@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
自分勝手な感想です!
このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています!

『わたしは生きていける』イギリスYA青春映画×戦争

2015-04-09 21:40:59 | 青春

わたしは生きていける
HOW I LIVE NOW(2013年イギリス)
 監督          ケヴィン・マクドナルド
 脚本          ジェレミー・ブロック
              ペネロピー・スキナー
              トニー・グリゾーニ
 原作           メグ・ローゾフ
 出演           シアーシャ・ローナン
               ジョージ・マッケイ
               トム・ホランド
               ハーリー・バード
               アンナ・チャンセラー

 ■ストーリー■
 アメリカに住む16歳の少女エリザベス”デイジー”は、伯母といとこたちと過ごすため、イギリスへとやって来る。伯母たちは、空港からかなり離れた田園地帯に住んでいた。デイジーの母親は彼女を生むときに死んでおり、どうやら父親ともうまくいってない様子。ある日、テロ対策の専門家の伯母は、ジュネーブで開かれる会議に出席するためスイスへと旅立つのだった。デイジーは、最初は、いとこたちともうまく溶け込めなかったが、徐々に心を開いていくのだった。そんなとき、いとこや隣家の少年と川に遊びに行くのだったが、爆風が轟き、何か異変がが起きたことを知り、急いで家に戻るのだが…。

 ■感想■
 メグ・ローゾフが書いたイギリスのYA小説「わたしは生きていける」(理論社)の映画化作品。
 原作は、イギリスの児童文学賞「ガーディアン賞」、アメリカのYA小説に与えられる「プリンツ賞」を受賞した話題作で、出版されたころは、大きめの本屋では、けっこう扱っていました。読もうかどうしようか迷いつつ、「う~ん、青春ものかぁ」と思い、買わなかった記憶があります。

 監督は、『運命を分けたザイル』(2003年)『消されたヘッドライン』(2009年)『第九軍団のワシ』(2010年)のケヴィン・マクドナルド。

 しっかりとした原作と監督&脚本で、とても面白い映画になっています!!

 原作は未読なので、良く分からないですが、とにかくストーリーが容赦ない展開で進んでいきます。
 「吸血鬼」が出てきて人間の少女と恋に落ちたりするような作品とはレベルが違いすぎです。
 とにかく、死ぬ!
 メインと思っていた登場人物でも、年齢のいっていない少年でも、あっさりとあっけなく普通に死んでいきます。ハッキリ言って死ぬシーンさえ描かれていない…。

 戦争なのか内線なのかテロなのかはっきりしませんが、とにかく戦争状態なので、人が死んで当たり前なんですが、とにかく死ぬコトが普通に描かれていきます。

 途中、ゲリラか暴漢に襲われる女性も見捨てる現実的描写も出てきます。

 観終わったあと、なんかさわやかな気持ちになれるものの、良く考えると、残酷な描写がてんこ盛り!!

 これがイギリス流のYA小説なの??
 ちなみに著者のメグ・ローゾフは、アメリカで生まれて、イギリス在住のようです。

 16歳のヒロインが主人公で青春ものだから、YA小説なんだろうけど、別に普通の小説にジャンル分けされても全然OKな内容です。

 ところで、林の中で木の実を食べるシーンや、チョコレートを拾うシーンは、あるものの、洗浄錠なしで飲み水が確保できていない状態で、あの距離は歩けないでしょう!!小さないとこも連れてるし…。

 今作はSF&ファンタジー&ホラー映画に与えられる【サターン賞】の最優秀インターナショナル作品賞、ヤングパフォーマンス賞2部門にノミネートされました。(ちなみに受賞作はインターナショナル作品賞は”BIG BAD WOLVES”、ヤングパフォーマンス賞は『キャリー』のクロエ・グレース・モレッツ)

 スリラー映画ファンは1度は観てみても良いかも?? 60点

わたしは生きていける [DVD]
シアーシャ・ローナン,ジョージ・マッケイ,トム・ホランド
ポニーキャニオン

原作本

わたしは生きていける
Meg Rosoff,小原 亜美
理論社

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『デッドハング』上司に相談... | トップ | 『記憶探偵と鍵のかかった少... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

青春」カテゴリの最新記事