バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

連日の“アイドル”たち

2011年11月21日 20時10分26秒 | バス運転士
アイドリングストップのスイッチが入っていれば、スピードメーターなどの計器類が並んでいるところ(またはその周辺)にある“アイドリングストップ”というランプが点灯するのだが…

三日前に乗ったバスは、そのランプがいつの間にか消えていて、実際にアイドリングストップも無効に… そういうことが何度も続いた。その後、普通にキーを回してエンジンを掛けた後、一度だけアイドリングストップすることに気が付いた。そして、エンジンスタートした時に、ランプが消えてしまっていたのである。

だから、待機場所でエンジンを掛けて、乗り場でアイドリングストップしてしまうと… 発車してから終点までアイドリングストップしないのである。当然、乗り場では前扉を開けているので、音楽も流れることはなかった…

一昨日のバスは、アイドリングストップするべき状態になると「やろうかな? やめようかな?」とでも言っているように、エンジンの回転数が上がったり下がったり… 優柔不断な奴だった。

それがバスの性格ならば仕方がないけれど、バッテリーの問題だとしたら…(そりゃ、そうだろう!) 途中でエンジンが掛からなくなっても困るので、泣く泣くアイドリングストップのスイッチを切った。

昨日のバスは、アイドリングストップのスイッチが入っていて、ランプも点灯していたのに… ずぅ~っと、アイドリングストップする気配さえなかったので、私は「こりゃ完全に壊れとるな」と思った。

ところが、バスに乗り始めて約2時間後… 普通に信号待ちをしていたら、突然「プスンッ!」とアイドリングストップした&音楽が流れたのである。私は“何度デートに誘っても断られ続けていた女性から、ある日突然OKをもらったような気分”だった。(そんな経験もないくせに!)

しかし、喜んだのも束の間… その後はバウンともプスンとも言わず、再びアイドリングストップしなくなってしまったのである。あぁ、あの一度きりの過ち… 否、アイドリングストップは何だったんだろうか…???

そう思いながらの約2時間後、またもや突然のアイドリングストップ… 私は「また気まぐれか?」と思ったが、なぜかその後はず~っと普通にアイドリングストップしたのである。すっかり日も暮れて、昼間よりも電気を使うようになったのに…

今日のバスは… あれ? またアイドリングストップが… あっ! 三日前に乗ったバスだぁ~!! ということで、ボケな私も考えた。バス乗り場で“キーを回して”エンジンを止めたのである。そして、発車する時にキーを回してエンジンを掛ければ、終点までに一度はアイドリングストップ(&音楽)が使えるのである。

某駅から終点までに“赤信号の長い”交差点は二つ三つあり、「それらのどこかでストップさせよう! そして、少しでも長く音楽を流そう!」と思っていたのだが… そういう時に限って青信号だったり、うっかり“赤信号の短い”交差点でストップさせてしまったりして…

その後、片道30分くらいの路線を走った時… 早々に“たった一回のアイドリングストップ”を使ってしまった私は「30分間で1回だけのアイドリングストップというのは… どうなん?」と思って、途中のバス停で時間調整する時に“キーを回して”エンジンを止めた。これで“もう一回”使えるようになった。

しかし、そんなことを繰り返していてエンジンが掛からなくなったら洒落にならない。上司から「松井、何をやっとったんだ!?」と問い詰められても、とても本当のことを答えられそうになく… 3~4回でやめた。

これらアイドリングストップの不調は、決して“気まぐれ”などではなく… 老化を隠しきれない“元アイドル”といったところか… そういう私も「覗いた」「撮った」「触った」などのカッコ悪い事件で捕まって“元運転士”などと言われないようにせねば! ハハハ…