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『着信アリFinal』これで終りにして。

2008-07-13 21:23:24 | 日本映画

着信アリFinal
(2006年日本)
 監督          麻生 学
 脚本          大良 美波子
              真二郎
 原作          秋元 康
 出演          黒木 メイサ
              堀北 真希
              ジャン・グンソク

 ■ストーリー■
 修学旅行で韓国に行った安城高校の生徒たち。修学旅行を楽しむ生徒たちだったが、しかし、クラスの生徒の1人のケータイ電話に自分からのメールが入るのだった。自分のケータイから来たメールを受け取ったその生徒は「メール」通りに死んでしまうのだった。
 その後も「死のメール」が入り、次々と安城高校の修学旅行生たちが死んでいくのだった。草間えみりは、この謎の事件が修学旅行に参加していない松田明日香が関わっているのではないかと思うのだが・・・。

 ■感想■
 ケータイ電話をテーマにしたJホラー映画『着信アリ』(2004年)の第3弾。
 1作目もTVの映画劇場で観たんですけど、大して続きを観たいと思っていないうちに、2作目どころか3作目の「final」を先日TVの映画劇場で放映していたので鑑賞しました。
 
 1作目がどういう作品だったのか忘れてしまったんですけど、3作目の今作はかなり印象に残る作品になりそうです!!
 パソコンにのり移った幽霊(??)に対して、たくさんのメールを送って幽霊を退治ですって!!
 一般人の協力を得てメールを送られた、堀北真希のパソコン、確かに煙吹いてました!!なんか良く分からないんですけど、どれくらいたくさんのメールを送ったんでしょう??
 メールを送ったっていうことよりも、たくさんの人がヒロインに協力したってことで幽霊が反応したんでしょうね。

 なんか1作目は、それなりに「怖そうな」Jホラー映画になっていた気がするんですけど、この3作目は、なんかTVドラマみたいな感じな作品になっちゃった気がするんですけど、どうでしょう??
 1作目には、柴咲コウ、堤真一、岸谷五郎、石橋蓮司と日本映画のホラー映画としてはかなり豪華なキャストだったのに、シリーズ3作目の今作は、2人のヒロイン堀北真希、黒木メイサ以外の出演者は、「お笑い」タレントの板尾創路くらいしか良く分からなかったです。それだけでも、なんか「小ぶり」な印象を受けちゃいます。直接的なスプラッター的な描写も無いですし、本当に「何とかサスペンス劇場」の“夏の怪奇シリーズ”みたいな印象です。

 堀北真希と黒木メイサ、2人をヒロインを描くアイドル映画と思えば十分すぎるほど映画的で面白いですけどね。
 どうせなら、もっともっとアイドル映画っぽく作ってくれた方がよっぽど良かったのに。もうちょっと、ホラー映画っぽくない「息抜き」的な描写をたくさん入れて肩の力を抜いて作ったら面白かったのに。
 
 何の期待もしないで観るんなら、十分面白いですけど、シリーズ物の3作目ですから、もっと真剣にホラー映画にして欲しかったです。
 こういう作品を観ると、ハリウッドでリメイクされた『パルス』(2006年)のオリジナルの『回路』(2000年)って、真剣にホラー映画を作っていたなぁ!!って思っちゃいます。
 同じくハリウッドでリメイクされた『リング』(1998年)とかも「Jホラー」のブームを起こすほどの作品でした!『回路』『リング』とまで行かなくても、もう少し志高くホラー映画を作って欲しいですね!

 でも、このケータイ電話に「死のメール」や「死の着信」があるアイデアが良かったのか、『着信アリ』も『ワン・ミス・コール』(2008年)としてリメイクされちゃいました。
 このハリウッドのリメイク版の方が観てみたかったりして!!20点

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