極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

地球の渚

2011年09月19日 | 地球温暖化

 

 



彼女が昨日からパンづくりにはいる。朝食の仕上がり具合は少
し固いよというと、発酵時間が短いのよという返事。そして、
お店をやってみようかしらと冗談半分の問いかけが。よした方
がよいよ。それなりに大変なのだからと返事する。確かに、料
理の偏差値は60~70といったところか。そんな風に考えている
と、昼前に注文していた造花が届く。佐川急便の配達の若者は
大きな贈り物ですねというので、胡蝶蘭だよというと、いいで
すねと愛想笑いを浮かべている。でも、感じ悪くないとサイン
する。昼からは母のところに彼女と出かける。お風呂に入れて
もらっているというので、部屋に造花とメッセージを残し、愛
犬の治療費が嵩むことや思い出をおしゃべりを聴き、それにし
てもお金がかかるね。来年から僕も稼ぐよと返事をしながら帰
ってきた。今日は敬老の日。たぶん僕たちはこれで幸せなんだ
ろう。
 

 

【夜光雲出現の背景】

地球の地軸が傾いたまま公転して、北極を中心に北半球が夏に
南極を中心とする南半球は反対に冬となるが、発生する気温や
気圧の全地球的な偏りを解消するため、成層圏や中間圏でも大
規模な大気循環が発生。夏になっている半球(夏半球)では、
その極(夏極)の上空の中間圏界面付近で夏半球から冬半球に
向かい中間圏子午面循環が発生する。夏極の上空にある中
間圏
の大気は夏の間断熱膨張により冷却され、その付近の気温は地
球大気の中で最も低くなる。夏極上空を覆う低温の空気に、中
間圏子午面循環に伴って冬半球からの高温の空気が進入して衝
突すると、その付近で雲ができやすくなる。そのため夜光雲は、
夏半球の緯度 50°~70°付近で中間圏界面付近に発生し
より
低緯度で観測された例も含め近年増えて来ている。

およそ80キロメートル上空にある、大気と宇宙が接する境界線
[中間圏界面領域]付近にあるこの雲は、氷でできている。輝い
て見える理由は、通常の雲よりはるかに高い位置にあり、太陽
が地平線に沈んだ後もまだ太陽に照らされる。夜光雲は美しい
ものかもしれないが、地球温暖化によって引き起こされる地球
規模の変化の前触れである可能性もある。夜光雲が温暖な中緯
度地域の空に現れることはまったく新しい現象で、なぜ夜光雲
が極域から移動してきたのかはわかっていない。過去25年間に、
極域に現れる夜光雲が、明るくなり頻度も多くなってきている
がその理由も明らかではないという。



主な構成物は 氷と推定されていて、雲粒の大きさは40~100nm
青い光を散乱(レイリー散乱)しやすい大きさにあたる。夜光
雲は古くから知られているが、近年の二酸化炭素やメタンの増
加により、対流圏の気温が上昇し、それに伴い、中間圏の気温
が低下したために発生しやすくなったとも考えられている。夜
光雲の出現は、上空で平均的に見られる気温よりもおよそ摂氏
11度低い気温になる必要があるという。二酸化炭素かメタンの
影響はあるかもしれないが、その影響は1度程度にすぎない」
とする見解もあるが、二酸化炭素は濃度が高い場合は、温室効
果を示すが、充分に希薄な場合、大気の境界熱を吸熱し放出し
冷却効果をもつと言われている。

「二酸化炭素かメタンの影響はあるかもしれないが、その影響
は1度程度にすぎない」というのは、ユタ州立大学の Wickwar
博士だ
。Wickwar博士の説明は、LIDAR(パルス状に発光するレ
ーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの
距離や対象の性質を分析する)の観測データに基づくもので、
検出されている上下方向の大気波(Atmospheric wave)が、レー
ダーの上空一帯の気温を下げているというが、「その波はどこ
から来るのか」という原因は未解決にある。他にも、人類の活
動により大気メタンが増え、その大気メタンが酸化して二酸化
炭素と水蒸気に変わると、成層圏で氷の元となる水分の量が増
える可能性がある。また、成層圏に宇宙ゴミや地球のゴミが増
えることも、明るく輝く雲の数が増える原因となりうるという。


真珠母雲の出現の背景

 北極の真珠母雲

真珠母雲(Mother-of-pearl clouds)は高度20~30km付近の成
層圏にできる特殊な雲。極や高緯度地方で冬によく見られる雲。
である。日没後も太陽の光を受けて輝く姿を見ることがあると
いう
真珠母雲の名は、その色彩が真珠母貝であるアコヤガイの
内側に似た虹色をしていることより付けられた。夜光雲とは生
成過程も生成場所も異なる。また、オゾン層の破壊に深く関連
している雲であり、オゾンの生成や破壊のメカニズムを考える
上での研究対象となっている。学術的には極成層圏雲と呼ばれ
ている。

極成層圏雲は低温であるほど発生しやすく、大気圏では高度が
高くなるほど紫外線が強いため、フロンやハロンが紫外線によ
り分解された塩素原子の量も、高度ともに増え、-70℃から-80
℃の極地方の成層圏上空では、塩素原子や硫酸エアロゾルがラ
ジカル反応によって硝酸塩や塩化水素を作り、固体(氷)とな
って凝結し極成層圏雲をつくる。この生成は冬にピークを迎え、
冬至を過ぎて太陽高度が上がり始め、気温が上昇してくると、
今度は融解し始める。融解の際に、太陽光によって化学反応を
起こし、硝酸に変わるとともに塩素原子ができる。この塩素原
子がオゾンを破壊の直接原因と言われている。

因みに、極成層圏雲には大きく分けて3種類の雲粒がある。霜
点より2~6K高い温度でできる非球形の固体、霜点より2~6K高
い温度でできる球形の液体、霜点より低い温度でできる半径1
μm以上の固体に分けられる。極成層圏雲を構成する主な物質は
硫酸、硝酸、水の3つである。これらが硝酸エアロゾル、液滴エ
アロゾル、氷、硝酸三水和物、硫酸四水和物となって存在する
という。 


「宇宙風 vs 人為」。前者なら対策はかなり困難になる。後者
なら、解決方法は自ずと決まる。決まるが紆余曲折が予想され
一筋縄ではいかない。神学論争も倫理主義もまっぴら御免だ。

 

 

コメント
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