バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

いつもは弊社バスに乗らない人々

2009年06月22日 22時42分06秒 | バス運転士

今日は、弊社某駅⇔他社某駅⇔某院の往復を繰り返す勤務だった。

午後3時半過ぎ、某学校前から3人の女子高生が乗り、乗客は10名ほどになった。終点の弊社某駅で、1人の女子高生が最後に降車口へやってきて、小声で「お金を持っていなくて…」と言いながら手の平の小銭を見せた。50円玉、10円玉、5円玉、1円玉… 総動員態勢である。私が「明日も乗るの?」と尋ねると、彼女は「雨が降れば…」と答えた。きっと、いつもは駅から自転車に乗っているのだろう。私は「いくらあるのかなぁ… とりあえず、全部(運賃箱へ)入れてくれる?」と言った。ジャラジャラジャラ… すると“159円”と出た。私は「まぁ… 160円として… 明日じゃなくてもいいから、次回乗った時に足りない分も払ってくれるかなぁ? 忘れていなければ…」と言った。彼女はうつむいたまま小声で「ありがとうございました」と言って降りていった。

午後7時過ぎ、弊社某駅から某院へ向かっていた。途中の他社某駅で停車すると、反対車線には弊社某駅行きのバスが停まっていた。その時、扉の外から私に向かって「このバスは弊社某駅へ行く?」という声が聞こえた。私は「いいえ、反対側です」と言いながら、反対車線のバスを指差した。そこで改めてそのバスを見てみると、いつもは10人も乗らないほどなのに、なぜか超満員であった。それから約30分後、私のバスは某院で折り返し、弊社某駅行きのバスとして他社某駅にやってきた。そこには、いつもは有り得ない30名ほどの乗客が待っていた。そして、ほぼ全員が終点の弊社某駅まで乗ったのだが… その大半が“恐縮です”という感じで、私に“弊社バス乗車票(発行元は他社某駅)”を手渡して降りていった。営業所へ戻ってから聞いたところ、やはり「他社電車が大雨の影響で止まってしまった」らしい。このようなことは、たまにあるようだが… いつも他社某駅から弊社某駅へカードなどで乗っているのに、「ラッキー!」とばかりに他社某駅で乗車票をもらって“タダ乗り”した人もいたりして…???


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