2月にチュニジアへ行った時、エソラへのお土産にでんでん太鼓を買ってきました。
画像真ん中の竹笛は神社の横笛(画像上)とよく似ていたので買いました。
予想以上にエソラはでんでん太鼓を気にいってくれて、今では自分で鳴らせるようになってるそうです。
しかし太鼓を鳴らす丸い二つの玉がお菓子の「ちちぼうろ」と思っているのか、最後は口に入れるらしいけど。
チュニジアではでんでん太鼓があちこちの土産物屋で売られていて驚きました。
でんでん太鼓って、子守唄にも出てくるくらいだから日本のもの、あるいは中国伝来くらいに思っていました。
絶対口に入れるのは分かっていたので、
少しでも埃のかかっていないものを探し、最終的にカルタゴ博物館前の売店で購入しました。
♪ねんねんころりよ おころりよ
坊やはよい子だ ねんねしな
坊やのお守りは どこ行った
あの山越えて里へ行った
坊やのおもりに 何もろた
でんでん太鼓に しょうの笛♪
里のみやげにもらうぐらい昔は「でんでん太鼓」や「しょうの笛」がどこにでもあったのだろうか。
岩波古典文学大系の解説によると、江戸時代頃より伊勢で売っていたおもちゃで、雅楽の笙を略式にした篠竹の一本笛があったそうです。
ぴーとかぴゅーとか鳴るだけで、穴があっても多少の高低音が出る程度のごく安物の笛のようだ。
子守歌の「しょうの笛」は、「篠の笛」あるいは「ひょうとなる笛」だったのかもしれません。
では「でんでん太鼓」はどうなんだろう。
豆太鼓とも呼ばれたこの小さな太鼓は、奈良時代から続く楽器の歴史をもち、その音色は赤ちゃんを災いから救う響きでした。
でんでん太鼓は、奈良時代に中国大陸からきた舞楽とともに伝わった振鼓が起源らしい。
舞楽の振鼓は、木製の胴に鋲で革を止めた直径7-8㎝の小型の太鼓を直角に2つ重ね、それぞれの太鼓に、革を打つ小さな球が紐で吊り下げられています。
柄を回転すると、球が革を打って音が出るのです。
中国では周の時代にすでにこの打楽器があったそうだ。
アフリカのチュニジアとどっちが先やねん。