A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

アーバン・コネクション@新宿Pit Inn 2013.8.25(sun)

2013年08月27日 00時16分47秒 | 素晴らしき変態音楽

(Pix by Miyabi Chibikko, taken from Facebook w/o permission)

Urban Connection 2DAYS

【MEMBERS】
ヨナス・クルハマー(Ts)スタイナー・ラクネス(B)ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン(Ds)
オープニングアクト:太田惠資(Vn,Vo)+石田幹雄(P)

北欧ジャズ現在進行形。ノルウェー・グラミー賞受賞グループ来日、北欧ジャズ界きっての名手が揃うハイ・ヴォルテージ・トリオ。これまで4枚のアルバムをリリース、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルや北海ジャズ・フェスティヴァルの他、多くの公演を行い、世界中をツアーしている。ここに来て、新アルバム “Live!” が再び高い評価を得て新たな段階に突入。その最前線を日本で目撃できる貴重なチャンスだ。
(新宿Pit Innホームページより)



ジャズ界は北欧ブーム?と思う程連続するバイキング・ジャズの来日ラッシュ。今回はノルウェーの新世代ビバップ・トリオ、アーバン・コネクション。1998年に結成された彼らの2003年、2004年に続く3回目の来日公演。今年に入ってサックス奏者がアルトのフローデ・ニーモからテナーのヨナス・クルハマーに変わり、新編成での顔見せ公演となった。不勉強ながら過去2回の来日は観ていないが、記録によるとその強烈な演奏の存在感が強い印象を残したとのこと。

メンバーそれぞれがヨーロッパのジャズ界で活躍する名手揃い。

Steinar Raknes (シュタイナー・ラクネス)Double Bass


ジャズ・べース奏者にして作曲家。その才能はチャールズ・ミンガスにも喩えられる。チック・コリア、マイケル・ブレッカー、ボビー・マクファーリンなどと共演し、The Core, Ola Kvernberg Trio, SKAIDI, Kirsti Huke Quartet and Trondheim Jazz Orchestra等様々なバンドに参加。自己のプロジェクトにシュタイナー・ラクネス・カルテットとSTILLHOUSEがある。STILLHOUSEではアメリカのハープ奏者やノルウェーの女性歌手と共にベースの弾き語りを聴かせる。


H.M. Johansen (ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン)Drums


ヤン・ガルバレク、マイケル・ブレッカー、チック・コリアなどと共演、Motif, Maryland , Haavard Wiik Trio, Haavard Stuboe Quartet, Come Shine, Excess Luggageなど多くのバンドのメンバーでもある。躍動的なドラミングは現代ジャズ界きっての暴れん坊。


Jonas Kullhammar(ヨナス・クルハマー)Saxophone


1978年スウェーデン出身。現代スウェーデンのジャズ・サックスの第一人者として150作を超える作品に参加。ヨナス・クルハマー・カルテットのリーダーであり、 The (International) Noise Conspiracy, Carlos Garnett, Nicolai Dunger, Fredrik Noren Band, Torbjörn Zetterberg Hot Five, Sonic Mechatronik Arkestra, Peanuts Hucko, The Plan, Nina Ramsby, Goran Kajfes, Marcus Strickland, Eldkvarn, Jupiter Trio, The Core, Mulatu Astatke, Salem al Fakir, The Hivesなどのバンドに参加。スウェーデン・ジャズ評論家賞を4年連続受賞、スウェーデン・グラミー賞ノミネートの常連である。


そんな実力派トリオの演奏はとにかくエネルギッシュ。ハイ・ヴォルテージ・トリオとはよく言ったもので、まさに電圧高めの電撃バップ演奏が炸裂する。ジャズのルーツを辿ればダンス音楽だったことを思い起こさせるワクワクした歓び溢れる演奏を展開。北欧の現代ジャズといえばフリージャズのイメージが強いが、彼らの演奏はその一昔前のビバップの影響が色濃い。全盛期のチャーリー・パーカーを彷彿させるほど激しく吹き捲くるサックスに、柔軟性に富んだビートでロールするドラム、歌いながら超絶フレーズを畳み掛けるベースの三つ巴が見事にスウィングする。余りの躍動感に踊り出したくなる。ピットインで椅子に座って観るのに違和感を感じたのはJAZZ非常階段以来。この強烈なグルーヴはオールスタンディングのクラブで演奏するのが相応しい。次回は観客を巻き込んだダンス大会を期待したい。


注:動画のサックス奏者は前メンバーのFrode Nymo (フローデ・ニーモ)

8月21日からソロ公演を行ったシュタイナー以外のふたりは2泊4日という強行軍の来日スケジュールで時差ぼけになる暇もなかった様子。いつの時代も売れっ子は忙しい。


(Pix by Jonas Kullhammar, taken from Facebook w/o permission)

北欧の風
熱波の東京
吹き抜けた



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