侮れぬ敬老パワー！

あるバス停を発車したところ、２０ｍくらい先の交差点の信号がちょうど変わってしまい、私のバスは先頭で停止した。そこは比較的大きな交差点で、歩道橋はあっても横断歩道はない。

しばらくして、私は左方向から歩道上を接近してくる一人のお婆さんに気が付いた。「まさか…　ここで乗せてくれなんて言わないだろうなぁ～」と思っていたら、案の定「乗せてくれんかねぇ～」と言われてしまった。

私は一瞬迷ったが、もうすぐ信号が変わりそうだったし…　と、お婆さんは私の迷いを見透かしたかのように、歩道の植込みとガードレールを跨いで来ようとしていた。

驚いた私は、慌てて手を振って「ダメダメ！」と合図して発車した。そんな…　まさか跨いで来るとは…　もしも私がお婆さんの立場で「ここで乗ってもいいですよ」と言われたとしても、逆に遠慮するくらいの植込みとガードレールですからねぇ…　恐るべし、敬老パワー！