バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

謎の追跡者

2015年08月18日 22時29分17秒 | バス運転士
昨日、昼頃の某港行き… 営業所前ターミナルをスムーズに出てしまったので、1つ目のバス停を時間ピッタリに通過、2つ目のバス停で30~40秒の時間調整停車… 後続車に追い抜かれて、バス停から前方の赤信号交差点までの20~30mが、数台のマイカーで埋まってしまった。

前方の信号が青に変わると同時に発車時刻を迎えたので、私は前扉を閉めて「お待たせ~」と背後のマイカーに対してハザードランプを点滅させながら発進… その時、ちょっとだけハンドルを右に切ったので、背後の青い軽自動車が右ミラーに映った。

3つ目のバス停は、大きな交差点の手前にあり、乗降客がなければ通過して、一気に交差点を突破できるのだが… 1人の男性が待っていたので止まった。すると、バスの背後を走ってきたマイカーたちは… 後続車が途切れた隙に右車線へ出て、そのまま直進するマイカーもあれば、すぐに左車線へ戻って左折するマイカーもあった。

大きな交差点の信号が赤になり、それとほぼ同時に後続車も来なくなり、バスの背後から右車線へ出られなかったマイカーが続々とバスの前へ出てきて、先程と同じような状態に… 私は「もう、みんな前へ出ただろう」と思いながら発進… すると、右ミラーに先程の青い軽自動車が映ったのである。

私は少し驚いたが、「あぁ、この大きな交差点を左折するつもりで、無理せずに待っていたのかぁ~」と思って、再び「お待たせ~」とハザードランプを点滅させながら発進した。信号が青に変わって… 私は交差点を直進する時にチラチラと左ミラーを見ていたのだが、そこに青い軽自動車が映ることはなかった。そう、直進して来たのだ。

その先、バスは半分以上のバス停で止まりながら、すべての交差点を直進し続けたのだが… なぜか、青い軽自動車はバスを追い抜くことなく、ず~~~~~~~~~~っと追走してきたのである。片側二車線の道路、少ない後続車… 追い抜くチャンスはいくらでもあったのに…

そうなると、私の頭の中では「あの車は一体…???」「ひょっとして、私がその車と接触事故を起こしたのに気付いていないとか?」「新人さんが路線の確認をしているのかな?」「まさかのストーカーだったりして!?」などの考えがグルグル… しかし「いやいや、たまたま行き先が同じだけだよ」と思うようにした。

そんな感じで15番目のバス停を発進… その時「この先、バスは某病院停(17番目)へ寄るため、少しだけ本線から外れるけど… いくら行き先が同じであっても、一般車がそんなルートを選択することは有り得ない! そこでサヨナラだな」と思った。

が、が、が、バスと同じく青い軽自動車も本線から外れて来たので、私は「いやいや、きっと某病院へ行くんだ! うん、そうだそうだ!」と自分に言い聞かせていたのだが… その車は、某病院停でもバスを追い抜くことなく… その後、バスと同じく本線に戻って来たのである。

さすがに私も「これは絶対に何かある! 普通じゃない! ブログのネタになる!」と思いながら18番目のバス停を発進… 青い軽自動車も発進… 大きな交差点を左折して、19番目のバス停で時間調整停車… すると、なぜか青い軽自動車はバスを追い抜いて行ってしまった… えぇ~~~~~っ!? なんでなんで? これじゃ、話のオチがないじゃないかぁ~! とか言いながら、書いちゃったけどね。ハハハ…