A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

中原昌也×ジム・オルーク@外苑前オン・サンデーズ 2009.4.27(mon)

2009年04月28日 00時31分42秒 | 素晴らしき変態音楽
「ペインティング/ペンディング展」最終日。終日中原氏が会場に居て音を出したり絵を描いたりする無料のワンデイ・イベントが開催された。ゲストはジム・オルーク氏。当然二人の共演に期待がかかる。

夕方に行くと隅っこにセッティングされたシンセの後に中原氏が暇そうに座っていた。
「ジムはまだ来ないし、今日だけの展示の音の出る作品を聴く人の邪魔をしたくないから音も出せないし」。
「No Neck Kleenex」と題されたその音の出る絵画を聴いたが、首の取れた人形のオブジェ(写真参照)にCDウォークマンが付いていて中原氏の作った音響が聴ける。ガサゴソいう音に金属を叩く音がコラージュされたサウンドだ。この音響オブジェを自分の家に飾りたいという気持ちが湧き上がる。しかし10万円以上。。。ちょっと手が出ない。展示された絵画は大体3万5千円位だが半分近く売約済みになっていた。

そうこうする内にジム・オルーク氏が機材を引き摺って到着。イギリス製のSYNTHIというメーカーのシンセとエフェクターが4つ。早速セッティングにかかる。中原氏はアンプを2台、ジムは"Back to Monaural"なんて言いながら1台のみ使用。私は立っていた位置が丁度一番前だったので目の前でジムの演奏を観ることが出来た。ジムがセッティングを終えるとそのままなし崩し的に共演へ傾れ込む。中原氏もSYNTHIのシンセと鍵盤付のMOOG(実は借り物だそうだ)を使ってうねる低音をクリエイトする。ジムは金属のおもちゃやバネ等をコンタクト・マイクで拾って変調させる。休み無くツマミを弄る二人の動きが明るいギャラリーでよく見えて、二人がどういう音を出しているのかがよく分かった。ライヴハウスだと暗くて何をやっているのか分からないので面白かった。

50分くらいで演奏は終わり、中原氏に「エキサイティングでしたね」と言ったら「何ですかそれ」と笑われたが、正直とても興奮するスリリングなフリージャズにも通じるジャム・セッションだった。

ジャム・セッション
自分の描いた
絵の前で

約一ヶ月続いた展覧会が終了するのは少し寂しい。

コメント
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