『プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星』
THE INHABITED ISLAND(2008年ロシア)
監督 フョードル・ボンダルチュク
脚本 セルゲイ・ディアチェンコ
マリーナ・ディアチェンコ
エドアルド・ヴォルダルスキー
原作 アルカジイ・ストルガツキー
ボリス・ストルガツキー
出演 ワリシー・ステバノフ
ピョートル・フョードロフ
ユーリヤ・ガルマッシュ
■ストーリー■
西暦2157年、地球では争いが無くなり自由に宇宙へ行けるようになっていた。宇宙探査中のマクシムは宇宙船が隕石と衝突したことにより、近くの惑星に不時着するのだった。マクシムはその星サクラシで、親衛隊に入り、ニュータイプと呼ばれる反乱軍を取り締まるようになるのだった。
■感想■
『ストーカー』の原作者アルカジイ・ストルガツキー、ボリス・ストルガツキーの「収容所惑星」の映画化作品。
本国ロシアでは、2008年、2009年と2部作で公開された大長編の作品でしたが、日本ではオリジナル版を編集して1本にした<インターナショナル版>の119分版での公開となりました。
200分を超える作品を120分にしたせいなのか、ストーリーが良く分かりませんでした!
良いシーンもあるにはあるんですが、なんか途中で、次のシーンに飛んでしまうような感じが、次から次へと!!
首都に連行された主人公が首都を見たシーンの次のシーンでは、なんか研究所で研究対象のような感じになっているし・・・。
展開が速すぎるのか?シーンが飛び飛びなのか?
今作は世界配給のための<インターナショナル版>なんですよね??
いくら、なんでも、短くしすぎなんじゃないでしょうか??
3時間の作品でも、実質90分にしてしまうかつて多く存在していた日本の地上波の「映画劇場」の製作スタッフに頼んで編集してもらえば良かったのに。せめてあと40分くらい長いくらいが良かったんじゃないでしょうか??たとえ、あと40分くらい長くなってテンポが悪くなっても、それがオリジナル版の作風なんでしょうからね。
今作では、「観た」っていう印象しか残らない感じです!
「面白い」とか「つまらない」とか言えるレベルでもなっていない気が。
でも、たとえ今からオリジナル版の2008年、2009年の2作品がリリースされても、観なおそうとも思わないレベルの作品でした。
ストーリーも、町のカフェで知り合うヒロインが、自分を首都に移送してきた親衛隊のガイの妹だったり、どうにかならないの?みたいな感じです。これって原作がこんな感じなんでしょうか??
あと、原作が書かれたのが昔ということもあって、なんか、主人公が地球人という設定だけで何の説明も無く不死身だったり、運動神経がメチャクチャ良かったりするのって、まるでクリプトン星から地球に行ったら超人になってしまう「スーパーマン」のような感じですね。今の目で観ると、正直、そんな主人公に魅力をあまり感じなかったですね。
まぁ、カットされているであろうシーンを想像しながら点数をつけるなら、50点ってところでしょうか。
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原作はこちら
収容所惑星 (ハヤカワ文庫SF) | |
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