数年前に工藤冬里氏や白石民夫氏と一緒に共演したことはあったが、二人だけで共演するのは初めてという日本のアヴァンギャルド・ミュージック界を代表する二人の歴史的邂逅。
ギター二本の対決になるのかと思っていたら、会場の右側灰野さんの位置にはテーブルがふたつあり、様々な楽器が置いてある。左側の大友さんサイドはシンプルにギター一本と小物を乗せたテーブルといったセッティングである。
今回もブロッツフェスの時ほどではないがいい感じにお客さんが入っており、この二人の共演への高い関心が伺われる。
大友さんは一貫してギターのみ、灰野さんがドラム・マシーン、発振器、エアシンセ、金属のベルトを弓で弾く楽器、フルート、そしてハーディーガーディーと楽器を持ち替えて二人の会話が進行していく。大友さんはU字型の金属を弦に擦り付けるメタリックなサウンドを中心に、弦をクリップで挟んでプリペアドしたり、フィードバックさせたり、ヴァイオリンの弓で弾いたり、と様々な奏法を聴かせる。流石強固な意思に貫かれたインプロヴァンザーだ。灰野さんと互角に渡り合っている。実はライヴ前に灰野さんから大友さんに"仕掛けてこい"との要請があったとのこと。
特にハーディーガーディーとの30分近い共演はこの楽器がこれほどロック的に聴こえたことはないほどの見事なギターのバッキングだった。
最後は灰野さんもギターを持ち小林旭の「さすらい」。物悲しいコードを爪弾く灰野さんに鋭い音色で大友さんが絡んでいく様が素晴らしかった。
ここまで95分。これで終わりかと思ったらもう1セットやるという。
セカンド・セットは二人ともギター。お互いに様々な技を繰り出す緊張感のある即興が続いた後、「骨まで愛して」を灰野さんが絶叫。大友さんはまたしても予測の付かないプレイで絡みつく。セカンドは45分間。
私は大友さんの目の前に座ったのでそのメタリックな轟音に無防備で晒された。最後までギター一本で勝負した大友さんの男気に感服したライヴだった。灰野さんがとても人間味溢れるプレイをしていたのが印象的だった。
大友良英 HP
見逃すな
大友灰野
物凄い
楽屋で灰野さんと話をしている間に終バスがなくなってしまったので渋谷まで歩いた。30分ほどの気持ちのよい夜の散歩だった。
ギター二本の対決になるのかと思っていたら、会場の右側灰野さんの位置にはテーブルがふたつあり、様々な楽器が置いてある。左側の大友さんサイドはシンプルにギター一本と小物を乗せたテーブルといったセッティングである。
今回もブロッツフェスの時ほどではないがいい感じにお客さんが入っており、この二人の共演への高い関心が伺われる。
大友さんは一貫してギターのみ、灰野さんがドラム・マシーン、発振器、エアシンセ、金属のベルトを弓で弾く楽器、フルート、そしてハーディーガーディーと楽器を持ち替えて二人の会話が進行していく。大友さんはU字型の金属を弦に擦り付けるメタリックなサウンドを中心に、弦をクリップで挟んでプリペアドしたり、フィードバックさせたり、ヴァイオリンの弓で弾いたり、と様々な奏法を聴かせる。流石強固な意思に貫かれたインプロヴァンザーだ。灰野さんと互角に渡り合っている。実はライヴ前に灰野さんから大友さんに"仕掛けてこい"との要請があったとのこと。
特にハーディーガーディーとの30分近い共演はこの楽器がこれほどロック的に聴こえたことはないほどの見事なギターのバッキングだった。
最後は灰野さんもギターを持ち小林旭の「さすらい」。物悲しいコードを爪弾く灰野さんに鋭い音色で大友さんが絡んでいく様が素晴らしかった。
ここまで95分。これで終わりかと思ったらもう1セットやるという。
セカンド・セットは二人ともギター。お互いに様々な技を繰り出す緊張感のある即興が続いた後、「骨まで愛して」を灰野さんが絶叫。大友さんはまたしても予測の付かないプレイで絡みつく。セカンドは45分間。
私は大友さんの目の前に座ったのでそのメタリックな轟音に無防備で晒された。最後までギター一本で勝負した大友さんの男気に感服したライヴだった。灰野さんがとても人間味溢れるプレイをしていたのが印象的だった。
大友良英 HP
見逃すな
大友灰野
物凄い
楽屋で灰野さんと話をしている間に終バスがなくなってしまったので渋谷まで歩いた。30分ほどの気持ちのよい夜の散歩だった。