『バトルロワイアルII特別篇REVENGE』
(2003年日本)
監督 深作 欣二
深作 健太
脚本 深作 健太
木田 紀生
原作 杉江 松恋
出演 藤原 竜也
前田 愛
竹内 力
千葉 真一
加藤 夏希
前田 亜季
■ストーリー■
前作『バトルロワイアル』で生き残った七原秋也はBR法で生き残った者やBR法で家族を殺された者たちと組み、テロ組織“ワイルドセブン”を組織した。ワイルドセブンは首都東京を急襲、東京を破壊する。政府はワイルドセブンに対抗するためBRⅡ法を施行。札付きの不良を集めたクラスを選び、2人1組でペアを組ませ、ワイルドセブンが立てこもる孤島に攻撃をしかけるのだった!
■感想■
深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』(2000年)の続篇です。
監督は深作欣二監督の息子の深作健太。
前作『バトル・ロワイアル』は、後日、再編集して特別編を作りましたけど、今回も、やはり『バトル・ロワイアルⅡ鎮魂歌(レクイエム)』(2003年)に20分の未公開シーンを足して再編集して『バトルロワイアルII特別篇REVENGE』として作り直しました。
でも、完成した今作を観た限り、未公開シーンを少し足しただけという印象です。
熱烈なファンでないと、でどこがどう変わったのかわからないんじゃないのかな??って印象の作品になってます。
この2作目に熱烈なファンがいるかどうかは知らないですけどね。
自分は、明らかに学園シーンや前作の回想シーンが増量されたのはわかるけど、他のシーンはわかりませんでした。
感想は、今作のオリジナル版の『バトル・ロワイアルⅡ鎮魂歌』を含めてということで。
「イヤ~、しばらくぶりにこんなヒドイ作品を見ました」
最初、前作『バトル・ロワイアル』の教師キタノの娘キタノシオリの独白で始まるんで、
「あれ??2作目は1作目の主人公、七原秋也と中川典子はメインじゃないんだな!」
って思って、映画を観てると、途中から七原秋也が出てきて、物語上、だんだんと七原秋也が前面に出て来て、キタノシオリがどっかに行っちゃうんですよネ。
「あれれれれ?」
とか思ってると、終盤から忍成修吾演じる中学生がまた目立ってくるんで、この映画の主人公は誰だ?誰だ?誰なんだー??って感じです。この作風を理解できないオレがバカなのか?(理解したくもないですけどね)
この混乱してるかのようなストーリーは、まるで脚本家が20人もいて、途中で監督が5回くらい変わったハリウッドのメジャー作品みたいな印象です。
作風だけでなく、肝心のストーリーもスゴイです。
もちろん、ヒドイって意味で!!
BR法で生き残った少年少女たちが、テロリストになるって…。
テロリズムはどんな理由であれ、一般市民を巻き込むのであれば許されるものではないでしょ。映画のストーリー上でも、教師RIKIの娘も巻き込まれてるんだし。
ストーリーに感情移入出来ないばかりでなく魅力あるキャラクターが竹内力と1瞬だけ登場する千葉真一だけっていうのもねぇ~。
ただでさえ130分以上ある作品を再編集して152分って何、何、何ッ!
ランニングタイムが長すぎ!意味の無い再編集って感じ。もともとの130分も、もちろん長すぎですけど。
勝ち組、負け組、ある国の批判等それなりのテーマはあるけど、だからテロ活動バンザイ!に直結っていうのもね。0点でも甘いくらいかも。前作はそれでも、巻き込まれ型のスリラー映画としては、かなり面白かったのにね。0点
日本映画のレビューを遡って全部読ませていただいたんですけど、『バトルロワイアル』の(一作目)レビューも読んでみたいな、なんて思いました。
ちなみに、この二作目を北村龍平監督がやってたらどんな事になってただろう、なんて思ったりした事もあります。
また時々お邪魔致します。
コメントありがとうございます!
どうも、旧作、日本映画の記事は
あとあとになってしまいます。
TVの映画劇場ででも放映してくれれば
観直して記事にするんですけど…。
ホント、この続編を
北村龍平監督が作ったらどうなったでしょう??
血まみれなスプラッターアクションが観れたかも!
またいつでも来てください!