極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

デジタルハウジング

2011年08月15日 | 省エネ実践記





【二度と経験できない勝利】

こんな経験すればそれだけで一生を終えても良いと思えることが起きた。
隣でテレビ観戦している無口な方の息子が歓声をあげる。手を止め何か
とたずねると近江八幡がえいことになっていると言う。テレビのスイッ
チを入れると、帝京高校の左腕投手が八商打者の遠藤和哉に外角高めの
甘いを投球、これはホームランだと思った瞬間、打球は右翼席に飛び込
む。途中から見たのでこれが満塁ホームランとはしばらくわからなかっ
た。あとから関連記事を見ると満塁ホームランは2度目で、しかも今回
は9回逆転の満塁打だという。‘これは、ついてる。これにあやからな
い手はない。




【デジタルハウジング】




コスモ電機がモーテック社の太陽電池パネルを販売するとの記事をみて
デジタル革命の第1則のシームレス化が‘デジタルハウジング’(『
度の太陽と湖
』)が着実に進展していることを知る。なお、この事業目
的は、安定した品質とコスト競争力を両立させるためで、2010年に OEM
契約を締結し、一般住宅・工場を対象に、パネルの販売、据え付けを一
貫して手掛け、2012年度に売上高約13億円を目指すという。コスモ電機
の製品のソーラー換気扇一体型CSソーラはその典型と見る。

 デジタル化が建築物に及んでくる、そんな意味で‘デジタルハウジング’
と呼んでいるのだが、この製品は「換気」(空気調和)と「ソーラ」(
独立系発電)が結合したものだ。



【建築物の通気構造】

建築物の換気方式として、24時間換気システムがある。また、省エネと
いう観点から高気密、高断熱構造建築物もある。省エネルギー促進の高
気密化、高断熱化と24間換気システムは相反するものである。これを、
(1)簡素な構成で(2)低コストで屋内の温度や湿度管理と換気性能
とともに建築物の耐久性を高めつつ(3)高効率な熱回収を行い(4)
快適な屋内環境を実現可能な省エネルギー換気システムと省エネ建築物
を考案してみる。

そのために(1)高気密化されている屋内の内気を屋外へ排出する換気
手段(2)屋外から屋内へ外気を導入する給気導入部で換気し、屋内の
内気を所定回数入れ替える換気装置を備え(3)外気取込口と給気導入
口にその両端がつながる給気導入経路で給気導入部を、屋内の床下空間
に形成するとともに、給気導入経路に同通路内に取り込まれた外気の温
度と湿度を調整して給気導入口に供給する空調装置を備える。(4)給
【符号の説明】

3 屋内 4 床 5 換気装置 8、208 給気導入経路 9 空調装置 
9A 熱交換ユニット 9B ヒートポンプユニット 20、209 開口部
51 排気口 53 換気装置 54、54A、54B 給気導入口 55 排気口
81、281 外部給気口 100 省エネルギー換気システム 211 界床
211A、A1 最上流側に位置する空間
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気導入経路は、導入された外気が流通可能に複数に分割された空間部で
空調装置は外気取込口に近い給気導入経路の最上流側に位置する空間部
内に配置する(5)空調装置は、熱交換ユニットと、熱交換ユニットと
接続されるヒートポンプユニットを備え、熱交換ユニットが給気導入経
路内に配置され、ヒートポンプユニットが換気手段の屋外へ向かって開
口された排気口と対向するように配置(6)熱交換ユニットが配置され
た空間部よりも給気導入経路の下流側の空間内に配置され(7)空間内
の温度(湿度)を検出と検出された情報の表示手段をもち(8)屋内の
床部分を除く外壁、界床及び開口部が高断熱構造である特徴をもつ。

 



この住宅は、省エネルギー換気システム100が装備され、24時間換気装
置5と、屋外から屋内へ外気を導入する給気導入部と、空調装置9を備
え、24時間換気装置は、上図3、図4の各居室に設けられた排気口51が
連通する排気用ダクト52と排気用ダクトの経路上に配置された換気手段
53と、屋外につながる外気導入口54A、54Bとを備えている。排気用ダ
クトの終端は野外排気口55である。階段6の下とキッチンカウンター7
の下の2箇所にそれぞれ設けられて、階段下の外気導入口、カウンター
下の外気導入口として、換気手段53は、専用ファンで屋内の内気を吸引
する(符号10はキッチンのレンジフード→キッチン内の専用換気経路を
最短で確保することでエネルギーの浪費を防止する。

【床下空間利用の換気】
 
【符号の説明】

10 建物 20 基礎 21 外周立ち上がり部 22 通常外周立ち上がり部
23 高外周立ち上がり部 24 底盤部 31 土台 32 大引 33 床パネル
34 壁パネル 40 通常床領域 45 高床領域 50 通常床下空間 55 高床
下空間 60 仕切壁 70 外部通気口 71 外部小通気口 75 内部通気口
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例えば、床下空間利用の換気を考えてみよう。建物10の基礎20は外周立
ち上がり部21に囲まれた部分を塞ぎながら地盤の表面を覆う底盤部24を
有し、床下空間は、基礎の外周立ち上がり部と底盤部と通常床領域の床
と高床領域の床で囲まれていて「通常床領域40」とは、床の高さが所定
の高さの領域をいい「高床領域45」とは、床の高さが通常床領域40より
も高い領域をいい「通常床領域40」と「高床領域45」とが隣接して設け
られて「段差のあるフロア」が形成されている。

このように、室内空間の換気に用いる外気を、日光が当たらない床下空
間を通して取り込むことで、床下空間で冷却された外気を室内空間に供
給でき、床下空間として、通常床下空間と高床下空間とを隣接して設け
連通することで、床下空間の冷却容積を比較的大きくでき、通常床領域
と高床領域との境界に通常床と高床床との隙間を塞ぐ仕切壁に内部通気
口を設け、床下空間の冷却された空気を室内空間に効率的に取り込め、
かつ、省エネルギー性を実現するという。

【建築物の通気構造】


【符号の説明】

10 基礎、11 床部、12 床下空間、13 土台、14 大引、15 熱交換器、16
冷温水供給装置、17 配管、18 外気導入ダクト、19 送風機、20 制御ユ
ニット、21 温度センサ、34 外側通気層、35 内側通気層、44~46 壁内
通気層、51 床部、52 二階根太、53 床下空間、54 熱交換器、55 冷温水
供給装置、56 配管、57 外気導入ダクト、58 送風機、59 側壁、60,61
排気口、70 制御ユニット、71 度センサ、111 床下地板、112 仕上げ板、
113 枠状体、114 通気孔、511 床下地板、512 仕上げ板、513 枠状体、
514 通気孔
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上図は床下空間の通気性を十分に確保しつつ、同時に床暖房機能をも発
揮することのできる建築物の通気構造の考案の1例。建築物の通気構造
を、大引14の上に配設し、その下面に下向きに突出し囲む枠状体113a、
bを有すると共に、枠状体113a、bの内側において下面と大引14との間
に通気孔114を形成する床下地板111a、bと、床下地板111a、bの下方
に配置する床下空間12内に、周辺空気と熱交換用流体が供給される熱交
換器15a,bと、送風機19により外気を床下空間12内に取り込み、熱交
換機に導く外気導入ダクト18とを備え、床下空気が上方の位置から排出
するよう構成されている。

コスモ電機のソーラー換気扇一体型「CSソーラ」は換気ファンメーカ
ならではの考案だが、建造物の表面と合体する前駆体と考えている。将
来的には断熱塗料、保温塗料、発電塗料などとの差異がなくなるはずだ
(デジタル革命第5則「イレージング」)。そして、電気自動車とも合
体し移動蓄電装置としての機能性を持つようになるだろう。その技術の
トップを走るのが日本だと確信している。 

 

コメント
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