『ブラッディ・ローラ殺戮の催眠美少女』
WILLUAM MALONE'S PARASOMNIA(2008年アメリカ)
監督 ウィリアム・マローン
脚本 ウィリアム・マローン
出演 ディラン・パーセル
シェリリン・ウィルソン
ジェフリー・コムズ
ティモシー・ボトムズ
パトリック・キルパトリック
ショーン・ヤング
■ストーリー■
薬物更生で入院した友人ドーンボスを病院に見舞いに行ったダニーは、ある病室でクライネーレヴィン症候群に脱力発作を併発して眠り続けている患者ローラ・バクスターを発見する。ダニーはローラの魅了に惹かれ、その後も、ローラの病室にやってくる。友人ドーンボスも退院する日がやってくるが、ドーンボスからローラが研究のため施設に移されることになることを聞くのだった。一方、ローラを恋人と思いこんでいる連続殺人鬼バイロン・ヴォルプもその病院に監禁されていたのだった。
■感想■
ウィリアム・マローン監督のホラー映画。
ウィリアム・マローン監督といえば
『バイオ・スケアード悪魔の遺伝子』(1980年)『クリーチャー』(1985年)『フィアー・ドット・コム』(2002年)とコンスタントにホラー映画を撮り続けている監督です!
TVシリーズのホラーアンソロジー「マスターズ・オブ・ホラー」でも「閉ざされた場所」を監督していました!
□宇宙を舞台にした傑作スリラー『エイリアン』に影響を受けたであろう『クリーチャー』
□ウィリアム・キャッスル監督の『地獄へつヾく部屋』(1959年)リメイクの『TATARIタタリ』
□マリオ・バーヴァ監督の『呪いの人形』(1966年)から多大な影響を受けたであろう『フィアー・ドット・コム』
と、オリジナリティある作品よりも、他の作品からの影響を受けたような作品やリメイクの印象が強いウィリアム・マローン監督ですけど、今作は“完全な”オリジナル!!(←多分!!)
でも、オリジナルなだけで、主人公に感情移入できない!!
ヒロインのローラを勝手に病院から連れてきちゃって!
「それは、誘拐だぁ~」って思わず叫んじゃいました!!
事件に巻き込まれて友人まで被害に遭っちゃって、自分だけがひどい目にあうならまだしも…。
オリジナルになると、感情移入しずらい破綻しまくりのキャラクターを主人公として登場させてしまうウィリアム・マローン監督!!
連続殺人鬼のヴォルプも、なんでこんな普通の病院に監禁されているのか意味不明だし!!どう考えても『ターミネーター2』(1991年)でサラ・コナーが入院させられていた警戒厳重な病院に入院するべきでしょ!!
でも、まぁ、細かいコト言わなければ、ホラー映画としては、ランニングタイム103分、退屈せずに観れるんで及第点ではあります。
映画の冒頭でショーン・ヤングが死ぬシーンも意味不明なところから始まって、主人公が眠っているヒロインに一目ぼれして誘拐しちゃうところとか、展開的には、どこまで行ってもB級系ですが、B級ホラーが好きな映画ファンだったら十分楽しめるはず!!
ティーン向けの“青春ホラー”としてポップコーンでも食べながら観ればそれなりに楽しめます!!
ラストの展開も含めて“青春ホラー”として楽しめば良いんでしょうけどね!!
でも、やっぱりウィリアム・マローン監督には、パクリ系とかの作品の方が似合っているんでしょうね!! 60点
『呪いの館』のリメイク??(リメイクでなければパクリ!)
マリオ・バーヴァ監督のクラシック!印象的なシーンの連続!
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