『コナン・ザ・バーバリアン』
CONAN THE BARBARIAN(2011年アメリカ)
監督 マーク・ニスベル
脚本 トーマス・ディーン・ドネリー
ジョッシュア・オッペンハイマー
ショーン・フッド
キャラクター創造 ロバート・E・ハワード
出演 ジェイソン・モモア
レイチェル・ニコルズ
スティーヴン・ラング
ロン・パールマン
■ストーリー■
かつて、アケロン族は、王の骨で作った暗黒の力を持つ仮面を使い勢力を伸ばしていたが、蛮族により仮面を破壊され、その仮面の破片は各部族がバラバラに保管していた。
蛮族の少年コナンが住む村をアケロン族のカラーが襲い、暗黒の力を甦らせる破片を奪っていくのだった。そしてコナンの目前で父親が殺されるのだった。20年後、生き延びたコナンは、戦士に成長し、海賊のアルタスとともに旅を続けていた。コナンはカラーへの復讐を誓い旅を続けていたのだった。一方、カラーは、仮面を完成するものの、地獄の力を復活させるため、ある女性を追っていた。コナンは、襲われていた女性タマラを助けだすのだった。
■感想■
ロバート・E・ハワードのヒロイック&ファンタジー「蛮勇コナン」シリーズの映画化作品。
映画ファンには、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のヒロイックファンタジーの傑作『コナン・ザ・グレート』(1982年)のリメイクと言った方が良いですね。
監督は『テキサス・チェーンソー』(2003年)、『13日の金曜日』(2006年)とホラー映画を2作品リメイクしたマーク・ニスベル。
リメイクなら、マーク・ニスベル監督を!ということなのか、今作もリメイク作です!
『コナン・ザ・グレート』のスタッフは監督がジョン・ミリアス、脚本が同じくジョン・ミリアスとオリバー・ストーン。音楽はベイジル・ポールドゥリス。
監督や脚本家の色が出たのか、重厚で暗い作品で見応えのある作品になっていました。
ベイジル・ポールドゥリスの音楽も映画を盛り上げていました!
確か、脚本には、ロバート・E・ハワードのコナンシリーズの補作の作品を書いた作家L・スプレイグ・ディ・キャンプも協力していたんですよね。
「蛮勇コナン」シリーズのファンも、剣と魔法物のファンタジー映画ファンも、映画化作品としては、納得の1本ではないでしょうか??
それまでの、子ども向けのようなファンタジー物や、C級作品の多かったヒロイック&ファンタジー映画の流れを変えたと言っても過言ではないほどインパクトのある作品でした!!
陰惨で重厚で迫力満点のコナンを観たければ、1982年版の『コナン・ザ・グレート』を観ろ!って感じです!
それに比べ、再スタートしたリメイクの今作はいかにも2010年代の作品でハデな見せ場、ハデな見せ場の連続なのに、観終わったあと何も覚えていないような作品になっちゃいました!
ストーリーも、正義の味方のコナンが、親の仇をとって、美しいヒロインを助けるというありふれた作品になっちゃってます。
どうせなら、『キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2』くらい、ハジけてくれていたら楽しく観れたのに・・・。
制作費7000万ドルで、こんなリメイクを作るなんて・・・。
リメイクでなく、シリーズ3作目として、新たなストーリーで製作してくれたら良かったのにッ!!
でも、なんでこんなリメイク作っちゃったんでしょう??
『コナン・ザ・グレート』が1982年、続編の『キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2』が1984年なんで、最近のリメイクブーム、リブートブームからすれば、製作されても全然OKなくらい時間は経っているんですけどね~。
もし、シリーズ3作目だったら1984年から27年経った続編ということになっちゃいますけど・・・。
『コナン・ザ・グレート』のリメイクとしてでなく、コナンシリーズの3作目として観れば、それなりに楽しめる作品になっているとは思うんですけどね!!
『コナン・ザ・グレート』のリメイクとしてみたら、「なんでリメイクしたの??」って思っちゃいます。
自ら、作品の評価のハードル上げちゃってぇ~。 50点
今作を観る前にアーノルド・シュワルツェネッガー版も。
|
コナン・ザ・グレート [Blu-ray] |
アーノルド・シュワルツェネッガー,マックス・フォン・シドー,サンダール・バーグマン,ジェームズ・アール・ジョーンズ |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます