A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

坂田明+Tatsu+DJ Sniff@渋谷Bar Isshee 2011.5.23(mon)

2011年05月25日 00時16分29秒 | 素晴らしき変態音楽

アムステルダム在住のターンテーブル奏者DJ Sniffこと水田拓郎氏の凱旋公演。一週間に亘ってジャズ、テクノ、ノイズ、ヒップホップなど様々なアーティストとセッションを繰り広げる。この日はフリージャズの重鎮坂田明さんとレピッシュのベーシストTatsu氏とのトリオ。大好きな坂田さんの異種格闘技ライヴがどうなるかとても楽しみだった。

会場にはDJ Sniffの大学の後輩の女の子も来ていてBar Issheeがいつもより(?)華やいだムード。私は最近飲むと寝てしまうのでソフトドリンクで我慢。

それまで談笑していたメンバーが8時になると「そろそろやろうか」との坂田さんの一言でステージに。DJ Sniffはターンテーブルを1台だけ使用。坂田さんのやわらかいアルトにパーカッシヴなサウンドを重ねていく。Tatsu氏はサンプラーを使って一定のフレーズを反復させその上にベースのメロディーを乗せていく。次第に熱が入り坂田さんの激しいブロウに昇天。DJ Sniffは日本人離れした見事なスクラッチ・プレイを交えながら次々とレコードを取替える。レコードを裸のままで床へ放るのを見るのはレコード愛好家としていたたまれない気持ちになるが、レコードを楽器とするDJにとっては当たり前の所作なのだろう。実際には打楽器は無いにも拘らずDJ Sniffはストレンジなパーカッション・サウンドをクリエイトする。

20分ほどの休憩の後始まった第2部では冒頭でDJ Sniffがアルバム「筒井康隆文明」収録の「熊の木音頭」をプレイ。それが坂田さんの歌心に火を点けたのか、坂田さんは得意の浪曲調の歌を唸り始める。クラリネットとアルトの吹き語りという感じで面白い。三者三様の音が新鮮に融合した興味深い演奏だった。

坂田さんは演奏後「あのドラマー(DJ Sniffの創るビート)はいつまでも疲れないんだからこっちが参っちゃうよ」と冗談を言っていた。

ジャズ系の人とやるのとは一味違った変幻自在な坂田さんの魅力に浸った夜だった。

坂田さん
DJ Sniffと
いい感じ

翌日も坂田さんはDJ Sniff、高岡大祐、山本達久との共演だそう。


コメント
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