極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

秋刀魚とマネーな秋

2011年09月20日 | WE商品開発

 


 

 

  法律のこっち側で生きて
  いくことを可能にするために。
  いつもまっとうに自分の本名と
  電話番号を使えるように。友だちのために
  保釈保証人になって、もしその友だちが
  姿を消しても涼しい顔をしていられるために。
  (正直なところ、彼女が消えちゃってくれればと思う)
  彼の母親に幾ばくかの金を
  与えるために。そして彼の子供だちと
  その子供たちの母親にも。
  貯金なんてしない、彼としては
  金があるうちに、そっくり全部使ってしまいたい。
  総帆を張ってさっそうと港に姿を現わしたら、

  それで服を買ってしまう。
  家賃を払い、公共料金を払ってしまう。
  食品やらなにやらも買い込む。
  外食したけりやいくらでもする。
  メニューにある好きなものを
  注文していいのだ!
  やりたければドラッグだって買える。
  車も買う。それがもし故障したら
  修理に出そう。あるいは
  新しく別のを買うか。あのヨットを
  見てごらん。ああいうやつを彼は
  ひとつ買うかもしれない。そして
  連れ合いを求めてホーソ岬の
  沖をまわるんだ。彼はボルト・アレグレに
  女を一人知っている。彼が自家用ヨットの
  
   
その娘はきっと喜ぶだろう。
  ヨットではるばるここまで
  彼女に会いにやってくるなんて、
  ちょっとしたもの。それというのも彼がその娘の
  笑い声が好きだったから。
  髪の揺らせ方が好きだったから。


                                               『お金』(Money)
                             レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳

 


ユーロ建ての3年ものギリシャ国債のユーロ建ての3年ものギリシャ国
債の利回りは、今年6月で20%だったのが、3カ月後の今は170%になっ
ている。つまり信用恐慌の連鎖の導火線に火をつけた格好になる。これ
ではギリシャ国債の利回りが上がるほど、国債の利払いのために独仏な
ど他のユーロ諸国が出さねばならない救済金の額が増える。ギリシャが
ユーロ離脱したらハイエナの餌食になる。いまのところを市場はそれを
自制する学習能力も文化行動ももたない。切迫した状況が続く。
                                                
それに比べ日本は何でもできるのではないか。このまま手を拱き‘自家
中毒’で衰退していくのか、それとも、不死鳥のごとく蘇るのかその瀬
戸際にいる。一筋縄にいかないだろうが光明も見える。高橋洋一はダイ
ヤモンド・オンラインで『増税一直線の野田政権に告ぐ 増税に代わる
財源を示そう』だ。基本的にわたし(たち)とは変わらないが、政権下
の経験や官僚時代の経験から詳細に精通している。なりよりも彼が数学
者としての顔を持ち数字のバック・グラウンドの抽出能力に長けている
ことだ。

 具体的にいえば、3次補正予算13兆円で、財源は税外収入4兆円、復
 興債9兆円だが、復興債償還のための増税措置は不要だ。その代わり
 に、国債発行計画を書き直す。まず今年度国債発行計画についてみ
 ると、新規財源債44.3兆円、借換債111.3兆円、財投債14兆円の計
 169.6兆円が発行されるが、借換債111.3兆円のうち11.8兆円を日銀
 が引受、そのほかの借換債99.5兆円、新規財源債44.3兆円、財投債
 14兆円の計157.8兆円は市中消化される。これに対して、復興債を9
 兆円発行するが、まず、市中消化とする。ただし、市中消化分の借
 換債99.5兆円のうち9兆円を日銀引受に回す。すると、市中消化分は、
 復興債9兆円、新規財源債44.3兆円、借換債90.5兆円、財投債14兆円
 の計157.8兆円と今年度発行計画と同額になる。このため、市中金利
 の上昇はない。と同時に、借換債の日銀引受は20.8兆円となって、
 現行の特会予算総則の範囲内になる。日銀引受は禁じ手であるとい
 う話がある。安住財務相も就任後の記者会見で、そう語っている。
 この程度は日銀のマネタリーベースを増加させずインフレのおそれ
 がないとして、毎年行われているし、すでに今年度予算でも認めら
 れていることだ。安住財務相は、こうした事実さえも知らされずに、
 日銀引受は禁じ手といわされている。

              同上『増税一直線の野田政権に告ぐ 
                 増税に代わる財源を示そう 』

 次には償還財源にならないという反論があるだろう。しかし、日銀
 引受ではシニョレッジ(通貨発行益)増となって、日銀納付金とい
 う形で将来の税外収入になる。会計上の技術上の問題により一気に
 全額納付金とならないが、もし日銀引受の代わりにそれと経済的に
 は同等な政府貨幣を発行した場合を考えてみればいい。ちなみに、
 記念通貨貨幣発行なら毎年行われて、それに伴うシニョレッジは税
 外収入として予算計上されている。国債整理基金特別会計の10兆円
 だ。実は、それを取り崩さなくても、定率繰入を停止して今年度予
 算の中の償還費10兆円を3次補正予算の財源にすればいい。具体的
 には、3次補正予算13兆円、税外収入4兆円、償還費9兆円減額とな
 る。この方法は過去に11回もやっている。そのたびに国債償還には
 問題ないと国会で政府は答弁しており、実際にも問題になったこと
 はない。日銀引受枠18兆円と国債整理基金10兆円の他にも、労働保
 険特会5兆円、日本郵政株5~10兆円や日本たばこ産業株2兆円の売
 却など、手を付けるべきところはまだまだ残されている。日銀引受
 枠18兆円と国債整理基金10兆円の他にも、労働保険特会5兆円、日
 本郵政株5~10兆円や日本たばこ産業株2兆円の売却など、手を付
 けるべきところはまだまだ残されている。この消えた保険料がどの
 程度なのかは実はよくわからないが、国税庁と年金機構(旧社保庁
 )の徴収部門の合体、いわゆる歳入庁を実現すればかなりわかる。

              同上『増税一直線の野田政権に告ぐ 
                 増税に代わる財源を示そう 』

 

付け加えるとするとわたし(たち)は、「貨幣経済」、つまり通貨や信
用の本質的な解析からアプローチしているのに対し高橋は財政(会計)
処理の解析からアプローチしている違いがあるだけだが、自己経験から
‘はじめてのひらめきや思いつき’と思っていても、この世界には同じ
ことを考える人間は最低三人はいるということなのだが、涙が出るほど
楽しい出会いだ。実に面白い。いや、これは自惚れ不遜の限り、ご容赦
のほどに。
 

【秋刀魚の匂い】

サンマ(秋刀魚、Pacific saury) は、ダツ目-ダツ上科-サンマ科-サンマ
属に分類される、海棲硬骨魚の1種。北太平洋に広く生息する。特に日
本では秋の味覚を代表する大衆魚なのだ。ところで「サンマ」の由来に
は、2つの有力な説がある。「サ(狭、意:狭い、細い〉」に起源の「
細長い魚」を意する古称「サマナ(狭真魚〉」が「サマ」-「サンマ」と
変化したとする説と、大群をなして泳ぐ習性を持つことから「大きな群
れ」を意する「サワ(沢)」と「魚」を意する「マ」から「サワンマ」
が語源となったという説と、サンマは「サイラ(佐伊羅魚)」「サマナ
(狭真魚〉」「サンマ(青串魚)」などとし、夏目漱石は、『吾輩は猫
である』の中でサンマを「三馬(サンマ)」と記した。これら対して「
秋刀魚」という漢字表記の登場は遅く大正時代。現代では「秋刀魚」に
統一された。秋に旬を迎えよく獲れることと、細い柳葉形で銀色に輝く
その魚体が刀を連想させ「秋に獲れる刀のような形をした魚」として定
着する。

ところが、鮮度が良さそうだというので夕ご飯にだされたのはいいのだ
が、部屋中に充満し翌日まで臭いが取れずに閉口してしまう。彼女がガ
スコンロのグリルオーブンで焼き上げたのだがした仕方なし。ブログで
も盛んに取り上げてきたのだがわたしはマイクロウェーブのチン派(電
子レンジ)だから正直頭を抱えた。抱えたといっても電子レンジの良さ
は密閉型であり悪臭の拡散は比較的小さい。小さいといっても餃子を調
理するときは臭いが出てくる。勿論、高周波加熱(HI)コンロ、ガスオ
ーブンなどと比べ変わりばいしない。
 

 

【符号の説明】

A:室内循環型レンジフードファンa:フード本体 11:脱臭材
E:エアー流路 21:グリスフィルタ B:排気手段 31:光触媒脱臭装置
41:除塵フィルタ e1:循環路 e2:排気路 8:流路閉鎖ダンパ C:上
昇気流 11d:支持枠 D:臭いセンサ 31c:オゾン除去フィルタ
31d:支持体 


※「特開2006-322648 室内循環型レンジフードファン 富士工業株式会社」


早速、「特開2011-110077 調理器具用脱臭装置」や「特開2006-322648
室内循環型レンジフードファン」などの特許を下調べしてみたが、要す
るに短時間に処理仕切る(脱臭・無臭)には時間が短い。相当大きな循
環量で処理するかつまりは高速処理・高効率処理するしかないが、処理
中は密閉されるので少量の排気量で装置内を陰圧(負圧)に保つだけで
いいのだが、加熱終了時に前扉を開放するするときに漏洩拡散すること
は避けられない。従って、その時だけ排気扇モータを高速回転して吸引
排気量を多くする仕掛けがいる。排気ダクトは内径1インチ程度の細管
にて導引、煙突や排気ダクトなどに接続し屋外に排出すれば、脱臭・消
臭処理してあるので近隣の住宅にもそれほど迷惑にならないだろう。


ところで、電子レンジですべての調理ができるのかと言えばオーブン兼
用なら可能だが調理時間が長くなる。『デジタルクッキングな生活』で
焼き目をつける調理器具の紹介をしたが、薄いフッ素ゴムやシリコン膜
で包込み加熱すると、250℃程度まで加熱できる(シリコンゴムは短時
間加熱程度で調理)で充分に焦げ目がつけることができる。因みに 450
℃付近が食品の発火点だ。蒸し料理や燻製用の電子レンジ調理容器も開
発は可能だということが今日の時点でわかってきた。オール電子レンジ
時代が来るのもそう遠くない。








コメント
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