなかったのですが、TVシリーズ2号ライダーの一文字隼人(佐々木剛)以来、あの「変身」こそが仮面ライダーのシンボルとなりました。
石ノ森章太郎のこれらの作品は、いわば手塚治虫の「鉄腕アトム」の延長線上にあり、そこに描かれているのは、戦争への抗議であり、機械文明に潜む疎外された者の悲哀でもあったのです。
松本零士は「銀河鉄道999」「戦艦ヤマト」が代表作です。
初めは少女マンガを描き始め、主人公は細身のハンサムが多用されましたが、その後は「銀河鉄道999」に見るような、ガニマタの小男が主人公キャラとして多用されるようになりました。
「銀河鉄道999」は題名から連想されるように、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」からインスパイヤされた作品です。
地球とアンドロメダ星雲の中核星を結ぶ宇宙列車「銀河鉄道999」に乗り込んだ少年の冒険物語ですが、鉄道マニアと宇宙マニアの心をくすぐってくれました。
かなりの長編でTVでも長時間放映されました。