バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

血管3本ブチッ!

2008年03月11日 23時41分49秒 | バス運転士

3月は春休み、車の免許取得シーズンです。今日は、某駅と某運転免許試験場を結ぶ路線も走りました。午後3時過ぎ… 試験場には20名ほどの乗客が待っていましたが、大半は試験を受けに来た若者です。一人の男が携帯電話で話しながら乗ってきましたが、私が注意する前に止めたので何も言いませんでした。すると今度は一人の女が電話を始めました。「合格したよぉ~! 94点! ○×▲※★△…」とても話が終わりそうになかったので、私は「電話やめてくださいよぉ~」と言いました。しかし、止める気配がない。私は再度「聞こえませんかぁ~? 電話やめてねぇ~」と注意しました。すると、その女は「怒られちゃった。キャハハ…」と電話の相手に言って、さらに話を続けやがった。その瞬間、私の脳の血管が3本ほど「ブチッ」と音を立てて切れた。そこで「車の免許を取るのもいいけど、バスや電車の中で携帯電話をかけないというマナーも守りなさい!! もしも電話を止めないというなら、次のバス停で降りてもらいます!!」と大声で言った。さすがに女も電話を止めた… が、今度はボリボリとお菓子を食べ始めた。その女の辞書には“反省”という文字がないらしい。そこで「バスの中は飲食禁止だ!」と追い討ちをかけることも可能だったけれど、その女をイジメるのが目的ではないのでやめました。「まぁ、これで終点まで全員が大人しく乗っているだろう」と思っていたところ、次のバス停から右手に携帯電話を持った若い男が乗ってきて運転席のすぐ後ろに座った。「まさかねぇ…」と思っていたが、案の定、バスが発車してすぐにその男は電話で話し始めた。時が時だけに、猶予を与えることは出来ない。私はすぐに「おい、電話やめてくれ…」と注意した。その男はすぐに止めた。その後は何事もなく、終点の某駅に到着しました。私も何事もなかったかのように「ありがとうございました」と言いました。電話の女も男も、私に運賃を投げつけることなく、静かに降りて行きました。めでたし、めでたし… かな?


帝国の逆襲!?

2008年03月11日 09時28分31秒 | バス運転士

発車時刻ギリギリに走ってくる乗客は、一日の内に必ず何人かいる。その人が乗って着席するのを待っている間に、発車時刻は過ぎていく…。この仕事を始めた頃はそんなことでもカチンときたけれど、いつ頃からか「一日に何百人と乗せていれば、その内の1%の人に“不測の事態(忘れ物をして一度自宅まで戻って… などの「うっかり」も含む)”が起きても不思議ではない」と思うようになった(中には“いつもギリギリに来る”人もいますけどね)。また、朝、駅の改札から続々と人が出てくる場合、キリがないので発車してしまうこともある。ただ、それは「4~5分後には同じ行き先のバスがあるから」なのです。

夜、始発となる某所で発車時刻に扉を閉めたところ… 一人のオッサンが走ってくるのが目に入ったので、再び扉を開けた。オッサンは黙って乗り込んで、たまたま空席となっていた一番前に座った。私はすぐにバスを発車させたのだが、すぐ横からオッサンの荒い息遣いが聞こえてくる… 正直なところ、あまり気分の良いものではない。しかも、そのオッサンは息を整えようとしているのか、「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」と早くなるのを、無理矢理「スゥー、ハァー、スゥー、ハァー…」とゆっくり呼吸しているようだった。それを聞いていた私は「ん? どこかで聞いたことがあるような… あぁ、スターウォーズのダースベイダーか」と思った途端、ちょっとだけ楽しい気分になりました。