A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MASONNA/MO'SOME TONEBENDER/後藤まりこ/BO NINGEN@恵比寿リキッドルーム 2013.8.8(thu)

2013年08月10日 00時13分19秒 | 素晴らしき変態音楽


LIQUIDROOM 9th ANNIVERSARY presents “UNDER THE INFLUENCE”
「MASONNA×後藤まりこ×MO'SOME TONEBENDER」


クラブクアトロ25周年に対抗する訳ではなかろうが、リキッドルームが9周年イベントを実施中。元々は1994年歌舞伎町にオープン。当時のクラブクアトロの倍のキャパのスタンディング・ベニューとして、国内外の多くのアーティストに愛された。雑居ビルだったため、一般客はエレベーターの使用が許されず、狭い階段を7Fまで歩いてライヴ前に疲弊してしまう筋トレ・ベニューとしても有名だった。新宿リキッドルームは2004年に10年の歴史に幕を下ろし、恵比寿に移転し新装オープン。それから数えて9周年である。だからといって特別なことがあるわけではないが、ちょうどフジロックとサマーソニックの谷間なので、暇してる夏フェス出演者によるユニークな対バン企画も多い。この日はノイズ(MASONNA)×ロケンロー(MO'SOME)×ポップ(後藤)の三つ巴に加えサイケ(BO NINGEN)が緊急参戦するカオス・イベントとなった。ド平日のためか、夏フェス疲れのためか、画期的な組み合わせにしては動員は少々渋い。

BO NINGEN


フジロック+東阪名ツアー+ライジングサンと3週間に亘る「HEADLINE LIVES 2013」中のBO NINGEN。これまで観たUFO CLUBやClub AsiaやFEVERなどに比べて会場・ステージが広いので開放的で新鮮な気分。オープニングだからと言って、慣らし運転や手加減という言葉はBO NINGENの辞書にはない。一曲目の「Koroshitai Kimochi」からギアをトップに入れた一斉掃射。毎回恒例のタイトル未定の新曲を挟み、最後の「Daikaisei」は10分以上ワンコードで突き進む殺戮サイケバトル。エンディングでギターを振り回し、ベースを放り投げて舞い踊り、ドラムが崩れ落ちる叫喚カオスに度肝を抜かれる。まさにワールドクラスのステージで場内のテンションを一変させた。フジロックで観たかった!




後藤まりこ


街中に貼られたポスターで今や子供でも知ってる後藤まりこは、夏フェスやアイドルフェスに数多く出演し、現在最も注目されるシンガーのひとりである。最新シングル「sound of me」はキュートなスピードチューンでミドリ時代に回帰したかのよう。エフェクターを抱え激しくヘドバンし、オーディエンスを煽るエキセントリックなステージングは往時のまま。ネコのように気まぐれで予測不能のパフォーマンスと完成度の高いポップソングが強烈にシンクロする。かつての独りよがりともいえる感情の暴走ではなく、バンドや観客を包み込む大らかな愛情表現に、新世代ポップ・クイーンの貫録を感じる。




MO'SOME TONEBENDER


お祭り男・武井が鬼のお面で団扇を振りながら客席から登場し、ハードコアビートとアジテーションで煽る。クラブクアトロだと超満員で身動きが取れないが、この日は比較的空いてるのでステージ前のフロアのモッシュが凄まじい。昔に比べて大人になったか、と思っていた本来の攻撃本能が解放され、重戦車で邪魔者をすべて轢き殺しながらモーサム軍、暁の出撃!サイリウムダンス&デジビートがテンションをさらに高め、前しか見えないパッションの塊に、モッシュピットの回転数が10倍にスピードアップ。これほどキレまくったRockin' Luuulaは聴いたことがない。




MASONNA


トリはジャパノイズ四天王(死語)のひとり、マゾンナこと山崎マゾ。モーサム目当ての若いファンが帰ってしまわないかと危惧したが、殆どがロック・レジェンドを目撃しようと残っている。セッティング中にスクリーンの後ろからノイズが聴こえただけで歓声が上がる。幕が上がり、マイクスタンドとアンプだけのシンプルなステージに立つマゾンナ。Shout&Jump&Noise.3 minutes。あっという間に終了。広いステージで観るマゾは紛れもないネ申だった。オーディエンスは大喜びでロック史上最高に凝縮された3分間に満足した模様。




最初にBO NINGENが火を点けたロック導火線が発火し、アーティストとオーディエンス共にかつてないハイテンションで繰り広げた強烈な爆竹サマーナイトだった。真夏の東京で熱く燃えるのはアイドルだけではない。
[8/30追記]
Skream!ライヴレポートはコチラ

ロケンロー
真夏の夜を
ぶっとばせ

●BO NINGEN NEWS
2013.08.08 THU - 2013.08.14 WED
Kohhei(g)作品展
Simon Fowler × Kohhei Matsuda DUO EXHIBITION 「0/0」
KATA, Ebisu Liquid Room 2F




2013.08.13 TUE
BO NINGEN 単独公演
UNIT 9TH ANNIVERSARY
BO NINGEN HEADLINE LIVES 2013~SPECIAL!
代官山UNIT

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