秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

翡翠

2009-08-18 | シチの目
画像右の象の置物は7.8年前台湾で買いました。
100ドルぐらいだったと思います。
鼻を上げた象さんは開運グッズだと聞いたもんでつい買ってしまった。

その後、台北故宮博物院にある有名な白菜の翡翠をみたら、がっかりしたものでした。
あの白菜の翡翠は硬玉です。

画像左手の指輪は、プラチナ枠でもあるしその色からすると硬玉かと思われます。

     

翡翠と呼ばれる天然石は、硬玉(本翡翠・ヒスイ輝石・ジェダイト)と軟玉(チャイナジェード・透閃石・ネフライト )の2つあり、両者はまったく別の鉱物です。

台湾翡翠などはネフライト、そのほか中国で格安で売られているもの、また日本でも安値で販売されているものがネフライトです。
一方ジェダイトは、ミャンマーをはじめ、日本などでも産出される硬玉でとても高価な宝石です。

観光地で高額で購入したからといってジェダイトとは限りません。
ボラれたケースのほうが多いので、海外での購入はおススメできません。

この2つの見分けはとても難しい。
市場に出てしまうともう分からないといわれています。
さらに削りカスの粉を樹脂で固めたり、鮮やかな緑に染色したり、全く別の鉱物であったり・・・
いろいろな加工品や模造品が多いのが翡翠です。
昨今の染色技術は、肉眼による鑑別が不可能な域にまで達しています。

翡翠がほかの宝石類と異なる大きな違いは、岩石であることです。
ルビーやエメラルドなどは1つの大きな結晶をカットしてつくられます。
翡翠は鉱物がいくつか集まって個体を形成するため、顕微鏡でみると「ひすい輝石」の細かい結晶がいろいろな方向に向いて緻密な塊を作っています。

いくつかの鉱物を含む、これが翡翠の最大の特徴であり問題ともなります。

純粋な翡翠には色がなく、他の鉱物が入りこむことによって発色します。
そのかわりに、他の宝石と見分けがつきにくいこと、そしてその含有率によって翡翠ではなくなってしまうことです。
他に染めや人口物、流通名称などによって、その見分け方が困難となります。

   

翡翠のウンチクはまだまだ続きますが、次回に。