秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

破壊検査

2008-07-16 | シチの目
最近はサファイア、ルビー、エメラルドなどの色石は持ち込まれることが激減しました。

でも相変わらずダイヤモンドはよく来ます。
高額な大粒のダイヤモンドだったらドキドキものです。
もし偽物だったり、ランクを見間違えたら大損ですから。

7/21終了の1円スタートオークションに出品したべっ甲商品。
これらも天然ものと合成人造物との見分けが難しい商品です。

石と違って、べっ甲や琥珀は触れてもひんやり感がないし、手で持ったときの重さでも分かりにくい。

宝石を鑑定するのにまず最初にルーペでみます。
今回は顕微鏡でもじっくり観察しました。
内側の模様や組織状態、細工するにあたり削られた断面などなど。

最終的には破壊検査といって、
熱した針を突き刺すと、組織が解ける時の匂いや状態でわかります。

しかし針で穴をあけてしまうと商品価値が落ちてしまいます。
それで今回は、他の質屋さんや宝石商の集まりで見てもらいました。
まず大丈夫であろうということで出品しました。

 

左上の象牙も偽物がよくあります。
琥珀もプラスチックでいかにも琥珀ようのものがあります。

トルコ石なども模造品が多く見分け困難です。
きれいなブルーの石、
人類が初期に掘り出した宝石のひとつであるのもわかります。

ツタンカーメンの埋葬仮面にもついていますね。
古代エジプト人が非常に好んだので、恐らく模造品が作られた最初の宝石になったといわれています。

ネイティブアメリカンやチベット人の「正真正銘の」宝石で用いられる素材ですら、模造品か、よくてかなり人工的な処理が加えられたものであるそうですよ。