A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

反骨の芸術家、工藤哲巳

2008年10月12日 00時42分19秒 | アート!アート!アート!
今日昼寝をしていてふと工藤哲巳氏のことを思い出した。最近では顧みられることが少ないが、1935年生まれ、1990年没の前衛芸術家である。
私が彼のことを知ったのは高校時代美術の授業で見ていた現代美術の写真集の中でだった。その写真の中では身体中に大便状のオブジェをくっつけた工藤氏がストリートを転げ回っていた。日本にもこういうダダイスティックなアーティストがいたのか、と印象に残った。
その後今は亡きサブカル誌「夜想」の屍体特集で工藤氏のロングインタビューが掲載され"作品とは腐乱するものである""バラバラ人間、バラバラ自然、この泥沼の中からカビのように生えてくるテクノロジー"など難解ながら含蓄の深い言葉が発せられている。
普通のカンバスに普通の絵具で絵を描くことを嫌い奇怪なオブジェや空間芸術を展開していった工藤氏は1962年からパリを拠点に活動し、ヨーロッパ美術界に衝撃を与えた。1987年には東京藝術大学の教授とに就任する。
1995年に回顧展が開かれて以来彼の作品に触れる機会は殆どない。パフォーマンス、スキャンダリスト、環境芸術、文明批評家などさまざまな評価を受けた工藤氏の芸術に触れてみたいものである。

前衛の
時代を生きた
芸術家

部屋中に黒いペニスを飾った「インポ哲学」はかなり笑える。



コメント
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