『シシリアン・マフィア』
THE NEW MAFIA BOSS
(a.k.a.I FAMILIARI DELLE VITTIME NON SARANNO AVVERTITI)(1972年イタリア)
監督 アルベルト・デ・マルチーノ
脚本 ルチオ・マンリオ・バティストラーダ
アルベルト・デ・マルチーノ
出演 アントニオ・サバト、テリー・サヴァラス
パオラ・テデスコ、ジュリアーノ・ペルシコ
■ストーリー■
裏切り者ヴィトの息子アントニオ・マンクーゾはドン・ニーノの依頼で殺しを引き受けるが、それは私怨にみせた使い捨てのヒットマンにされたのだった。アントニオは弟のニコラと別のボス、ヴィンチェンゾに取り入りヴィンチェンゾの組織の中でのし上がって行くのだが…。
■感想■
『グラン・プリ』(1966年)、『地獄のガンマン』(1967年)のアントニオ・サバト主演のイタリアンマフィア物です。
共演はアメリカのTVシリーズ「刑事コジャック」のテリー・サヴァラス。
監督はアルベルト・デ・マルチーノ。
ストーリーは、あって無いような物で、主人公のチンピラがトントン拍子に組織の中で成り上がっていく物語です。
定番中の定番のストーリーで、特に新味はないですけど、1970年代の作品ですし、イタリア映画だし、超エンターテイメント作品になっています。こういう映画が好きな映画ファンには、たまらない作品になっています!!
新聞記者を映画から退場させるシーンとかは、けっこうビックリです!
「イタリア映画だからバッタ物だもんね~」なんて、軽い気持ちで何気なく画面を観てると、
突然、ドカ~ン!!!
ですからネ。
監督のアルベルト・デ・マルチーノといえば、
『ゴッドファーザー』(1972年)が、世界中でヒットしたと思えば、すぐに今作や『続シンジケート』(1973年)を監督。
『続シンジケート』って言っても、チャールズ・ブロンソンの刑事物『シンジケート』とはモチロン関係ありません!!
そういえば『シンジケート』も『続シンジケート』もソフト化されてないですよネ!!『シンジケート』の方はTVで放映された記憶もないです!ここ10年、いや、20年くらいの記憶ですけど。なんか放映禁止な理由でもあるんでしょうかね??
アルベルト・デ・マルチーノ監督ですけど、『エクソシスト』(1973年)が、ヒットしたと思えば、今度は『レディ・イポリタの恋人夢魔』(1974年)を監督してます。
「オーメン」シリーズがヒットしたと思えば、今度は『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)を監督した職人監督です!!
“さすが、イタリアの映画監督!”って思っちゃいます!
どの柳の下の2匹目の作品(3匹目、4匹目のどじょうなのかな??)もオリジナルには無い魅力をプラスして、オリジナルの作品を超えるような娯楽作を作ってる監督です。
本当に、オリジナルより、面白い作品ばかりです!!
その他、アルベルト・デ・マルチーノ監督が、ハリウッドの作品のバッタ物系以外に撮った作品といえば、アクション映画と思いきや、イタリア映画お得意のミステリー映画『ビッグ・マグナム77』(1976年)や、1980年代に突然(とは言っても、日本での公開は、って意味です)のジャッロ映画『サイコキラー』(1985年)や、正統派SF『怒りの標的』(1987年)などを監督してます。
いや~、それにしても、1970年代はイタリア映画にパワーがありました!とにかく今作も銃撃戦やら殺しのシーンやらもう迫力満点!もう戦争映画並みにマシンガン撃ちまくってます。
ヴィンチェンゾに反旗をひるがえしたアントニオたちに花束が届くシーンは、爆弾と思って、すぐに花束を窓から捨てて皆が隠れるシーンとかは、さすがアクション映画がわかってるって感じです。
ハリウッド映画だったら「爆弾だ!」とかいうセリフを入れたあと、2~3人が大騒ぎして説明的なシーンを入れちゃいますもんネ!70点
THE NEW MAFIA BOSS
(a.k.a.I FAMILIARI DELLE VITTIME NON SARANNO AVVERTITI)(1972年イタリア)
監督 アルベルト・デ・マルチーノ
脚本 ルチオ・マンリオ・バティストラーダ
アルベルト・デ・マルチーノ
出演 アントニオ・サバト、テリー・サヴァラス
パオラ・テデスコ、ジュリアーノ・ペルシコ
■ストーリー■
裏切り者ヴィトの息子アントニオ・マンクーゾはドン・ニーノの依頼で殺しを引き受けるが、それは私怨にみせた使い捨てのヒットマンにされたのだった。アントニオは弟のニコラと別のボス、ヴィンチェンゾに取り入りヴィンチェンゾの組織の中でのし上がって行くのだが…。
■感想■
『グラン・プリ』(1966年)、『地獄のガンマン』(1967年)のアントニオ・サバト主演のイタリアンマフィア物です。
共演はアメリカのTVシリーズ「刑事コジャック」のテリー・サヴァラス。
監督はアルベルト・デ・マルチーノ。
ストーリーは、あって無いような物で、主人公のチンピラがトントン拍子に組織の中で成り上がっていく物語です。
定番中の定番のストーリーで、特に新味はないですけど、1970年代の作品ですし、イタリア映画だし、超エンターテイメント作品になっています。こういう映画が好きな映画ファンには、たまらない作品になっています!!
新聞記者を映画から退場させるシーンとかは、けっこうビックリです!
「イタリア映画だからバッタ物だもんね~」なんて、軽い気持ちで何気なく画面を観てると、
突然、ドカ~ン!!!
ですからネ。
監督のアルベルト・デ・マルチーノといえば、
『ゴッドファーザー』(1972年)が、世界中でヒットしたと思えば、すぐに今作や『続シンジケート』(1973年)を監督。
『続シンジケート』って言っても、チャールズ・ブロンソンの刑事物『シンジケート』とはモチロン関係ありません!!
そういえば『シンジケート』も『続シンジケート』もソフト化されてないですよネ!!『シンジケート』の方はTVで放映された記憶もないです!ここ10年、いや、20年くらいの記憶ですけど。なんか放映禁止な理由でもあるんでしょうかね??
アルベルト・デ・マルチーノ監督ですけど、『エクソシスト』(1973年)が、ヒットしたと思えば、今度は『レディ・イポリタの恋人夢魔』(1974年)を監督してます。
「オーメン」シリーズがヒットしたと思えば、今度は『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)を監督した職人監督です!!
“さすが、イタリアの映画監督!”って思っちゃいます!
どの柳の下の2匹目の作品(3匹目、4匹目のどじょうなのかな??)もオリジナルには無い魅力をプラスして、オリジナルの作品を超えるような娯楽作を作ってる監督です。
本当に、オリジナルより、面白い作品ばかりです!!
その他、アルベルト・デ・マルチーノ監督が、ハリウッドの作品のバッタ物系以外に撮った作品といえば、アクション映画と思いきや、イタリア映画お得意のミステリー映画『ビッグ・マグナム77』(1976年)や、1980年代に突然(とは言っても、日本での公開は、って意味です)のジャッロ映画『サイコキラー』(1985年)や、正統派SF『怒りの標的』(1987年)などを監督してます。
いや~、それにしても、1970年代はイタリア映画にパワーがありました!とにかく今作も銃撃戦やら殺しのシーンやらもう迫力満点!もう戦争映画並みにマシンガン撃ちまくってます。
ヴィンチェンゾに反旗をひるがえしたアントニオたちに花束が届くシーンは、爆弾と思って、すぐに花束を窓から捨てて皆が隠れるシーンとかは、さすがアクション映画がわかってるって感じです。
ハリウッド映画だったら「爆弾だ!」とかいうセリフを入れたあと、2~3人が大騒ぎして説明的なシーンを入れちゃいますもんネ!70点