極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

アンチ放射線物質食事法

2011年09月03日 | 創作料理

 


【放射線物質から身を守る】

こんかいの福島原発事故から学んだことは、広瀬隆著『原子炉時限爆弾』の3点の確認
であった。それでは、現実とどう向き合うのか、もっと身近な食事をどうするのだとい
うことだが、テレビで無責任なコメンテータの発言は誰も鵜呑みにしていない。今後、
日本人が放射線物質摂取想定量がどのようなレベルにあるのか、そんなことをきっちり
とでなくとも“斯く斯くしかしか、年間、各々のついてこの程度づつになる”と言って
のけるコメンが欲しいのだ。“仮にリスクはこの程度なら安全だ”というコメントなら
合格だろうが、個別に取り出してコメントされても見当が付かないというものだ。それ
でも安心できないというひとも出てくるだろう。

1.日本固有の事情が原発震災を引き起こす。地震活動期に入った日本列島の動きと全
 国津々浦々の活断層と脆い地層。『原子力村』の人たちが意図して作ってきた虚構の
 安全神話のもとに建っている原発。
2.産業として、原発を稼動させ続けるための核燃料サイクルが最初から破綻している
 こと。1基の原発が1年間無事故のまま運転されたとしても「原爆」の1000発分くらい
 の超危険な高レベル放射性廃棄物が永久的に地球に残ります。
3.原発はエネルギー問題を解決できない。むしろ地球温暖化と環境破壊の真犯人のひ
 とつ


そんなひとのための1つとしてこの1冊は上梓されているのだろう思い眼を通す。

例えば、ミネラル(微量元素)は有害物質を排出する働きがあるという。有用なものは
必須ミネラルと呼ばれています。これには、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜
鉛、クロム、セレン、マンガン、鉄などがある(反対に、有害なものには、鉛、カドミ
ウム、水銀など→これは要調査)。



放射線への抵抗力が高まる亜鉛は生体の200種以上の酵素にかかわりを持ち、亜鉛を摂
取するための食品は、穀物、肉、魚介、豆、野菜があり、穀物は全体の30%以上を占め、
亜鉛は穀物の胚芽部に解くに多く存在する。



強力な抗酸化作用をもち、放射線防御の働きも期待できるという。男性機能のお正常化
にも有効で(精子の形成に関わっているため)セレンは、穀物、魚介、乳製品からまん
べんなくとれという。また、カルシウムはストロンチウム90から生体を防御する機能が
あるいう説がある(要調査)。水溶性食物繊維のアルギン酸は、カルシウムと結合する
と吸収されないまま排出され、ストロンチウム90はカルシウムと化学的挙動が似ており
アルギン酸とストロンチウム90が結合し体外へ排出されるという蓋然性がその根拠だ。



カリウムはセシウムの吸収を阻害する働きがあるらしいが、カリウムを多く含む食品に
は、にんじんジュース、バナナ、アボガド、納豆、海藻類、パセリ、ホウレンソウなど。
ところが、実はカリウム40は、野菜や果物に含まれる微量放射性物質で、地球が誕生し
てからずっと今も放射線を出し続けているミネラルのひとつだが、ナトリウムを細胞外
へ排出し、カリウムを細胞内に取り入れる働きを担っていることから、欠かせないミネ
ラルと定義されているから驚きましたね(要調査)。



ビタミンCおよびEが、放射線(ガンマ線)照射による染色体損傷を防ぐかどうか調べた
研究報告があるという。ビタミンC、Eを投与したマウス群に統計的に有意に、骨髄細胞
の損傷が少なかったという。2010年には防衛医科大学で、アスコルビン酸(ビタミンC)
の前投与でマウスの大量放射線曝露による致命的な胃腸症候群を防御する報告されてい
る。富永博士は、ビタミンCが生体に備わっている自然の抗酸化システムと共同し、DNA
と染色体を活性酸素の酸化ダメージを防衛するのだという。



ラットによる動物実験で、ビタミンAには放射線を防御(予防)できる効果があるとの
論文が報告された提出(上図参照)。ビタミンA投与したグループでは、肺炎発生率は
8.8%で、投与しなかったグループでは20.8%であった。ビタミンAはその大半を、ビタミ
ンAの前駆体であるカロチンで摂取している。緑黄色野菜をたくさんとる人は、カロチ
ンの血中濃度が高くガンになる率が低いという疫学的な調査結果が報告されている。

放射性物質が放射線によってヒドキシラジカル(活性酸素)が発生し、遺伝子が傷つけ
られガンが発症する。そのために、1つは速やかに体外に排出する、2つめとして、富
永國比古は穀菜果食を薦める-これがこの本の主題であるようだ。穀菜果食は、精白し
ていない穀類を主食にして、野菜や果物をたくさんとる食事法で一般的にも普及してい
る方法だ。その根拠が、活性酸素を抑えるビタミンやミネラルなのど抗酸化物質が豊富
であることと、体内に取り込まれた放射性物質を排出する働きによる。



それでは、穀菜果食のポイントは(1)減塩を心がけること(2)油脂類、動物性たん
ぱく質をとりすぎないこと(3)大豆などの植物性たんぱく質を多くとる(4)精白さ
れていない穀類(玄米、全粒粉など)をとる(5)生野菜、果物を多くとる(6)多種
類の野菜ジュース、果物ジュースも多くとる(6)アルコール、タバコ、カフェイン、
砂糖は控えるの6点だ。全体バランスとして、芋類、未精白の穀類、豆類、野菜、果物、
堅果類(栗や胡桃など)、海藻類を中心とするという大切な指摘で、誰でも手軽に実践
できる方法だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする