極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

小さくなるソフトエネルギー

2011年09月18日 | 環境工学システム論


 

【太陽と風の季節】

福岡県では先端風力発電の「風レンズ風車」を志賀島自然保護センター(休暇村志
賀島内)に設置しているという。センターの展示室では、地球温暖化の仕組みや影
響、一人一人が生活の中でできる地球温暖化対策などをパネルで紹介し、自然エネ
ルギーを活用する風レンズ風車をきっかけとして、地球温暖化について考える展示
場だ。この話はデクサマーニの抱擁』でも話題にしたし「風か太陽」の選択議論
は『エネルギー政策を議論しよう。』でも紹介しようにスタンフォード大学のジャ
コブソン教授の「風力と太陽のベストマッチ」との結論にあるように風力発電への
ウエイトの大きさにしめしされてもいる。そして、中間技術としてシェールガス、
天然ガス発電によるバックアップというのが2030年までの日本のエネルギー戦略と
して認識されて来ている。

しかし、「風レンズ」とは巧く表現したものだ。流体工学の知識があるものなら直
ぐにピントくるが、わたしたちがレンズといえば光を屈折するあのレンズだが 表
現を替えれば、光エネルギの粗密分布を変えるものだすれば、これは風車に流体(
気体、液体)のもつ運動のエネルギーを圧力のエネルギーに 変えるために 断面積
を次第に広くする流路であるディフューザを取り付けたものなのだが、なるほどと
感心させられた。この原理は“コアンダ効果”といわれジェットエンジンのタービ
ン翼やノズル、航空機の浮力などの“流体粘度”を利用したもの(あっとこれはわ
たしの専門分野だった)。風車にフランジという輪っかを取り付けることで、圧力
エネルギーの支配領域を広げれば吸引力が増すことは一般的に知られている。毎秒
5メートル以上あれば風車は動き、そのエネルギーは輪っかなしの約1.5倍という。
このフランジ(=輪っか)の形状特性を風車形状特性との関係式を求めて申請公開
すば特許が取れるというものだろう。

  

これで風力発電は、コンパクト→ダウンサイジングになるという。裏返せば、高変
換率化だ。それだけでない、騒音も押さえることができるという。やはり技術立国
ジャパン。そして、資源の頂点は人材ということを物語っている。いるが、もうひ
と捻り欲しいというのがわたしの持論だ。つまり、どこにもある圧力エネルギー差
を電気エネルギーに変える。例えば、薄い炭素繊維の表面に、薄膜太陽電池を貼り
付けたものを建造物の表面に鱗のように貼り付け覆う。風が吹けば風による圧力で
この‘エネルギー変換鱗片’が揺動と振動し、これを圧電変換素子で電気に変えな
がら同時に光電変換素子(=太陽電池)でも電気に変えるそんな素子をタイルのよ
うに配置すれば、風がなくとも、日照がなくともどちらかか給電できるという夢の
モジュールができる。ここでも『デジタル革命』の基本特性がまた当てはまるとい
うことだ。

 

コメント
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