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『新死霊伝説』スティーブン・キング続編

2007-12-21 23:55:32 | ラリー・コーエン
新死霊伝説
A RETURN TO SALEM'S LOT(1987年アメリカ)
 監督 ラリー・コーエン
 脚本 ラリー・コーエン、ジェームス・ディクスン
 原案 ラリー・コーエン
 出演 マイケル・モリアーティ、サミュエル・フラー、リッキー・アディソン・リード、アンドリュウ・ダガン

 ■ストーリー■
 人類学者のジョーは、精神をわずらった息子ジェレミーを連れて、静養のために、おばからもらった家のあるセーラムズロットにやって来る。昼間は寂しい田舎町だったが、夜になると通りに人があふれ出す変った町だった。そのころ、町を通りがかった若者が襲われ生き残った女性がジョーの家に逃げ込んでくるのだった。
 
 ■感想■
 スティーブン・キングも吸血鬼小説「呪われた町」の映画化作品『』(79年)の続編です。
 監督、脚本、原案、製作総指揮はラリー・コーエン!TVシリーズ「刑事コロンボ」や傑作アクション『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』(82年)の脚本を書いたり、最近では『フォーンブース』(02年)の脚本を書いたり『セルラー』(04年)の原案もやってます。
 監督としては『悪魔の赤ちゃん』シリーズが1番有名なのかな??今まで、ラリー・コーエンの作品は、記事で取り上げてきませんでしたが、これからは少しづつとりあげていきます!お楽しみに!(って、言ったものの、あれ、誰も楽しみにしてないかな??
 
 原題が“A RETURN TO SALEM'S LOT”だし、てっきり続編??って感じですけど、続編というよりも、吸血鬼の町っていうテーマと町の名前「セーラムズロット」の名前だけ使ったリメイクといった作品です!
 ラリー・コーエンの作品だから、喜んで観れますけど、他の監督が同じ作品を撮ったら怒ってます!鏡に映ったり、にんにくが大丈夫だったりずいぶんと設定がオカシいです。まぁ、にんにくが大丈夫なくらいは良いですけどね。

 吸血鬼ハンターも登場せず、偶然通りかかったナチハンター役のサミュエル・フラーが吸血鬼ハンター役になってます。人類学者に吸血鬼の聖典を書かせようっていう設定も、なんか盛り上がらないです。鏡に映ったり、にんにくが大丈夫だっていうコトを正しく残そうっていうって。なぜ??
 
 “人類最古の種族”って説明されて、すぐに「バンアイア」って、マイケル・モリアーティおかしいでしょ!それって、吸血鬼の存在を認めてるでしょ!
 すぐ逃げ出せば良いのに、今作の主人公マイケル・モリアーティは、なんだかんだ言って町に残って、吸血鬼とHしてます。ハッキリ言って全然怖くないホラー映画です。

 ところで、ちょっと盛り上がらない作品ですけど、音楽がやたらと重厚です。音楽はマイケル・マイナード。重厚なホラー映画みたいなサウンドトラックです!ちょっと作品から浮いてるかも!

 なんで、ラリー・コーエンも、今作を作ったんでしょう??そこに興味があったりして!「お金のため」とか言われちゃうかな??
 同じ1987年には、傑作スリラー『殺しのベストセラー』の脚本を書いてるんですよね!ラリー・コーエンって、今作のような吸血鬼をテーマにした正統派ホラーより、サスペンス映画の方があってるのかな??ラリー・コーエンだからプラス15点で65点

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