秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

カルティエ

2008-02-08 | ブランド
画像のカルティエ マストライン ボルドーシリーズ、
1,2年前からオークション出品しても結構いいお値段で落札されるようになりました。

つるつるの革よりもキズがめだたないざらざら型押しがさらに人気です。

もうすぐバレンタイン、いまやマリッジジュエリーも、ティファニーよりカルティエを欲しい人が増えているようです。
伝統に裏打ちされた宝飾品でありながら、モダニティを感じさせる革新的なアイテムがそろっています。

このカルティエの歴史を見ているとなるほどと感心。
時代とともに変遷してきたカルティエのスピリットに敬服します。

世界の王侯貴族に愛され、ヨーロッパ各国の王室から御用達店の指名を受けたカルティエ。
「王様達のジュエラーであるなら、カルティエはジュエラーの王様である」
イギリスのエドワード7世はこう断言したそうです。

宝石細工師ルイ・フランソワ・カルティエ(1819~1904)が、1847年パリでメゾン・カルティエを設立して以来約160年。
現在の伝統と格式のある偉大なメゾンとなるまでの歴史は非常に興味深い。

ナポレオン3世のユウジェニー皇妃を顧客に迎える
当時のファッションリーダー的存在でもあったため王侯貴族たちをとりこにしていった

②やがてナポレオン3世による第2帝政から、労働者・市民が中心となって作った自治政府パリ・コミューンの第3共和政へと移る
その混沌から逃れるべく、息子のアルフレッド(1841~1925)はパリからロンドンへ渡り、ビジネス手腕を見せ世間に宝石商としての地位を知らしめた

③1904年イギリスとスペインの王室御用達の勅許状を拝命し、その後第二次世界大戦までに次々と15ヶ国の王室御用達に

④アルフレッドの3人の息子のうち、長男ルイ・ジョゼ(1875~1942)は芸術とビジネスのセンスに秀でかつ人間的な魅力にあふれていた
現在のカルティエのもつ「洗練」の基盤を完成し世界の王室や富裕層を席巻
1910年カルティエロゴ2Cも誕生

⑤飛行愛好者のサントス・デュポンから、
飛行機の操縦かんから手を離さずに見ることのできる時計の製作を依頼されたのをきっかけに、宝石製作だけでなく、腕時計の分野にも進出
「サントス・ウォッチ」は、腕時計の新時代を切り開いた

⑥アール・デコ全盛の1920年代、直線と円の調和、色石の色彩と質感を自由に生かした美しさが満ちた作品を数々発表
樽の形からインスピレーションを得た「トノー」(1906)
亀の甲羅がモチーフとなった「トーチュ」(1912)
第一次世界大戦で活躍した戦車にインスピレーションを受けてデザインされた「タンク」(1917)
ジャン・コクトーのために3色のゴールドで作られた3連「トリニティ」リング(1924)

⑦ヒョウのモチーフ「パンテール」
気品と優しさのある「カルティエの動物」と呼ばれる猫科の動物や鳥のモチーフは、カルティエのジュエリーにしばしば登場する
サファイアとパンテールのブローチ(1948)

⑧1973年に新コンセプト「レ マスト ドゥ カルティエ」により、王侯貴族などの限られた人たちの手からジュエリーを愛する多くの人々の手へと広がっていく
ボルドーシリーズである皮革製品を発表

「私たちは社会の要求に見合った、しかも実用的なものをカルティエ風に装飾して製作する」
3代目ルイの言葉は、時代とともにクリエーションを変遷させたカルティエの、しなやかで強靱な哲学を物語っています。