『記憶探偵と鍵のかかった少女』
MINDSCAPE(2013年アメリカ、フランス、スペイン)
監督 ホルヘ・ドラド
脚本 ガイ・ホームズ
出演 マーク・ストロング
タイッサ・ファーミガ
サスキア・リーヴス
リチャード・ディレイン
ブライアン・コックス
■ストーリー■
超能力を持った者が探偵となり、他人の記憶に入り込み事件の調査をすることができるようになっていた。目撃よりも証拠としてはたある日のこと、あることがきっかけで現場を遠ざかっていた記憶探偵ジョンは金に困り、現場へ復帰することに。
復帰後、最初の仕事として与えられたのは、資産家の娘のアナ・グリーンという学校で問題をいくつか起こしている少女が、食事を摂らないので何とかして原因を探って食べさせて欲しいというものだった。
アナの記憶に入り込み、義父からの虐待、教師から受けたセクハラ、義父と使用人との不倫現場の目撃等々を知り、良き相談相手となり、心を開いていくのだった。そして、アナは食事を摂ることができるようになるのだったが…。
□■□ネタバレあり!□■□
今作を観る予定の人は観てからどうぞ。
■感想■
『エスター』(2009年)、『アンノウン』(2011年)、『フライト・ゲーム』(2014年)の監督、ジャウマ・コレット=セラが製作したスリラー/ミステリー映画。
主人公の設定が、他人の記憶に入り込むことが出来る超能力者という設定なので、ジャンルは「SF」にしていますが、完全にミステリー映画系の作品です。
主演は、マーク・ストロング。どちらかといえば、主役というより敵役とが多かった俳優さんです。今作をきっかけに、主演作とか増えるでしょうか??
ミステリー映画としては、発想や雰囲気は良いものの、ストーリーは単純なので、ミステリー映画ファンに面白いかどうか意見が分かれそうですね!!
それと、”記憶”が今作の重要な要素なのに、「人によっては記憶を自由に操れるかも??」みたいな要素が出てくるので、フェアでないと言えばフェアではなんですけどねぇ。
記憶なんて思い違いもあるんでしょうしね。
「あれ、そこは騙せないのかな??」
自分的には、途中から出てくる犯人みたいな男のトリックがけっこう気に入ったんで、プラス10点って感じですかね??
「ミステリー映画」として観ると、トリックがフェアでないから、思わせぶりなだけの雰囲気優先映画??ともとれる感じの作品ですが、他人の記憶に入り込むことが出来る「記憶探偵」という設定が面白いので、そこを許せるか?許せないか?で印象が変わってくるはず!!
自分は、設定の面白さに、画面についつい引き込まれて、ストーリーに集中して、製作者たちの思う壺で、すっかり気に入っちゃいました。
観終わったあとの印象も悪くないですし、エンターテイメント映画ファンは1度は観てみてもいいかも?? 65点
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マーク・ストロング,タイッサ・ファーミガ,サスキア・リーヴス,リチャード・ディレイン,インディラ・ヴァルマ | |
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