極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

電子樹木の中のひこにゃん

2011年08月28日 | びわこ環境


 

 

【田圃のひこにゃん】

彦根市は22日から市役所1階ロビーで、ひこにゃん田んぼアートに関する写真パ
ネル展を開く。準備時期から田植え作業(5月29日)、最新の様子までの写真
約20点を展示する。開館は午前8時半~午後5時15分。今月31日まで。また、市
内石寺町の田んぼに描かれている「ひこにゃん田んぼアート」の見学ツアーが9
月18日に行われる。対象は小学生以上で小学生は保護者同伴。午前9時までに荒
神山自然の家(日夏町)のクラフト棟に集合し、荒神山の山頂まで登り、田んぼ
アートを見学。下山後にはクラフト作りも体験できるという。持ち物は帽子、運
動靴、軍手、タオル、飲み物など。定員百名。参加費はウォーキングのみが百円、
弁当付きが七百円、弁当とクラフト付きが千円。
尚、申し込みは自然の家 TEL0749(28)1871

 

物質・材料研究機構(NIMS) 太陽光発電材料ユニットは、JST戦略的創造研究推進
事業(CREST)研究領域「太陽光を利用した独創的クリーンエネルギー生成技術
の創出」研究課題「色素増感太陽電池におけるデバイス物性に関する研究」で、
色素増感太陽電池の世界最高効率を11.4%に伸ばし、5年ぶりに更新したという
(2011.8.25)。

 

米・ニューヨークに住む13歳の少年が、画期的な太陽光発電のモデルを発表し注
目を集めている。従来の発電パネルは平面のものが一般的だったのだが、彼が発
表したのは、木の枝葉をモチーフにした発電モデルという。その効果は従来型の
ものよりも20パーセントも効率的に発電できるという。冬の日の短い時期には、
50パーセントも発電効率がアップする。木の枝葉はお互いに光を遮らないように
できており、そのメカニズムは「フィボナッチ数列」に基づいているものである
ことを知り、それを元に太陽光パネルを配置し、自ら作った平面パネルと比較し
て実験を行ったところ、発電効率は木のモデルの方が20パーセント優れており
さらに1日の発電時間も2.5倍長く稼げることがわかった。さらに冬の時期にな
ると、発電効率は50パーセントも上回った。



バイオミミクリーを字でいくようなニュースだが、それにしても恐るべし中学生。
きみは人類とこの地球を救ってくれた・・・といえば大袈裟か。そんなことない
ような気もする。配線の引き回しやパネルの配置の煩雑さが問題になりそうだが、
パネルの設置位置が決まれば、太陽光の自動追尾型でなくて、固定型でも効率の
向上を示唆している。また、直射光だけでなく、散乱光をうまく受光変換できれ
ば複雑な配置をしなくてもカバーできることを。また、パネルを分散することで
放熱効果を高め、シリコン素子の昇温による変換効率低下をうまく防いでいるこ
とを示唆している。つまり、光電変換、配線、放熱、保護膜などの機能を‘ネオ
コンバーテック’で薄膜加工できれば電力単価を¥7/kwh以下
にすることも可能
だということを教えてくれているように思える。


【究極のデジタル技術  量子ドット】

量子ドット同士が隣接することで、そこに閉じ込められた電子が量子力学のトン
ネル効果により、量子ドット間を移動し、従来の半導体では電子が移動できるの
は、伝導帯、価電子帯だけでしかなかった。ところが、トンネル効果により、中
間バンドについても電子の移動できる「ミニバンド」が形成され、より効率的に
電気を取り出せることができ、光を複数のバンドギャップで分割して吸収できる
ことで熱として失われていたエネルギーのロスを減らし高効率エネルギー変換が
できる(『炉心溶融とデザーテック』)。例えば、レンズで太陽光を集光した場
合、従来の中間バンド型太陽電池の理論的変換効率は最大で63%(集光なしでは
47%)でしたが、中間バンドが4つになると最大75%(集光なしでは57%)にな
ると予測されている。原理的に中間バンドをさらに増やせば、80%も達成できる
とまで言われている。


量子ドットはまだ研究途上の技術で、最適な中間バンドを導ける量子ドットの形
状制御、位置精度、そして最適な材料の組み合わせという3要素が欠かせない。
ミニバンドで電子や正孔がスムーズに流れるためには、量子ドットがきれいに揃
っていることが前提で、それが実現できるようになるにはあと10年くらいはかか
るという(荒川泰彦教授)。制御技術と材料技術を確立できれば量産化は難しく
ない。塗布型のプロセスで量子ドット太陽電池を作れる可能性もある。今のとこ
ろ、実験室で変換効率は16%くらいだとされる。原子力発電開発に投じられる予
算を量子ドットに振り向けば、ここ数年で実用化可否が決定できるだろう。実用
可能ということになれば開発は一気に加速し、2021年には最も先進的なスマート
グリッドのモデルができあがっていることだろう
。と同時に、地球温暖化問題の
解決の「バーゲンパワー(切り札)」のになるだろう。


田圃のひこにゃんのニュースは、色素増感型太陽電池のニュースから13歳の中学
生の太陽電池の高変換効率方法の発見へと意外な展開をみせ、量子ドット太陽光
発電の開発へと繋がった。なにも、75%の変換効率の半分でも充分ではないかとも
思うが、膨大な設置面積を半分に、あるいは10分の1にできるとなれば、この彦
根周辺電力は福井県に依存しなくとも賄え、未来永劫、淀川・琵琶湖水系人工的
な放射能禍に悩まさせられずに済む。それだけではなく、水上バイクや自動車の
騒音・排気ガスからも解放されることにもなる。


                                  

 

 

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