『妄想 diary』
妄想 DIARY(2006年香港)
監督 オキサイド・パン
脚本 オキサイド・パン
パク・シン・パン
出演 シャーリーン・チョイ
ショーン・ユー
イサベラ・リョン
■ストーリー■
恋人のセンクワンと別れたロン・ウィンナは、街でセンクワンとそっくりな男性を見かけ人違いで声をかけてしまうのだった。友人にアドバイスされセンクワンのことは忘れて、その男性に勇気をもって声をかけたのだった。その男性はワイホウという名前の男だった。ウィンナはレイホウを呼び出し食事に誘い、関係を持つのだった。ウィンナの話では、前の恋人センクワンは交通事故で死んでしまったと言うのだった。2人はつきあい始めるが、ある日、ウィンナは「センクワンが病気で死んでしまった」というのを聞き、以前に聞いた話と違うことに気づくのだった。
■感想■
人気アイドルユニット「TWINS」の1人シャーリーン・チョイ、ショーン・ユー主演のサスペンス映画。
アイドルが出演してても、いわゆるアイドル映画にならない香港映画!
当たり前なんですけど、ちゃんとした劇場映画になってます!!
シャーリーン・チョイは、もう出演した作品で日本公開した(DVDスルー含みますけど)作品で主な作品だけでも、タイトルあげたらいくつもあります!
『ツインズ・エフェクト』(2003年)
『ツインズ・エフェクト2 花都大戦』(2004年)
『ツインローズ』(2004年)
『新世紀Mr.BOO!ホイさま カミさま ホトケさま』(2004年)
『6AM』(2004年)
『ドラゴンプロジェクト』(2005年)
『愛と死の間で』(2005年)
『プロジェクトBB』(2006年)等々あるんで、こんなに出演作があるんだから、もうアイドルじゃなくて、「女優」さんですね。
今度8月に公開される『カンフーダンク』(2008年)にも出演してます!!
監督、脚本は『レイン』(2000年)、『the EYE【アイ】』(2002年)、『アブノーマル・ビューティ』(2004年)のオキサイド・パンです。
『レイン』や『the EYE【アイ】』のインパクトが強かったオキサイド・パン監督ですけど、今作を観ると、ごくごく普通のサスペンス映画が得意な普通の監督にしかみえないです。
アクション映画を撮ることが多い香港映画界では、こういうサスペンス映画を撮り続ける監督っていうだけで珍しいんでしょうけどね。
オキサイド・パン監督作では、アーロン・クォック主演の“C+偵探 THE DETECTIVE”というミステリー系の作品もあるんで、こちらも楽しみです!!日本で公開して欲しいですね。
香港映画なんで、ランニングタイムが86分と短めです!でも、始まって30分もしないうちにネタ割れ状態です。でも、本当は、あと10分くらい短くても良かったかも。
始まって20分強で、「精神分裂」や「妄想」についての説明が入ります。オキサイド・パン監督の作品だし、「恋愛物」なわけ無いですし、最初からスリラー映画だと分かって観る観客ばかりですよね。
それにタイトルの「妄想」もすでにネタバレに近いですしね。
始まって、1時間くらいしてから、脚本と監督のクレジットが出ることが1番の「ビックリ」かも!!
そこからが本来の「ネタ割れ」の時間のはずなのに、そこに行くまでにある程度、ネタバレ状態です。
ショーン・ユーが、会社に行かないことや、口数が少ないことで観てる人は「絶対にオカシイ!!何かあるはず」って思うはずですもんね。
ショーン・ユー演じるワイホウの扱いも、あんまりにもあっけないところもいかにも香港映画です。これがハリウッドだったら、何とか脱出しようとするシーンとかあるはずなのに、一切無いですからね!!
脚本家と監督のクレジットが出てから、本当はそこからネタバレシーンになって衝撃を与えようとしたのかもしれないですけど、全然驚けない!!フランス映画のオードレ・トトゥ主演の『愛してる、愛してない...』(2002年)みたいな感じで急展開な印象を与えたかったのかもしれないですけど、今作『妄想 diary』の展開では、自分的には、あんまり効果をあげてるとは思えないです!!まぁ観てる人を驚かせようとは思っていないんでしょうけどね!!
後半部分が『愛してる、愛してない...』くらい急展開だったら面白かったですけど、ウィンナの正体が分かるくらいじゃあんまり驚けないです。パン兄妹の熱烈なファンには面白く感じれるかも!! 30点
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