『愛してる、愛してない...』
A LA FOLIE... PAS DU TOUT (2002年フランス)
監督 レティシエ・コロンバニ
脚本 レティシエ・コロンバニ
出演 オードレ・トトウ
サミュエル・ル・ルビアン
イザベル・カレ
■ストーリー■
心臓外科医ロイックと女学生アンジェリクは不倫中だった。しかし、ロイックには妊娠中の弁護士の美しい妻ラシェルがいるのだった。アンジェリクは2人は別れるという。アンジェリクに片思いの医学生ダビッドは、不倫はやめる様アドバイスするのだが。
■□■ネタバレあり!■□■
■感想■
『アメリ』(2001年)のヒロイン、オードレ・トトウを主演の迎えての恋愛をテーマにしたドラマです。
この展開なら、絶対に不倫相手と別れて、自分を想いつづけてくれるダビッドとつきあってハッピーエンドになるんだろうなぁ!とか思ったんですけど、自分が甘かったです!そんな甘い恋愛映画じゃなかった!!
何気なく見て、感動しました!
「こんな映画が劇場公開されていたのか!」
って全然知りませんでした!まぁ、気がついてもタイトルが『愛してる、愛してない...』ですから観てないと思いますけどね!
恋愛映画なんてメッタに見ない自分が、レンタルビデオ屋で何気なくパッケージの宣伝の文面が気になって借りて観たんですけど。
パッケージのどこにひっかかったか?って。
それは
“「シックス・センス」を思わせる“ひねり”を効かせた構成、そして意表をつく心憎いエンディングへ向かう”
というところです。
「エーッ、恋愛映画なのに『シックス・センス』」を思わせる“ひねり”を効かせた構成、って何??そして意表をつく心憎いエンディングって何、何、何???」
って、エンターテイメント映画好きなら思うでしょ!
「なぜ、なぜ、なぜ、恋愛物で、突然『シックス・センス』(1999年)なの?????」これでも?が足りないですよネ。
で、観てみたんですけど、観てビックリ!!
とにかく色んな映画ファンに見て欲しい!もう、事前に何の情報もなく見たら、誰でもビックリするのは確かなドラマです!「恋愛映画なんて観ないよ!」なんて人にこそ観て欲しい作品です!
監督は26歳の女性監督のレティシエ・コロンバニ監督。今作が長篇デヴュー作らしいけど、名前を覚えておいたほうが良い監督の1人かもしれませんネ。
ネタ切れとも言われるハリウッドでは、早くも今作のリメイク化権がFOXに渡ったらしいですけど、リメイクしたい気持ちもよ~くわかる出来あがりです!
この作品の宣伝コピーは
“あなたがバラをくれたから、私は心にケガをした”
なんですけど、この宣伝コピーって、あんまりじゃないですか??
今作に、もっともっとピッタリのうたい文句がありました。『LAコンフィデンシャル』(1997年)のカーティス・ハンソンが監督、脚本で作られた1986年の傑作サスペンス『窓 ベッドルームの女』の宣伝コピー “ヒッチコックも悲鳴をあげる…”の方がピッタリじゃないかな??って思うんですけど、どうでしょう?? あれ、これって少しネタばれですか??
それにしても、この『愛してる、愛してない...』は、事前情報なしに観ることをオススメします!事前に何も知らない方が面白く観れる映画ベスト10に入る1本ですから! 80点
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『窓ベッドルームの女』は日本語吹替え新録でDVD化して欲しかったです!!
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コメントありがとうございます。
本当にビックリ!ビックリ!の展開でした!
レティシエ・コロンバニ監督の次回作って
どんな作品なんだろうって、期待してるんですけどネ。
予備地知識なして観てほんとに正解ですよね。
えっ、えっ、ええぇ~っ!!でした(笑)
“映画を見た!という満足感”、おっしゃるとおりですね。いったん最初に戻った後、次々とピースが埋まっていく感覚は、まさに映画ならではですよね。
わたしは、70点ぐらいかなあ。(たいしてかわらん)
ちなみに、私、3月から休み土日になりそうです。