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『いずれ絶望という名の闇』ノワール2009

2010-01-24 00:07:03 | 犯罪/ノワール
いずれ絶望という名の闇
DIAMANT 13(2009年フランス、ベルギー、ルクセンブルグ)
 監督 ジル・ベア 
 脚本 ジル・ベア
     オリヴィエ・マルシャル     
 原作 ユーグ・パガン
 出演 ジェラール・ドパルデュー、アーシア・アルジェント、オリヴィエ・マルシャル、アンヌ・コエサン、アイサ・マイガ、ジャン=フランソワ・ウォルフ

 ■ストーリー■
 刑事マットはドラッグストアで発生した強盗事件で人質になった議員の夫人を危険な目に合わせたため謹慎処分が決定するのだった。一方、マットの友人の麻薬捜査班のフランクは、組織の癒着が疑われていたため、謹慎処分の代わりに捜査協力を依頼されるのだった。マットは協力を断るが、そんなとき、フランクは何者かに殺されてしまうのだった。マットは事件の捜査を始めるのだが…。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 ■感想■ 
 ジェラール・ドパルデュー、アーシア・アルジェント、オリヴィエ・マルシャル出演のフレンチノワール。
 ベテラン俳優のジェラール・ドパルデューが主人公の刑事をえんじていますけど、どういう設定なんでしょう??『あるいは裏切りという名の犬』(04年)では警視の役だったのに、今作では普通の刑事役って??
 アーシア・アルジェントと元夫婦(か元恋人??)の役だし、何歳の設定なんでしょう??

 フレンチノワールとしては、ごくごく普通のデキの作品ですけど、2009年の作品だけあって銃撃シーンとかはかなりハデで今風の作品になってます。
 フランスでは、今作のような犯罪物とかがコンスタントに製作されているんでしょうかね?どっかの国みたいに、ケータイ小説やTVドラマの映画版しか作られないってことが無くて、なんて健全なんでしょう!!

 ストーリー的には、悪いのは、悪徳刑事でなく、結局、上層部や権力者や政治家みたいな展開がいかにもフランス映画的!!フランス映画やイギリス映画の、こういうところは良いですよね!!ハリウッドの悪いヤツはマフィアだけみたいな展開が子ども向けに思えますもんね!!

 フランクの伝言を伝えなかったり、隠し持っていたマットの拳銃が盗まれたり、用心深いマットの友人ジャンゴが殺されたりしてるんで、てっきり犯人はフランクの愛人でマットの同僚のレオンが怪しいと思ったんですけど、まさかの展開!!
 こんな単純な展開だなんて、逆にビックリです!!
 
 「えーッ!犯人は××だったのぉ~!!」
 正確には、犯人というより実行犯の1人ですけどね!!

 今作は、犯人当てのミステリーじゃないから、誰が犯人でも良いんですけど、このヒネリの無さは、逆に引っかかっちゃいました!!

 それにしても、マットの友人ジャンゴやアイサ・マイガ演じるアフリカ系の女性が殺されちゃう展開は救いが無さすぎ!!
 『リーサル・ウェポン2炎の約束』(89年)でパッツィ・ケンジットの扱いにも驚きでしたけど、『リーサル・ウェポン2炎の約束』でのその後のアクション映画度120%の展開に救われたような気がしましたけど、今作のような重い雰囲気の作品での登場人物殺しまくりは、さすがフランス映画!!

 でも、最後の方は普通の刑事アクション映画のように観ていて安心の展開なんで少しだけ救われたような感じですね!これで最後も暗い展開だったら、ドンヨリしちゃいますからね!!85点

 ジェラール・ドパルデュー(マット) 玄田 哲章
 オリヴィエ・マルシャル(フランク) 福田 信昭
 アーシア・アルジェント(カルーン) 湯屋 敦子
 アイサ・マイガ(ファリダ)      小橋 知子
 
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