極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

印度の太陽と湖

2011年08月14日 | びわこ環境

 

【逓減するソーラ・モジュール・コスト】

 

アイサプライ・ジャパンは,「太陽光発電システム設置数は下期に増加するが
モジュールの年間売上は昨年並み」を発表。それによるとドイツやイタリア
市場の設置需要が回復し、世界市場での太陽光発電システム設置規模は通年
で21%の成長が見込まれるが、半期の停滞が太陽光発電用モジュールの価格の
低下を招いたことにより,モジュールの年間売上は結晶系および薄膜系モジュ
ールの両方で2010年と比較して横ばいとなる見通と発表(11/08/11)。

ドイツは、現在のモジュール価格は0.85ユーロ/W、住宅用システムは2.2ユー
ロ/Wで提供され投資状況は今まで以上に活発化し、特に小型のルーフトップ
向けは活発である。イタリアでは法的な枠組みが明確になり、市場の中で重
要なカテゴリであるルーフトップの市場は規制から除外されている。このよ
うな状況からこれ以上の需要の低下は見られないと予測。設置業者の多くが
年末まで予約が埋まっていると報告している。2011年のドイツ市場での設置
規模は6.9GWに上昇。これは2010年の7.4GWと比べると7%の減少であるが、イ
タリアでの設置規模は5.0GWに上り、2010年の3.6GWから増加と予測する。

ドイツの太陽光発電システムはこの5年で半額以下に、業界団体が発表

※この流れでみると、国産モジュール価格も、普及拡大に伴い、2013年以降
半額以下になって行く。それに伴い、メーカの世界的規模での再編が促進さ
れていく。そう‘太陽と湖の季節’の到来だ(『デクサマーニの抱擁 』)。 

【ソーラは印度をめざす】 

 

地球的規模の環境を考え、持続可能な社会を実現する上で、人口の多い国と
政治経済形態を抜きにして語れない。その中国、インドは新興国で、一番や
っかいな国になりそうだ。それに比べ、ユーロ圏は情報開示と環境意識は高
い。その反対に米国は二分している。日本の政策としてアジアで中国とイン
ドとの友好関係は世界の人心安定政策、特にインドのエネルギーと食糧の安
定は重要だ。

既に、インドが太陽光発電の大幅な拡大計画を打ち出し、アジアや欧米企業
が開発市場への参入を狙っている。第一段階では2013年までに35億ドル規模
の投資となり、外資系は国内企業より有利に展開する見込み。インドの現在
の太陽光発電能力は30メガワットだが、最終的には2022年までに20ギガワッ
トへの拡大を計画している。総投資規模は7百億ドルとなる見通しで、米フ
ァースト・ソーラー、中国のサンテック・パワー・ホールディングスなどが
機会をうかがっている。




ここは、ポスト菅直人の政権がどのようになろうとも、日本の自然エネルギ
(ソフトエネルギー)及び蓄電池並びに‘デジタルハウジング’などの企業
のバックアップを果敢に行い、インドのエネルギ政策の安定に貢献すること
で、ひいては世界の環境および持続可能な社会の構築に寄与する政策が打ち
出せる政権なら展望は明るいとまで思う。だからといって、人口の少ない国
をおろそかにするというのではないが、人口が多いというのは量的にも質的
に重要と考える。 

※「インドのエネルギー情勢・政策動向」石田博之

 

【チリカ湖】

ところで、インドの湖沼の数は国土の割には少ない方だろう。その中でも、
チリカ湖はインド東部、カルカッタの南にあるベンガル湾に面したインド最
大のラグーン(汽水湖)として世界的にも知られている。面積はおよそ日本
の琵琶湖の2倍。1981年にラムサール条約の登録湿地になる。水鳥の越冬地
イラワジカワイルカの生息地としても知られ、生物多様性豊かな湖。周辺に
は132の漁村があり、15万人の住民のうち70%が漁業によって生計を立てて
いる。しかし1980年代以降、上流部の森林伐採による土砂流入を発端として、
湖は浅くなり(最大水深4メートル)、湖口が埋まって狭くなり、その結果、
淡水化が進み、漁獲量が激減し、貧困などの深刻な社会問題が発生する。生
態系の悪化でラムサール条約からは改善勧告(モントルーレコード記載)を
受ける状況となる。 

 

また、北部には『ダル・レークの恋』、宝塚歌劇団で上演された舞台作品で
劇作家・菊田一夫によるオリジナル作品(1959年初演)の舞台ともなった、
インド北部シュリーナガル(カシミール地方の中心都市)にある避暑地など
を舞台に、軍人(騎兵大尉)とインド貴族の令嬢の恋を描かれたダル湖もあ
るが、経済成長のひずみである公害や環境破壊進行が懸念されており、その
問題解決を含めたトータルパッケージ支援が望まれる。

とまれ、インドの太陽と湖は滋賀の太陽と琵琶湖と重ね合わせてみれば、何
となくこの地球の未来が見えてきそうな感じがする。

 



朝寝髪 我は梳らじ うるはしき 君が手枕 触れてしものを 

                          万葉集/作者未詳


歌が書けない不安定な毎日が続く。朝から、車の定期点検。墓の清掃をすま
せ帰ってくる。注文のソフトが佐川急便で届く。まぁ、急ぐことないか。

 

 

コメント
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