『激突!2015』
WRECKER(2015年カナダ)
監督 マイケル・バファロ
脚本 マイケル・バファロ
エヴァン・タイラー
出演 アンナ・ハッチソン
アンドレア・ウィットバーン
ジェニファー・コーニッグ
■ストーリー■
砂漠を越えてドライブをするエミリーとレスリーは、GPSが壊れていたために悪魔の道”と書かれた道を進むのだった。しばらくすると故障車を運ぶレッカー車に追いつくのだった。軽い気持ちで追い越すが、立ち寄ったガソリンスタンドで、同じレッカ―車に出会い、その後つきまとわれてしまうのだった…。
■感想■
スティーヴン・スピルバーグ監督の『激突!』(1971年)のリメイクのカナダ映画。
スティーヴン・スピルバーグの『激突!』をリメイクするなんて、どういうことでしょう??
普通の感覚だったら、企画自体通りそうにないですけど、オリジナルは、実はもう44年も前の作品なんですね!!
出てくる車が古かったり、ケータイ電話が出てこないくらいで、今観ても全然古臭くない『激突!』
それをリメイクするなんて!!
なぜか、同じような道を走るヒロインたち!!
10分38秒あたりに見える建物が20分10秒あたりにも登場!!
右側に白い建物、左側の先の方に大きな木が2本あるのが目印!同じ道を走っているんじゃなくて、同じ場所でロケしてるだけ…。
他にも同じような大きなカーブを描いた道が前半と後半で出てきたり!!
ただでさえ砂漠で同じように見えるのに、同じ場所でロケするなんて…。
同じ場所でロケする以上に、やってしまったシーンが!!
映画の前半で、ガソリンスタンドでヒロインのエミリーが彼氏のランディに電話するシーンがありますが(映画が始まって13分11秒あたり)、なんと今まで下着をつけていなさそうだったエミリーの背中にブラジャーが!!次のシーンでは、またまた元の服装に!!
電話中に、1秒で下着をつけて、1秒で下着を脱いじゃった??
そんなあらを探してもしょうがないので、映画の内容を記事にすると、今作のヒロインたち、全然感情移入できないです!!
自分の車の前を走るレッカー車には、あおってるの??と思わせるくらい近づいて、「なんでどかないのよ??」って怒って、下り坂で抜いておいて、ガソリンスタンドのあとシーン、レッカー車が危険な感じで追い抜いたら超激怒!!
そして、そのあとで追い越すときにビール瓶まで投げつける始末!!
今作のレッカー車の運転手でなくとも怒るの当たり前かも??
その後も、レッカー車を追い抜いたあとはチンタラ走って、すぐにレッカ―車に追いつかれてしまうという展開。チンタラ走るなら、レッカー車の排気ガスが臭いとか言ってないで、どこかでゆっくり休んでいけば良いのに…。
映画の冒頭に車が故障して困っている中年のカップルや、途中でヒロインたちと故障車をどかしてくれたピックアップトラックに乗っていたおじさんとかどうなったんでしょう??
映画的には、冒頭のカップルがレッカー車の運転手に殺されるシーンがあれば、今作がサイコに襲われる若い女性という印象に変わって、映画の印象がずいぶん違ったものになったのに…。
今作のままだと、警官を殺しちゃったり、暴走しすぎの犯人も、なぜ突然暴走しちゃったの??って思っちゃいます。ランニングタイムが72分とすごく短めなので、実はそういうシーンとかも最初はあったのかもしれないですけど、結局最終的にカットしちゃったのかもしれませんね。 30点
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