鞍馬山って不思議なところです。
30年以上前、友人と連れ立って夏の暑い日この山を歩きました。
お寺とかパワースポットは全く覚えていないけれど、足元を見ながら1時間近く歩いた記憶だけが蘇ります。
案の定、この年になると結構きついハイキングコースでした。
鞍馬寺を拝観するということは山登りをすることだったのでした。
家についてから、アズキさんから届いたメールによれば全部で17000歩ほど歩いてました。
奥の院の魔王殿から貴船神社へ下る道の途中に「木の根道」があります。
牛若丸が修行していたそうです。
岩盤が固く、地下に根を張れない杉の根が地表に伸びて露出しているのでしょうが、まるでエネルギーが渦巻いているようにも見えます。
鞍馬寺では、本堂は正式には本殿金堂という名称で呼ばれます。
ここに祀られている「尊天」は三身一体の本尊だそうです。
中央に毘沙門天、向かって右に千手観世音、左に護法魔王尊を安置されていますが暗くてよくわからなかった。
その「護法魔王尊」は650万年前に金星から地球に降り立った永遠の存在であるという。
摩訶不思議というか荒唐無稽というべきか…
本殿金堂境内の満開の八重桜の左側に瑞風庭、
手前南庭には石組み、画像奥の北庭には白砂盛があります。
そこに立つ案内文には以下のように書かれています。
「この庭は、650万年前人類救済の大使命を帯びた護法魔王尊が
金星より「焔の君たち」を従えて、今まさに聖地・鞍馬山に降臨せんとする相を具象化したものである。
北庭の白砂盛は魔王尊の乗物「天車」を意味する。
南庭は、組井筒と大川込によって鞍馬山を表現し石組は魔王尊を表わすと共に奥の院の磐座を象徴している」
奥の院の魔王殿は、650万年前金星から舞い降りたとされる魔王尊(サナト・クマラ)が祀られていています。
ここもパワースポット。
社の中には長椅子が設置され、パワーをいただこうと多くの人が腰かけてました。
650万年前とはとてつもない年代で想像がつきません。
魔王には申し訳ないけれど、ここの境内で山椒もちをいただくことにしました。
古人類の歴史を調べてみました。
直立歩行したといわれるアウストラロピテクスで約400~500万年前。
90年代になって、中国の長江の中下流において200~240万年前には古人類が生存していたと確信できる遺物が発見されているそうです。
中国の雲南省元謀地区、長江三峡地区、華北地方泥河湾地区で大がかりな発掘作業が進行中です。
つい最近地震で被害のでた青海チベット高原東部地域が人類の起源の地である可能性もあるそうだ。
「サナト・クマラ」で検索していたらこんなの見つけました。
サナト・クマーラとはヒンドゥー教の神話・説話に登場する賢人らしい。
先端科学と東洋思想を結びつけたニューエイジの先駆けみたいな「神智学」に登場するようだ。
神智学にはまっていた信楽香雲管長の想像の産物だったのかも。
鞍馬弘教も戦後の新興宗教ブームにのって出来たものなんでしょうか。