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『マギー・Q マンハッタン・ミッドナイト』アルフレッド・チョン

2007-06-15 00:11:24 | 香港映画
マギー・Q マンハッタン・ミッドナイト
MANHATTAN MIDNIGHT(2001年香港)
 監督 アルフレッド・チョン
 脚本 アルフレッド・チョン
 製作 アルフレッド・チョン
 出演 リチャード・グリエコ、マギー・Q、マイケル・ウォン

 ■ストーリー■
 閉所恐怖症の殺し屋は、ある女性スーザンの殺しを依頼される。殺す日にエレベーターが止まってしまい、同じエレベーターにいた標的スーザンにやさしく接せられるものの仕事として彼女を殺すのだった。後日、街中でスーザンを見かけた殺し屋は仕事に失敗したことを知る。スーザンには双子の姉ホープがいたのだった。
  
 ■感想■
 アルフレッド・チョンが監督、脚本、製作の香港アクション。でも世界配給を考えてか、舞台設定も、登場人物もアメリカの、“一見アメリカ映画”になってます。
 『オン・ザ・ラン非情の罠』(90年)、『彼女はシークレットエージェント』(90年)のアルフレッド・チョンが監督、脚本、製作してるんで、すごく、すごく、すごく期待してたのに!ごくごく普通のアクション映画でした!残念!

 「彼女はシークレットエージェント」の続編(4作目まで)や1996年の“BODYGUIRDS OF LAST GOVERNOR中國最後一個太監”や1998年の“THE GROUP全職大盜”といった作品が未公開なので、もう日本で公開されてる作品で判断しちゃったんで期待しすぎちゃいました!だって、アクション映画ファンだったら絶対に感動する『オン・ザ・ラン非情の罠』を監督したんだから!
 まぁ、そうは言っても、香港映画とイタリア映画の監督は、なんでも撮るから、その映画のジャンルをきちんと確認してからでないと想像だけだと危ないのはわかっていたつもりだったんですけど。

オン・ザ・ラン 非情の罠

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『オン・ザ・ラン非情の罠』(90年) 
アクション映画ファン必見の1本!

 でも、期待していなければ、80年代の香港ノワールを観る様な軽い気持ちで楽しめます!香港映画だから、しょうがないですけど、突っ込みどころ満載です!会ったこともない双子の姉妹が、偶然同じトイレに同じ時間に、同じ服装で入るなんて!そんなことあるわけないでしょ!だって、服装の趣味が違うでしょ!
 現実的には、離れて暮らす双子でも、同じ服を買ってしまうことがあるそうですけど。1卵生双生児の場合です。
 あと、リチャード・グリエコ演じる殺し屋とマイケル・ウォンが強すぎ!あんなに強いんなら、ビビル必要ないでしょ!なんで、あの2人があんなに強いのか説明なし!FBIの記録にもなかったし、特殊部隊にでもいたっていう設定なの??『リーサル・ウォポン』(87年)のメル・ギブソンとゲイリー・ビージーがコンビを組んでるみたい!
 突っ込みどころとしては、FBI!子どもが人質だろうと病院の中だろうと、拳銃撃ちまくり!流れ弾が当たったらどうするの??
 あと、リチャード・グリエコが間違って殺してしまったホープの部屋にスーザンを連れて来たとき、ホープが出てきますけど、その姿をスーザンまで見ちゃってます!リチャード・グリエコが見た幻でなくて、幽霊なの??まぁ、そんなところも、香港映画だと思えば、全然OKですけどね!
 でも、でも、あの傑作アクション『オン・ザ・ラン非情の罠』を監督、脚本のアルフレッド・チョンが監督、脚本、製作したと思うとやっぱり点数は低くなっちゃいます!これじゃ、良くあるアクション映画の1本ですからね!ちょっと厳しめに!アメリカ映画だったら及第点あげられますけど、香港映画だとしたら、まだまだです!65点
マンハッタン・ミッドナイト

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『呪い村436』この村に行きたくない!

2007-06-14 00:47:42 | ホラー
呪い村436
POPULATION/436(2006年カナダ、アメリカ)
 監督 マイケル・マクラーレン
 脚本 マイケル・キングストン
 出演 デビッド・エームズ、レイ・エンス、スーザン・ケルソ

 ■ストーリー■
 国勢サイン調査員のスティーブ・ケイディが人口436人の小さなのどかな町ロックウェルフォールズにやってくる。スティーブは犯罪が起きないというこの村に、なにかオカシさを感じるのだったが。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 日本未公開のアメリカン田舎町ホラー。
 日本未公開も、しょうがないのかな??って感じの作品です。メジャーな俳優も出演してないし、作品のデキも70~80年代のアメリカのTVムービーみたいな感じです。まぁ、それはそれで、TVムービーなみに良質で良く出来てるって意味にもなりますけどね。
 アメリカって、広いから、こういう田舎町を舞台にした“田舎町ホラー”ってあるんですよね!TVのミニシリーズのトマス・トライオン原作「悪魔の収穫祭」の映像化作品『悪魔の棲む村』(77年)とか、『2001人の狂宴』(05年)とかって!(あれ、2作品しか思いつかなかった!)
 アメリカ、イギリスのアクション映画や、ホラー映画といったエンターテイメント系の映画って、CGとかいった技術は別として、ストーリー的に70~80年代から、一向に変ってないんだな!って実感できる作品です!
 80年代っていうのは言いすぎかもしれないですけど、90年代中盤以降のホラー映画や、アクション映画でこれはスゴイ!と思った作品なんて数えるほどしかない!たま~に、面白い!と思える作品はありますけどネ!アイデアは出尽くしちゃったのかな??
 
 でも、邦題の「呪い村436」って、センス悪くないですか??超C級かZ級のホラー映画みたいなタイトル!もったいない!原題は“POPULATION/436”なのに!原題の方がセンス良いです!
   
 いつもは観ないDVDの特典なんですけど、今作には別エンディングが付いてたんで観たんですけど、どうですか??この別エンディング! 
 完成版のエンディングだと、完全にホラー映画!別エンディング版だと、カルトチックな人が住む田舎町に迷い込んだサスペンス映画って感じになりますよね~! でも後者の場合でも、主人公のスティーブが繰り返し悪夢を見てるんでホラー映画にもとれますけどね。自分的には、別エンディングの方が好きです!完成版のエンディングだと、完全にホラー映画として予定調和のエンディングです。
 でも、途中、何回も挿入される悪夢のシーンは、必要ですか??主人公たちが生き残るなら良いですけど、完成版のラストだと、完全なネタバレ!こういう映画を観慣れてる人だったら、絶対にラストがわかっちゃう!こんなに説明的なシーンを何回も入れるように、丁寧に作らなくても良いのに!
 こんなに何回もこのシーンを挿入するのは、ホラー映画初心者向け??
 こういう説明的なシーンは、1度だけ映して、あとは気づかない観客は放っておけば良いのに!この悪夢のシーンで、主人公が起きるシーンが1箇所あれば十分です!

 でも、今作って、あまりホラー映画が得意じゃなくて、普段ホラー映画を観ない人が観たら、けっこう面白く観れるかも!
 ゴアシーンも無いし!ストーリーもしっかりしてるし!ホラー映画ファンには、最後が分かっちゃいますけど、けっこうオススメかも!62点
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『LOSSロス』イギリス製未公開スリラー

2007-06-13 01:55:50 | サスペンス
LOSSロス
EXPERIMENT(2005年イギリス) 
 監督  ダン・ターナー 
 脚本  ジョン・ハリソン・ダン・ターナー 
 出演  ジョージナ・フレンチ、ジョン・ホプキンス、クライブ・アシュボン、アンドリュウ・バイロン

 ■ストーリー■
 若い女性アンナは、記憶の無いまま知らない国で解放される。アンナは英語を話すが、その国はイギリスでは無かった。そんなとき、アンナは彼女と同じように記憶の無い男性モーガンと出会うのだった。

 □■□ネタバレあり!本当にあり!□■□

 
■感想■  
 イギリス製の日本劇場未公開のスリラー映画です。
 DVDのパッケージによると、今作のうたい文句は、“英国SF作品の最高傑作と賞されたシチュエーションスリラー”だそうです。 
 またまた、低予算のお手軽映画なのかな??と思っていると、マジメなスリラー映画でした。
 マジメなのは、好感が持てるんですけど、肝心なネタがありがちなネタなんで、あまりビックリ出来ないです。で、そのネタも途中で割れちゃって、ロシア外相の暗殺ネタになっちゃいます。 

 でも、さすが、イギリス映画!後味が悪い!何の救いも無いラスト!ランニングタイム95分も見せられて、盛り上がらない上にこのラスト!イギリス映画の本領発揮!(あれ、これって、ホメテルの??けなしてるの??)
 こういうラストって1970年代の作品のノリですよね。 で

 でも、これだけのトリックのストーリーだったら、いくらなんでもランニングタイム95分は長すぎ!80~85分で十分の内容です!  観ている間は、けっこう先が気になる感じで良いんですけどね!
 しかし、この設定って、なんか、どこかで他の作品で観たことあるか、読んだことあるような、良くありがちな設定ですもんね!こういうエンターテイメント作品を良く観る映画ファンは全然驚かないネタですね!  

 それに、記憶を操作されてるだけのアンナが、強すぎなんですけど!あなた、特殊な訓練でも受けてるの??スティーヴン・セガールかと思っちゃいました。(今回、ケナシ言葉ですからね) 
 普通の主婦が、あんなにナイフ使いや、格闘がうまいのはオカシイでしょ!せっかくのマジメな設定が、ちょっと台無し。まるで、アメリカのお手軽アクション映画みたい!
 別に、エンターテイメント作品だから、良いですけど。  

 それにしても、今作のうたい文句の“英国SF作品の最高傑作”っていうのは誉めすぎ!誉めすぎ!
 イギリス製のSF映画って、あまり思いつかないですけど、ちょっと思いついた作品をあげても『決死圏SOS宇宙船』(1969年)、『吸血鬼恐怖のメス』(ビデオ題:『バンパイアキラーの謎』)(190年)、『恐怖の魔力メドゥーサ・タッチ』(1978年)、『トゥモロー・ワールド』(2006年)とか、やっぱり良質な作品が多いですから、“英国SF作品の最高傑作”っていうのは言いすぎ!!
 
 第一、今作って、SFのジャンルに含まれるような作品でも無いような気がするんですけど!だって、普通のスリラー映画でしょ。  『決死圏SOS宇宙船』、『吸血鬼恐怖のメス』もDVD化して欲しい!  そんなうたい文句、別に信じて借りないですけど、いくらなんでも誉めすぎでしょ。50点
LOSS(ロス) [DVD]
ダン・ターナー,ジョン・ハリソン
タキコーポレーション

<エンタメ・プライス> メドゥーサ・タッチ/恐怖の魔力 [DVD]
ピーター・ヴァン・グリーナウェイ,ジョン・ブライリー
紀伊國屋書店
トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]
P.D.ジェイムズ
ポニーキャニオン
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『サイレンサー』ヘレン・ミレンが殺し屋

2007-06-12 00:36:14 | アクション
サイレンサー
SHADOWBOXER(2005年アメリカ)
 監督 リー・ダニエルズ 
 脚本 ウィリアム・リップズ
 出演 ヘレン・ミレン、キューバ・グッテン・JR、スティーブン・ドーフ

 ■ストーリー■
 殺し屋ローズは末期ガンに冒されていた。彼女が最後の仕事として依頼された仕事は、組織のボス、クレイトンの妻ヴィッキーを殺すというものだった。その仕事はクレイトンからの依頼だった。ローズは相棒のマイキーとヴィッキー殺しに向かうのだった。しかし、殺そうとしたとき、妊娠していたヴィッキーは破水してしまう。突然のことに、余命幾ばくも無いローズは、ヴィッキーの子どもをとりあげてしまうのだった。

 ■感想■
 ヘレン・ミレン、キューバ・グッテンバーグ・JR主演の殺し屋アクション映画。
 「ヘレン・ミレン主演の殺し屋映画??」って思いましたけど、想像通りにまさにアクション映画っていうより、一風変ったアクション映画でした。こういう独特の雰囲気のアクション系ドラマが劇場公開までされたのは、やっぱりヘレン・ミレンが『クイーン』(06年)でアカデミー賞(主演女優賞)取ったからですかね??アカデミー賞効果ってすごいのね!
 でも、ヘレン・ミレンもすごい役を演じちゃいますね!元殺し屋のパートナーの息子と組んでる殺し屋役。その上、その息子とデキちゃってます。なんか、すごい役。
 
 主演は、ストーリー上はヘレン・ミレンでは無くて、パートナー役のキューバ・グッテンバーグ・JRの方です。
 「ヘレン・ミレンが出演してるから、ノーテンキアクション映画じゃ無いんだろうなぁ」ってある程度覚悟していたおかげもあって、けっこう楽しく観れました!時間つぶしに観るにはちょうど良い感じの作品です。たまには、こんな感じの作品を観るのも良いかも。ランニングタイムも93分なんで長さもちょうど良いです。
 でも、それほど軽い仕上がりでも無いんで、ポップコーン食べながら、ヘラヘラして観る感じじゃないですけどね。
 
 それにしても、最初から最後まで盛り上がることなく、淡々とストーリーが進んでいきます。けっこう、人が死にまくりなんですけどね。何十人も死んでますからね。殺しの仕事のシーンも淡々と描いていきます。
 キャラクター的には、切れやすいスティーブン・ドーフのキャラクターがけっこう良かったかも。スティーブン・ドーフも、殺しまくりなんですけど、アメリカってあんなに捜査が行われないの??いくら映画でも、ちょっと疑問!
 でも、スティーブン・ドーフ以外のキャラクターも、もっと掘り下げても良い様なキャラクターばっかりなんですよね。ヘレン・ミレンが呼びつける医者とか、キューバ・グッテンバーグ・JRに仕事を依頼する車椅子の男とか、魅力あるキャラクターが、ちょこちょこ出てきます。でも、そういうキャラクターも深く掘り下げすぎないで、93分にまとめたのも正解です!

 アクション映画だと思わないで、主人公が殺し屋のドラマ系の映画だと思えば、かなり楽しめるはず!同じような設定でも、日本が映画化したら、こんな風にオシャレなアクション映画に出来ないんでしょうね。なんか、和風なドロドロした作品にしちゃうんでしょうね!こういう映画を作れるアメリカ映画って良いなぁ!63点
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『ザ・カウントダウン地球大戦争』低予算「宇宙戦争」

2007-06-11 03:04:56 | SF
ザ・カウントダウン地球大戦争
H.G.WELLS’THE WAR OF THE WORLD(2005年アメリカ)
 監督 ティモシー・ハインズ 
 脚本 スーザン・ゴーフォース、ティモシー・ハインズ
 出演 アンソニー・ピアナ、ジャック・クレイ、ジェイムス・ラスロップ、ダーレン・セラーズ


 ■ストーリー■
 そこに先住者がいたら世界の主はだれなのか??万物は人類のためにあるのか??よもや19世紀末に人類よりすぐれた知的生物が、人類を観察しているとはを思っていなかった。
 19世紀末、イギリスはロンドン郊外に流星が落ちる。その隕石の中からは何者かが出現しようとしていた。その隕石から火星人が現れ、人類たちに攻撃を開始するのだった。

 ■感想■
H・G・ウェルズの「宇宙戦争」の映画化作品です。2005年といえば、トム・クルーズ主演、スティーブン・スピルバーグ監督の『宇宙戦争』が製作された年ですね。
 C・トーマス・ハウエル主演の『H・G・ウェルズ宇宙戦争ウォー・オブ・ザ・ワールド』も作られました。映画界って、同じような作品が作られちゃうんですよね。
 1953年の「宇宙戦争」のリメイクとしては、今作『ザ・カウントダウン地球大戦争』が1番ダメです。つまらない上に長い!ランニングタイム135分って何ッ??超低予算のビデオ作品なのに、135分!少しは観る人の気持ちを考えて!観客に媚びる必要はないですけど、自分の作る映画の実力を考えて、映画を作って!

 やっぱり、自分にとって「宇宙戦争」っていうと、53年のバイロン・ハスキン監督、ジョージ・パル製作、ジョン・バリー主演の『宇宙戦争』です!この『宇宙戦争』のDVDって、日本語吹替えついてないんですよね!日本語吹替えつきで再発して欲しい!
宇宙戦争 (1953) スペシャル・コレクターズ・エディション

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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 キャラクター設定に、特に特長の無い主人公、低予算のCG画面、動かないカメラワークと、「自主映画よりはマシ」ってレベルの作品です。火星人のウォーマシンや、町の破壊シーンが必要な「宇宙戦争」をなぜ題材に選んで映画化したのか、疑問です。スピルバーグが宣伝してるから、便乗しちゃおうってコトなんですかね??

 こういう作品をリリースするなら、ジョセフ・サージェント監督のTVムービー『アメリカを震撼させた夜』(75年)をDVD化して欲しいです!(もちろん、日本語吹替えつきで!)
 古い名作も、どんどんDVD化して欲しいです!

 低予算で映画を作るなら、アイデアで勝負して!70年代のアメリカのTVムービー『恐怖のレストラン』(73年)、『恐怖のSF戦争』(70年)、『殺人ブルドーザー』(74年)とかを観て勉強して欲しいです。
 まぁ、『恐怖のレストラン』は、原作、脚本がリチャード・マシスンだから、面白くて当たり前なんですけどね!ジョナサン・モストウ監督の傑作スリラー『ブレーキダウン』(97年)は、『恐怖のレストラン』にインスパイアされてるでしょう。
 
 以上、TVムービー3作はどれも、73~74分なのに、面白い!これくらい面白い作品を作れ!なんて言いませんけど、今作はひどすぎ!135分って、74分の映画(TVムービー)2本分の長さ!
 長くて、つまらない映画を観る人の気持ちを考えて!0点
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『ウェス・クレイヴン'S カースド』ティーン向けホラー

2007-06-10 05:12:34 | ホラー
ウェス・クレイヴン’S カースド
CURSED(2005年アメリカ)
 監督 ウェス・クレイヴン
 脚本 ケビン・ウィリアムソン
 出演 クリスチーナ・リッチ、ジョシュア・ジャクソン、ジェシー・アイゼンバーグ、スコット・バイオ

 ■ストーリー■
 ロサンゼルスのTV局に勤めるエリーは、弟ジミーを乗せて運転中に、マルホランドドライブで何かと衝突してしまう。その衝撃で対向車に激突してしまい、対向車をドライバーの女性ごと谷底へ突き落としてしまうのだった。女性を救助したものの、女性は何かの獣に襲われ、噛み殺されてしまうのだった。そして、エリーとジミーも女性を助けようとして、傷を負ってしまう。獣を目撃したジミーは、狼ではないかと疑うが、南カリフォルニアに狼がいたのは70年前ということもあり、クーガーか熊の仕業であると考えられるのだった。しかし、この日以来、2人は体の異常を感じ始めるのだった。

 ■感想■
 ウェス・クレイヴン監督の狼男ホラー。脚本は「スクリーム」シリーズ、『ラストサマー』(97年)、『パラサイト』(98年)のケビン・ウィリアムソン。

本格ホラー映画でなく、ティーン向けの軽い作品になってます!それこそポップコーンでも食べながら観るのにちょうど良い感じの作品です。こういう軽く観れるホラー映画を作れるハリウッドってやっぱりすごいな!と感じさせられちゃいます。外国映画や、古い作品のリメイクでなく、こういうオリジナルな作品を作る姿勢だけで、自分的にはプラス10点!って感じです!
 
 ティーン向け作品だけに学園でのシーンが、今作の1番の見せ場です!いじめっ子のボーが、狼男に傷つけられて体に変調きたし始めてるジミーにレスリングの試合で負けた夜のシーンとかおかしかったです!
 「おいおい、性格が昼間と変ってるだろ!」
 こういうところが、いかにもティーン向け映画って感じ。ホラー映画なのに、このシーンとか、クスリとしちゃいました。ケビン・ウィリアムソンって、ティーン向け作品を書くのが得意なんでしょうね!今回も、学園生活がうまく描けてます。自分は、『バーニング』(81年)とか、今作とか、ティーンの生活シーンとホラー映画のシーンがちぐはぐなのも、けっこう好きなんですよね!

 それにしても、ウェス・クレイヴン監督って、前作『パニック・フライト』(05年)が日本劇場未公開だったんですけど、なぜか本国アメリカでもあまりヒットしなかった今作が劇場公開されました!『パニック・フライト』の方が全然面白いのにね!自分的にはこの『ウェス・クレイヴン'S カースド』も好きですけど、一般的に言ったら『パニック・フライト』の方が評判良いでしょ!『パニック・フライト』は『フライトプラン』(05年)と2本立てで公開して欲しかったくらいです。
パニック・フライト スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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 ところで、アメリカのホラー映画好きには、常識のようなコトなんで全然説明が無いんですけど、狼男に傷つけられた者は、やはり呪われて狼男になるみたいな設定が活きてます。
 銀を溶かした弾丸でしか死なないとかいう設定は、少し変則的になってます。『スクリーム』の犯人あてじゃないですけど、誰が大元の狼男か探るミステリー的な要素もあって、けっこう楽しめますよ!でも、そんなに真剣に考えないで下さい。すぐに分かるし、本作のランニングタイム97分ですから、観てるうちにすぐにクライマックスになっちゃいますから!

 ミステリーの定石は、「1番怪しくない人間が犯人」ですけど、果たして今作では??勘の良い人は何かコメントすると分かっちゃうので、何も書きません。観る人は少し楽しみながら観てください!こういう軽い作品も好きです!
 ところで、今作のDVDって、レンタルオンリーなんですけど、「なぜ??」販売しても売れないと思ってるんでしょうか??まぁ、観た人の評判があまり良くない今作ですけど、最初からレンタルのみなのは悲しすぎます!68点
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映画が始まって2分??

2007-06-09 12:21:24 | 映画、DVDに関する雑記
 関東ローカルネタですけど、ラジオのAMの文化放送の「大竹まことのゴールデンラジオ!」(月~金13:00~15:30)で、映画評論家のおすぎさんがカンヌ映画祭の話をしているときがあったんですよね。
 
 そのときに、「映画が始まって2分もすると、好みで無い作品だと観客が立ち上がって、出て行ってしまう」みたいなことを言ったら、メインパーソナリティの大竹まこととが「2分?」みたいなこと言ってたんですけど、みなさんはどうですか??
 自分は、レンタルした映画は、ブログの記事にするために最後まで観ちゃいますけど、2分で立ち上がっちゃう人の、その気持ち良くわかります!何も知らずに観始めて、好みで無い映画だと分かったら、その場で劇場をあとにしたきなっちゃいます。
 あと、カンヌ、カンヌって、カンヌ映画祭で賞を取ったっていうだけで、観る気がしなくなるのは自分だけですか??
 自分なんか「シチェス国際映画祭」とか「ジェラルメールファンタスティック映画祭」で賞を取ったって言われないと、全然興味が湧かないんですけどね!

 話題を、映画が始まって2分!に戻すと、確かに2分じゃ分からないですけど、映画が始まって5分とは言いませんけど、10分も観れば、その作品が、超面白作品か、普通に面白い作品か、どうでもいい作品か、ゴミ映画かわかると思うんですけど!
 映画によっては、2分で十分な作品も多々ありますけど。まぁ、映画なんて、好みの問題ですから、絶対的な評価は無いですけど。
 自分なんて、生まれてこのかた「恋愛映画」や「普通のドラマ」なんてジャンルは、進んでは観ないですからね!(数本は観たことありますけど)
 これが、ホラー映画嫌いな映画ファンにとっては、ホラー映画とかは評価低いでしょうしね!
  
 まぁ、そうは言っても、映画の予告編で、映画の冒頭を2分間くらいをそのまんま流した『リベンジャー』(79年)みたいに、冒頭からの5分くらいが1番面白い作品もありますから、完全に分かるとは言えないですけどね。

リベンジャー』のDVDは絶版です!日本語吹替えつきで再発しないかな??
 

 
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『ゴッド・ギャンブラーツインズ大作戦』ゴッド・ギャンブラー!

2007-06-08 00:04:50 | 香港映画
ゴッド・ギャンブラーツインズ大作戦
賭侠2002 CONMAN2002(2002年香港)
 監督 チョン・マン
 製作 バリー・ウォン
 脚本 ノット・ア・ウーマン
 出演 ニック・チョン、スティーブン・フォン、ワイマン・ウォン

 ■ストーリー■
 何をやっても、ツキ”がないリー・カーシンは、自分に運が無いだけでなく、自分に親切にしてくれた者や、リーが親切にした者まで不幸に落とし入れる境遇だった。自殺しようとして失敗、入院先の病院で美人の看護師サマーと知り合うのだった。電話番号を聞き出したリーは、サマーとデートをするが、デート中にケガをしたリーはサマーに治療をしてもらうが、そのとき、サマーの兄でギャンブル王の春天に会うのだった。

 ■感想■
 バリー・ウォン製作の「ゴッド・ギャンブラー」シリーズの1篇。っていっても、どの作品とも関係ないので、今作だけで鑑賞してOKです。
 2002年の作品なんで、ワールドカップネタが続々と出てきます!同じく、JVDさんから発売された、同じくニック・チョン主演の『ゴッド・ギャンブラービギンズ』が2003年の作品なんで、リリースの順番は逆ですね。
 
 ところで、今作は、バカバカしさは、かなりのモンなんですけど、細かいギャグの連続で、大したストーリーが、あんまり無いので『ゴッド・ギャンブラービギンズ』の方が好きかも!

 今作は、主人公の設定が、悲惨すぎ!あんまり笑えません!あと、笑えない理由がもう1つ!普段、吹替えでしかDVDを観ないんですけど、今作の「日本語吹替え」は意訳しすぎ!年に2回は泉ピン子に遭うとか、正月に屋根から黒柳徹子が降ってくるとか、ちょっとひどく無いですか??
 字幕では、それぞれ「火事になる」とか「バイクが降ってくる」になってました!なんか、映画の雰囲気まで変っちゃいます!

 ところで、肝心なギャンブルネタのゲームのルールが全然分からないです!あと、ニック・チョンの「不運」で、なんで賭けに勝てるの??マカオのカジノのゲームはなんとなく分かるんですけど、サッカーとかって、どうやって「不運」を生かすの??

 コントみたいなドラマを見せておきながら、なぜかクライマックスは、「血がッ!」当然、人も死にます!さすが香港映画!コメディでも、笑いのためや、ストーリーのために、血でも殺しでも出しちゃいます!
こういうメチャクチャなところが大好き!香港映画!イタリア映画も70年代のパワーが、続いていたら香港映画のようにすごい作品が作り続けていただろうに。
 それにしても、『ゴッド・ギャンブラー』(89年)ってすごいですよね!15年近く経っても、こうやってまるで関連したようなタイトルで作品が作られるんだから。あ、それは日本タイトルだけでした。すいません。
 でも、こうやって、1つのジャンルを作ったことだけは確か!今度、「ゴッド・ギャンブラー」シリーズもいつか記事にします。(いつになるか、わかりませんけど)55点
コメント (2)
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欲しいDVD!

2007-06-07 01:22:23 | 映画、DVDに関する雑記
 今日はDVDで欲しい作品をピックアップ!本当に自分が欲しいDVDをラインナップするだけです。
 ソニーピクチャーズエンターテインメントから出たマカロニウエスタンのDVDボックス。廉価版出るかなぁ。って、ずっとずっと待ってたのに!出さないの??
 ボックス第2期のジュリアーノ・ジェンマの西部劇はあまり好きじゃないので、「ボックスを3つ揃えられないし、廉価版出るまで待ってよ!」と思っているうちに、早や2年半!う、う、買っちゃおうかな??
 買ったあとに、廉価版出さないでね!そういう作品が何本もあるんで!(イヤ、何十本も!)
第1期 マカロニウエスタン コレクション リー・ヴァン・クリーフ ボックス

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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 同じく、ソニーピクチャーズエンターテイメントさんのマカロニウエスタンのDVDボックス。このボックスの収録作品のうち『必殺の用心棒』が余り好きじゃないので(買うほどはって意味あいで)、単品で廉価版が発売になるの待ってるうちに2年半!やっぱり買っちゃおうかな??
第3期 マカロニウエスタン コレクション 夕陽の血斗 ボックス

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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 でも、ボックスの2個までを揃えちゃうんだったら、結局、発売したときにボックスを3個買って、特典の『復讐のガンマン』のイタリア語ノーカット全長版のDVDをもらいたかったし(2005年6月でキャンペーン終了してます)、後悔先に立たず!
 
 次世代DVDの、ブルーレイだ!HD-DVDだ!って言ってるときに、DVD買おうかな??なんて!でも欲しいんです!
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『X-MENファイナルディシジョン』シリーズ完結編

2007-06-06 01:32:00 | SF
X-MENファイナルディシジョン
X-MEN THE LAST STAND(2006年アメリカ)
 監督 ブレット・ラトナー
 脚本 ザック・ペン、サイモン・キンバーグ
 出演 ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、パトリック・スチュアート、ファムケ・ヤンセン、イアン・マッケラン、アンナ・パキン、レベッカ・ローミン、ジェームス・マーデン、キャメロン・ブライト

 ■ストーリー■
 政府の閣僚にもミュータントが入り、大統領もミュータントに理解あるようになっていた。しかし、ジーンが死亡したショックから立ち直れないスコットは、プロフェッサーXの学園をあとにする。そんなとき、ミュータントを永遠に人間に戻す新薬「キュア」が開発されるのだった。ミュータントの中でも、ミュータントとして迫害され続けて生き続けるのか、それとも人間になるのか、意見が分かれていた。一方、スコットはジーンが死んだ湖で、ジーンが生き返る現場に居合わせるのだった。無間の力を持つジーンは、超能力で生き残ったのだ。無間の力をもち、本来の性格に危険を感じたプロフェッサーXは、幼いジーンの中の自由な性格をテレパシーで閉じ込めていたのだ。そのころ、マグニートーは、自らのグループをブラザーフッドと名乗りミュータントは人類と戦うべきと仲間を集めていた。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 人気コミックの映画化のシリーズ完結編。
 面白いです!面白い!面白い!面白い!面白い!シリーズ屈指の面白さです!監督が、アーティスティックなブライアン・シンガー(ケナシてますからね!)から、エンターテイメント派のブレット・ラトナーに変ったのも良かったのかな!
 
 ブライアン・シンガー監督は、相変わらずエンターテイメント作品を撮り続けてますけど、もう止めて!ブライアン・シンガー監督には、芸術作品や、アーティスティックな作品だけ撮っていて欲しい!はっきり言って苦手な監督です!ブライアン・シンガー監督は、コミックの映画化やエンターテイメント作品を最も撮って欲しく無い監督の1人です。
 “ブライアン・シンガー監督はエンタメ作品撮らないで!本当に撮らないで!
 なんで、ブライアン・シンガー監督が、『X-メン』(00年)、『X-MEN2』(03年)を、なぜ監督したのか、未だに疑問です。コミックの映画化に全然向いてないと思うんですけど。“コミックの映画化に最も向いてない監督の1人でしょ!
 それに、ひきかえ、『ランナウェイ』(97年)、『ラッシュアワー』(98年)、『ラッシュアワー2』(01年)とノーテンキエンターテイメント作品を監督したブレット・ラトナーは、こういう作品の監督に向いてますねぇ!(あくまでも、ブライアン・シンガー監督との比較ですけど)

 コミックの映画化だったら、本当は、サム・ライミ監督に撮って欲しいんですけどね。それでも、1作目、2作目で、ある程度覚悟していたから良かったのか、すごく面白く観れました!1作目、2作目の1000倍は面白いです。

 シリーズ1作目のうたい文句が“進化の象徴 敵は強大 味方はわずか”だったのに、ヒーロー側が全然強そうで、ピンチらしいピンチも感じなかったのに、今作こそ、まさに“敵は強大 味方はわずか”です。主人公たちが、ピンチ!ピンチ!ピンチ!
 X-MENのヒーロー、サイクロップスも、あっさりと退場しちゃって、まさに怒涛の展開!シリーズ完結編だから、何やってもOKみたいな感じで好き勝手やってます!
 原作を良く知らないんですけど、映画と原作は別物なんで、良いですよ!主人公たちや、主要キャラ死にまくり!ストーリーに関係ない雑魚キャラや軍人なんかも死にまくりです。「X-MEN」シリーズって、こんな殺伐としたシリーズでしたっけ??でも、自分的には、この3作目が最高に面白さです。
 
 ブライアン・シンガー監督と合わなかったハル・ベリーも、ブレット・ラトナー監督になって、見せ場が10000倍!!!!!ハル・ベリー超大活躍!これだけ、見せ場を用意されたらヒロイン冥利につきるでしょう!
 でも、こんな面白いシリーズ3作目を見せられると、逆に、1作目、2作目もブレット・ラトナー監督で作って欲しかった気が!残念!残念!なんで、1作目&2作目をブライアン・シンガー監督に撮らせちゃったの??

 原作があって、いくらでも面白くできる作品なんで、1作目も2作目もそれなりには面白いんですけど、こういう風に3作目を見せられちゃうとねぇ。ランニングタイムも今作は105分と、エンターテイメント作品にちょうど良い長さなのも良いです。これくらい面白いんなら、あと15分くらい長くても良かったのに!2作目はあの内容でランニングタイムが125分と、あり得ない長さでしたからね。
 逆に、この3作目が120分超で、2作目こそ105分くらいの長さで良かったのに!
 ところで、エンドクレジット終わったあとのシーン!なんの意味が??あのシーン要らなかったような気がするんですけど??もしかしてPART4への伏線??75点
X-MEN:ファイナル ディシジョン

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 シリーズ1作目!もう少しで大傑作に!
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『デッドマンズ・プリズン』低予算ゾンビホラー

2007-06-05 00:57:01 | ホラー
デッドマンズ・プリズン
DEAD MEN WALKING(2005年アメリカ)
 監督 ピーター・マーヴィス
 脚本 マイク・ワット
 出演 グリフ・ファースト、ベイ・ブルーナー

 ■ストーリー■
 ショットガンで4人を殺したトラビス・ディーがハーウッド重警備刑務所に移送されてきた。逮捕時に、トラビスの供述に興味を持った疾病管理センターはサマンサ・ベケットを刑務所へ派遣するのだった。しかし、そのころトラビスはすでにゾンビとなり看守を襲っていた。サマンサは、トラビスと一緒に移送されてきた囚人ジョニーから、トラビスから聞いた話を聞くのだった。その話によると、彼が殺した4人はバイオ毒素に感染しており、その毒素に犯された者は狂暴になり人を襲うのというものだった。そして、トラビス自身も体液を浴びてしまい感染しているのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 刑務所を舞台にした低予算ゾンビ映画。
 ゾンビも、アメリカの地方都市、ロンドン、飛行機、刑務所と色んな場所で暴れまくりですね!
 低予算のゾンビ映画ですけど、ランニングタイムが80分っていうこともあって、それなりに最初から最後まで楽しんで観ていられます。(「低予算ゾンビ映画としては」って意味です)でも、本当は、あと10分くらい短い方が良かったですけどね。
 やっぱり、映画のランニングタイムって、大事です。やたら長いだけの最近のハリウッド映画も、もう少し短くして欲しい作品が多いですからね。

 それなりに楽しく観れたのは、低予算のゾンビ映画ってことで、ある程度、覚悟していたのも良かったのかも。でも画面が「暗い!暗い!暗い!」まぁ、照明もお金かけられなかったんでしょうねぇ!

 超低予算のゾンビ映画としては、及第点ですかね!ラストの展開も、想像どおりの展開です。あのラストか、ゾンビが町にあふれ出すラスト以外考えられないですからね。でも、こういうゾンビ映画を観ると、ゾンビ映画って、30年くらい、いや、少なくても20年くらいは、進歩が無いような気がしちゃいます。

 こういう本当の低予算映画を観ると、先日亡くなったブルーノ・マッティ監督の『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』(80年)も少しなつかしい感じがします。なつかしいというより、「まだ、ガマンの範囲内だったかな」って!
 死んでから、作品の評価をあげてもしょうがないんですけど。それに、日本の1映画ファンの意見なんて関係ないでしょうけど。「ガマンの範囲内」って評価が「高い評価」なのかどうかは、ちょっと微妙ですけど。

 それにしても、今作は展開が早いです。余りにも、早く犠牲者が出るんで、最後の展開は、ある程度想像できちゃいます。最初、刑務所につれて来られた男性が主人公かな??って思って見てると、彼がゾンビに!あとは、もう次から次へと、被害者が!
 看守たちも何も知らないまま、どんどん傷つけらていくので、「あ~、もうダメだ!」って感じです。分かりやすすぎです。まぁ、“「ゾンビ映画」だったらどんな作品でも観るぞ”っていう映画ファン向けです。40点
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『ソウ3』シリーズ第3弾

2007-06-03 00:22:25 | スリラー
ソウ3
SAW III(2006年アメリカ) 
 監督  ダーレン・リン・バウズマン
 脚本  リー・ワネル
 原案  ジェームズ・ワン
      リー・ワネル
 出演  バハー・スーメク、ショウニー・スミス、トビン・ベル、アンガス・マクファーソン、ディナ・メイヤー

 ■ストーリー■  
 女性外科医リンが、2代目ジグソウ、アマンダに誘拐される。リンに仕掛けられたゲームとは、「ジグソウに捕らえられた男ジェフが、ジグソウの仕掛けたゲームをやっている間、瀕死の“ジグソウ”を生かしておけ」というものだった!  

 □■□ネタバレあり!□■□
 

 ■感想■
 『ソウ』(2004年)、『ソウ2』(2005年)に続くスリラー第3弾! 

 “ソリッド・シチュエーション・スリラー”とか言われてるスリラーシリーズですけど、全然ソリッドじゃないです!
 “スカスカ!ダラダ!ラシチュエーションスリラー第3弾”って感じ! 
 第1作の『ソウ』が103分。
 第2作の『ソウ2』が100分。
 そして第3作目の今作が108分!この第3作目に至っては、“アンレイテッド版”は113分!ディレクターズカット版にいたっては、なんと121分という長さ!!!
 108分版も、それはそれで、どこが5分長いのか気になるところですけどね。

 この「ソウ」シリーズは、この3作目『ソウ3』以外も、どの作品も、長すぎです!
 第1作目の『ソウ』は世間的には評判良いみたいですけど、どれもこれも似たり寄ったりって印象! でも1作目は、低予算スリラー映画なのにダニー・グローバーが出演してたりして、1回観るだけならそれなりに楽しめる作品でしたけど、2作目、3作目とシリーズを追うごとにパワーダウンって感じです。アイデアが無くなって来た??ってコトですかね。

 でも、シリーズのファンなら、この第3作も楽しめるはず!自分はダメでしたけど。
 この第3作目も、ランニングタイムを108分も取らないで、20分くらいカットして88分くらいだったら、もう少し面白く思えたのに!
 それだけでプラス20点なのに!  大体、連続ゲーム殺人鬼“ジグソウ”の性格が変ってませんか??ジグソウが仕掛けたゲームだって、クリアするのが、とうていムリっていうゲームがけっこうあった気が!
 “最初から、殺すつもりだろ!みたいな。  

 まぁ、でも1作目、2作目の登場人物たちが、その後、どうなったのかわかるので、ファンには、たまらない作品になってるのは確か!
 今作の犯人アマンダには、甘いのね!ジグソウ!こんな後継者いやです!もっと後継者選びは慎重にやって下さい!
 でも、ジグソウが仕掛けるゲームって、爆弾やらおかしな機械やら使ってますけど、その機械の部品を買った履歴から、すぐ足がつきそうですけどね!こんな連続殺人鬼、FBIが絶対にしゃしゃり出てきて捜査するはずだから!
  あと、場の雰囲気と言うかなんというか、今回、ジグソウが仕掛けたゲームに参加させられたジェフですけど、あそこで「許さないと」ダメでしょ!今回はそんな危険なゲームやらされたわけじゃないしね! 
 でも、この終わり方なんで、第4作目はないでしょ!なんて思うのは甘いですよね!!
 今作って観ててけっこうつらかったんで、もう続編は作って欲しく無いですけど、よっぽどコケるまで続編は作られていくんでしょうね!!まぁ、自分も「観たくない」とか言って、続編が製作されたら観ちゃうんですから!
 「そんなに言うなら、観なければ良いのに」って突っ込まないで下さいね! 

 こういう潔いラストも良いですよ!普通は、アマンダと女刑事ケリーは今後のシリーズのために生かしておくのが普通ですもんネ!でも、まぁ、何が起きてもおかしくないハリウッドだから、続編は製作されちゃいますよね!40点
ソウ3 【廉価版1,890円】 [DVD]
リー・ワネル
角川エンタテインメント
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『ハイテンション』フレンチスプラッター!

2007-06-02 14:55:33 | ホラー
ハイテンション
HAUTE TENSION(2003年フランス)
 監督 アレクサンドル・アジャ
 脚本 アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・スヴァスール
 出演 セシル・ドゥ・フランス、マイウェン、フィリップ・ナオン

 ■ストーリー■
 女子大生のマリーは勉強のため、何も無い田舎に住む友人のアレクシアと一緒にアレクシアの実家にやってくる。しかし、2人が帰ってきた日の真夜中過ぎにアレクシアの家にトラックに乗った男がやってくる。その男は、アレクシアの家族を殺し始める。アレクシアは捕らえられトラックの荷台へと連れ去られてしむのだった。1人難を逃れたマリーは、アレクシアを助けようとしてトラックに閉じ込めらてしまうのだった。

 ■感想■
 2006年、日本で最もホラー映画ファンの間で話題になった作品の1本で、フランス映画のスプラッタームービーです。
 友人の住むフランスの田舎にやってきたヒロインが、偶然殺人事件に巻き込まれるホラー映画です。突然、友人の家に現れた殺人鬼から逃れることができたヒロインが友人を助けるために、成り行きとはいえ殺人鬼のトラックに乗り込んじゃいます。普通の女子大生がシリアルキラーのトラックに乗り込んじゃうんだから恐怖度100倍です!
 
 このシリアルキラーのトラックに乗り込んじゃうのが元SEALSの教官のコックとか、元SASの隊員とか、ドルフ・ラングレンとかチャック・ノリスとかだったら、全然OKですけど、素人の女子大生が乗り込んじゃダメダメ!絶対に殺されちゃいます!!
 今作を観て思いだした作品があります!ダグラス・フェアベアン「銃撃!」の映画化作品『恐怖のマンハント』(ビデオ題:『コンバット恐怖の人間狩り』)(76年)のことです。
 間違って人を殺してしまった銃器マニアのハンターたちが、誤って殺してしまった被害者の奥さんのところに行って、あることを言われるシーンです。
 「拳銃があったら、寝室に押し入ってきた暴漢を撃退できるのに!!」
 ホントにカミソリを使うシリアルキラーなんて、拳銃があったらすぐ倒せるのに!!でも、拳銃所持が許されてる国だったら、普通は殺人鬼も銃を持ってますよね!

 ところで、今作には、とてつもないラストのオチが待ってます!
 「エーッ、そんなのあり!!
 このオチは要らなかった気もしますけどネ~!こんなオチでなくて、ただストレートにホラー映画として描いてくれた方が良かった気がするんですけどね!!
 このヒネリのあるオチって、逆に作品の評価を下げている気がするんですけど!今作を観る人はなるべく、事前情報を得ないようにして観た方が良いですよ!ただでさえ、作品の評価を下げてしまうなオチなのに、そのオチまで知って観たらより一層、今作の面白みが損なわれちゃいますから!
 
 自分的には、このオチがあっても、今作くらい面白ければ全然OKです!DVD買っちゃおうかな??って思っちゃうくらいです!でも、今作のDVDは日本語吹替えがついてないんですよね!どうしよう??日本語吹替えが付いていたら“即買い!”なのに!
 
 それでもDVDはアンレイテッド版な上に、特殊メイクのジアネット・デ・ロッシのインタヴューまで付いてますからネ!ジアネット・デ・ロッシと言えば『サンゲリア』(79年)、『地獄の謝肉祭』(80年)の特殊メイクを担当したイタリア映画界のメイクのベテランです!1984年には『砂の惑星』の特殊メイクまで担当してました!特殊メイクだけでなく1990年には『キラー・クロコダイル怒りの逆襲』の監督までしてました。
 
 アレクサンドラ・アジャ監督は、今作を撮ったあと、ハリウッドでウェス・クレイヴン監督のスラッシャームービー『サランドラ』のリメイク“THE HILLS HAVE EYES”を監督しました!今作を観るかぎり、スプラッター度はかなり高そうですね!観ることはできるんでしょうか??DVDスルーでも良いから観たいです!70点
ハイテンション アンレイテッド・エディション

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『ユル・ブリンナーの殺人ライセンス』イタリアンアクション

2007-06-01 08:07:21 | イタリア映画
ユル・ブリンナーの殺人ライセンス
DEATH RAGE(1976年イタリア)
 監督 アンソニー・M・ドーソン(アントニオ・マルゲリティ)
 脚本 ガイ・カスタルド
 出演 ユル・ブリンナー、マーチン・バルサム、バーバラ・ブーシェ、マッシモ・ラニエリ

 ■ストーリー■
 ニューヨークの組織のレオナルディが、イタリアのナポリでジェナロ・ガロに殺された。組織は、弟が殺されて以来引退していたプロの殺し屋ピーター・マルシアニに、ジェナロ・ガロの殺害を依頼するのだった。弟を殺した犯人がジェナロ・ガロだと知ったピーターは、その仕事を引き受けイタリアへと飛ぶのだった。レオナルディを慕っていた青年アンジェロとコンビを組み仕事にかかるのだった。
 
 ■感想■
 アントニオ・マルゲリティ監督のイタリアンアクション映画。
 主演はユル・ブリンナー。ユル・ブリンナーって言うと『十戒』(56年)、『追想』(56年)、『王様とわたし』(56年)に出演してるんで、そのイメージが強すぎて“大スター”ってイメージなんですけど、実は『大西部無頼列伝』(71年)、『複数犯罪』(72年)、『SF最後の巨人』(75年)、『未来世界』(76年)と、70年代以降はエンターテイメント映画に出まくり状態でした!
 1915年生まれだから、60歳近いときにSFサバイバルアクションの先駆け『SF最後の巨人』でヒーローを演じていたんですね!スゴスギ!
 ブロンソンといい、ユル・ブリンナーといい、ホントにスゴイ!そういえば近作『チャック・ノリスin地獄の銃弾』(05年)の主演のチャック・ノリスも1940年生まれだから、『チャック・ノリスin地獄の銃弾』出演当時もっと年上の65歳でした。海外のアクションアクターって、息が長い!

 自動車に捕らえられたユル・ブリンナーが、外の騒ぎに乗じて、余裕しゃくしゃくで逃げ出しちゃうあたり、いかにもイタリアB級アクション映画です!警察の尾行も、主人公が敵を倒す肝心なときにいないところもイタリアンアクション映画の良い所!(ホメ言葉ですからね!)
 76年の作品っていうところもあって、いかにも70年代のアクション映画って感じで、最高に面白いです!
 
 主人公のユル・ブリンナーが、弟を殺された心理的ショックが原因で、視界が真っ赤になってしまう病気を持っている設定がほとんど無意味でストーリーに絡んでこないです。なんでこの設定なのか分からないですけど、まぁ、他のアクション映画との差別化で、一風変ったアクセントってことでしょう!
 けっこう、テンポ良くストーリーが進んでいくんで、ただのB級アクション映画だと思ってると、クライマックスの展開には、ビックリ!殺し屋を主人公にした、絶対的に強いヒーロー物と思わせといて、最後だけはリアルな展開!さすがイタリア映画!この最後の展開で、映画全体が引き締まってきます。

 以前、ポニーから発売(レンタル)されちたビデオのパッケージを見ると、まるでブロンソンの「狼よさらば」“DEATH WISH”系のうたい文句なんですけど、(なんてたってアメリカ題は“DEATH RAGE”ですからね)、『狼よさらば』(74年)っていうよりは、主人公が殺し屋ってこともあって『メカニック』(72年)の方がイメージが近いかも!
 そういえば、マイケル・ウィナー監督、チャールズ・ブロンソン、ジャン・マイケル・ビンセント出演のアクション映画『メカニック』もDVD化されてないですね!『メカニック』も日本語吹替えつきでDVD化して欲しい作品の1本です!
 
 で、話題を今作に戻すと、イタリアンアクション映画ファンには必見の1本!って、イタリアのアクション映画ファンに限ったことじゃないですけど、あるジャンルが好きな映画ファン(例えば、「ゾンビ映画ファン」とか「マカロニウエスタンファン」とか「ハマーのホラー映画ファン」とかとか)にとっては、その作品が面白いかどうかよりも、存在するだけで、どんな作品でも必見になっちゃうんですけどね!68点
デス・レイジ 暗殺者の墓標

有限会社フォワード

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