A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

21世紀の精神異常者~Acid Mothers Temple「Electric Heavyland」

2008年10月11日 00時40分15秒 | 素晴らしき変態音楽
1990年代中頃から川端一(g)、田端満(b)、東洋之(syn)を中心に不定形な形で活動するAcid Mothers Temple。あふりらんぽのピカチューや吉田達也もメンバーに名を連ねる。メンバーや音楽性の違いによってバンド名もAcid Mothers Temple、Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.、Acid Mothers Temple & The Cosmic Inferno、Acid Mothers Temple Swr等数種類を使い分ける。CD/LPのリリース数も多く、全体を把握することは至難の業だ。
サウンドは基本的にインスト中心で、late 60's~early 70'sのサイケデリック・ロック、プログレッシヴ・ロック、ジャーマン・ロック等を髣髴させる強烈なフリーク・アウト系。私の頭にはジミヘンやホークウインド、ゴング、アモンデュール、グルグル等の名前が思い浮かぶ。海外での評価も高く頻繁に欧米ツアーをしている。

このCDはAcid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.名義の2002年の作品でアートワークはキング・クリムゾンの「アースバウンド」の、タイトルはジミ・ヘンドリックスの「エレクトリック・レディランド」のパロディーだ。全3曲入。全編飛び回る電子音とヘヴィーなリズムに貫かれている。何よりも彼等のサウンドを決定付けているのが川端氏の饒舌なサイケ・ギターである。それが延々と続くセッションなので真剣に聴いていると頭が爆発しそうだ。

先日名古屋で非常階段と共演した映像を観たのだが、ジェスロ・タルのイアン・アンダーソン風のもじゃもじゃヘアー&髭の川端氏(MCが妙に礼儀正しい)を始め全員強烈に70年代の臭いを持つ風貌で笑ってしまった。非常階段と合体したAcid Mothers階段ではレインボーの「キル・ザ・キング」やピンク・フロイドの「星空のドライヴ」をネタにセッションし、川端氏は合計5本のギターをステージで叩き壊した。まさに"21世紀の精神異常者"バンドである。
Acid Mothers Temple HP

パロディーも
ここまで行けば
オリジナル

川端氏は灰野さん&吉田達也氏とのトリオでスタジオDVDをリリースする。灰野さんとはプレイスタイルが違うので面白いものになりそうだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする