A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

サンヘドリン@六本木 Super Deluxe 2008.10.23 (thu)

2008年10月25日 00時45分10秒 | 灰野敬二さんのこと
まさに至福の一夜だった。
ここのところセッションやコラボレーションが多く、灰野さん自身のプロジェクトをたっぷり観る機会がなかったので、この日のサンヘドリンのワンマン・ライヴはかなり楽しみにしていた。
開場の一時間前に行って順番は2番目。待ってるだけで期待にワクワクしてくる。
10月の初旬に京都、大阪、名古屋と回ってきた"Sun Head Ring 2008"ツアーのファイナル。その間に灰野さんはヘア・スタイリスティックス(中原昌也氏)とピカチュウ(あふりらんぽ)をサポートにノルウェーでライヴを行っている。
珍しく本来の開場時間の15分前に開場。ツアー限定のCDをさっそく購入する。椅子席が埋まる程度の適度な動員。
20:15PMステージが一瞬明るくなりメンバーが登場。左からナスノさん、吉田さん、灰野さんのいつもの並び。ナスノさんはエフェクターなし。灰野さん側はエフェクター群の他にはギターとゴッタンが置いてあるだけのシンプルなセッティングだ。
第一部はg,b,dsの編成。波が押し寄せて返すような起伏のある演奏が彼等の持ち味だ。最高のセックスのように絶頂と弛緩が繰り返される。"満場一致は無効"という意味のバンド名通り、3人が其々別の方向を向いていることもあれば、三者一体になって激しく突き進む演奏もある。そんな時は70年代の山下洋輔トリオを髣髴させる。しかしどんなに即興をやろうとも必ず"ロック"になるのはこの3人ならでは。
第二部では灰野さんがゴッタンやフルートを演奏、多少の変化をつける。しかし最後は激しいギター・プレイを聴かせエクスタシーに至る。今回の灰野さんはコード中心のプレイが多かった気がする。
2時間強たっぷり彼等の演奏に身を任せて最高の気分だ。60年代にクリームやジミヘンが強烈な即興演奏を繰り広げた時、当時の聴衆は同じような衝撃と感動を受けたに違いない。
終演後CDに3人のサインを貰ってホクホク顔で六本木を後にした。激しい雨が降っていたが渋谷まで歩いた。

サンヘドリン
世界一の
即興トリオ

家へ帰ってツアーCDを聴いた。血管がブチ切れそうなハイ・テンションなサウンド満載。ライヴの感動が蘇る。



コメント
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