【何気ない銀河系】
日常の関心の気付きは突然やってくるというのはこれまでの個人的な経
験からすると良くあることだ。しかし、あくまでも個人レベルの固有領
域だ(これを70億人のギャラクシーと呼ぼう)。例えば、MITが開発した
MEMSエネルギーハーベスティングデバイスだ(上写真)。
て百倍の電力を生成できるというものだ。従来の振動エネルギーを使う
エネルギーハーべスティング用のMEMSデバイスは、マイクロチップに小
型のカンチレバー(片持ち梁)を作り込んで、そのカンチレバーに圧電
材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)の層を複数枚貼り付けた構造を
とり、マイクロチップに振動を加えるとカンチレバーが上下に動く。今
回はカンチレバーは使わず、マイクロチップの上に、橋のような形状の
小型の構造物を作り、構造物の両端はチップに固定しこのブリッジ上に、
PZTの層を1枚だけ蒸着形成し小さい重りを中央部に取り付けたもの。こ
うするこで構造が簡素になり、コスト削減でき、共振周波数幅が広くな
るという。実際、部品に接着した1層のPZTのみで45μWの電量を生成する
ことができると算出した。これは、従来の100倍ほどの数値だ。後は信頼
性や堅牢性の検証だ。
用途は無限にある。モバイル型の電池電源やワイヤレススイッチの電源
あるいは、風力発電などの変換素子、あるいはペースメーカ(振動の鼓
動だけで永久に使える、な~ってあるはずがないが、これに体の動きの
運動エネルギーを加えるから信頼性が確認できればの話)の電源として
使えそうだ。
永久に使える浴槽があれば、そんなものがあればと考えるひともいる。
オーストラリアの浴槽メーカーが、ユニークな炭素繊維の浴槽を発表し
た。複雑なプロセスを通って、純粋な炭素材料を0.03~0.05ミリメート
ルの繊維に作り出し、最後に浴槽に編まれる。高さ8フィート(2.4m)、
約90ガロン(340リットル)の水を入れることが出来る。耐久性に優れ
て、芸術的な魅力にあふれる。また、温度変化によって影響を受けにく
く、数世代にわたる使用が可能だというのだ。思わず「ほんまでっか!
?」と合いの手を入れたくなるのだが、以外と長く使っていくと革製品
などと同じで黒光りの光沢がなじみ、もうこの浴槽なければ入れないと
いうことになるのではないだろうか。設備費が嵩むが、エネルギーロス
や変形が少なく、高級旅館やホテル、温泉地に意外と普及するかも知れ
ない。なんだったらモデルをつくり好評ならば世界展開もありうる。
上と同じニュース源からもう1つ。「摺茶」なるものがあるとは知らな
かったが(食茶でもない)、要はポータブルティーセットという。簡単
にいうと、折り紙でつくったコップとティーパックをセットにして非常
用食品と同じようにしていただくというものなのだが、お湯さえあれば
野点としゃれ込むことができる。なんだったらわき水をくんできて、水
茶にすれば用途も広がる。いまは食品加工技術が発達しているから、分
散性や溶解性など簡単に工夫できるのでこれもありかなと思う。
そこでまとめ。自分の一番関心があることを突き詰めていく。そして、
それが自分にとってふさわしいもなら完全な自己実現という幸福を感じ
ることができるはずだし、それが可能な時代だ。『クリーン・プロダク
ツ』を開発普及させること、これがわたしの一番の関心事だ。
国立環境研究所によると これまで世界の複数の大気海洋結合モデル:
GCMを用いて将来の気候変化予測が行ってきたが、気温上昇量やその空
間分布特性にはばらつきがあり、単純平均がもっとも信頼性が高いとい
うが根拠がなく、観測データと実験のデータの誤差が小さいGCMがより
信頼できると断定できないと言う。このため、2011年に開発した多変量
解析を応用し、GCMの現在気候のばらつきと将来予測のばらつきの間に
の空間パターン評価から、客観解析気象データを利用し、将来の気温変
化量の推定する手法が有効だという。
なお、この手法は、GCMの将来予測のばらつきと南米における将来の水
資源の影響評価のばらつきの関係空間パターンを客観的に得るために開
発されたものという(下参考※参照)。ここでいう「ばらつき」とは、
全GCMの平均値からの偏差とするという。
その結果、北半球の高緯度地域では、これまで単純平均して見積もって
いた気温上昇量の信頼性よりも高い信頼性を示していることが明らかと
なったという。また、究の推定結果から、北極海の海氷の大きな減少に
より、特に北半球高緯度地域で、複数のGCMの出力を単純平均した将来
気温変化予測と比較して、実際にはより大きな気温上昇が起こる可能性
を示唆しているという。これが事実だとするとより、気象変動に対する
国際間協働が重要になってくる。
※「Estimation of future surface temperature changes constrained
using the future-present correlated modes in inter-model vari-
ability of CMIP3 multimodel simulations 」
※「Observational constraints indicate risk of drying in the Am-
azon basin」
さて、台風も去り日差しが差し込む。急に元気が出てくる。テレビでは
「朝霞市の国家公務員宿舎着工」のニュースが流れている。景気不景気
の話ではないはず。フリンジベネフィットを算入した民間と公務員の平
均賃金格差が本質であり、ロシア革命の反動にその起源を見つけること
ができるとはこのブログでも書いてきたことだ。「がんばれ、みんなの
党!」「がんばろう、復興日本!」だ。さぁ、ジム・タイムだ。