A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

the HIATUS@ZEPP TOKYO 2013.8.14(wed)

2013年08月16日 00時19分12秒 | ロッケンロール万歳!


the HIATUS
Horse Riding Tour 2013

Zepp Tokyo

the HIATUS(ザ・ハイエイタス):
細美武士(ELLEGARDEN)/ ボーカル・ギター・プロデュース
masasucks(FULLSCRATCH/元・Jサポートメンバー)/ ギター
ウエノコウジ(元・thee michelle gun elephant / Radio Caroline / DAD MOM GOD)/ ベース
柏倉隆史(toe/木村カエラサポートメンバー)/ ドラムス
伊澤一葉(元・東京事変/あっぱ)/ キーボード
一瀬正和(ASPARAGUS)/ ドラムス



ミッシェルガンのウエノコウジが参加しているのでR&Rカオス友の会と繋がりがある筈のthe HIATUSだが、今までなんとなくスルーしてきた。というのも、デビュー作がオリコンNo.1の大ヒット、夏フェスやイベントで騒がれ、ロキノン系の顔といわれる大人気ぶりが、元来判官贔屓のR&Rヲタには、ちょっと眩し過ぎたのである。ミッシェルガン以降のウエノの活動は、ベンジー&チバを中心としたカオスの竜巻から一歩距離を置き、GLAYやBUCK-TICK、THEATRE BROOK等のメジャー系とリンクしたり、GYOGUN REND'SやNEATBEATS、MAD CUPSULE MARKETSといった若手と意気投合したりして独自路線を辿った。ミッシェルガン風R&Rスタイルから離脱しようとしているわけではないのは、Radio Carolineのガレージロックを聴けば明らか。チバやクハラカズユキとの差別化を図っているのかも知れない。



いつかはチェックしなければ、と思っていたところ、ZEPP TOKYO 2DAYSを発見。お盆休みの夏枯れで他にめぼしいライヴもないのでナイスチャンスと参戦した。サマソニ~フジロックでお疲れのロックファンが集まるかどうか?と思ったら、2F最後列までビッチリ満員。オーディエンスは極めて若い。The BirthdayやKENICHI ASAI&Bad Theacher Kill Clubの客層より5歳は下だろう。ヤンチャなスケボー男子と割とフツーの女子が多い。



演奏が始まるといきなりハイテンションで盛り上がる。指差しポーズで片腕を高く掲げ前後に振る「鶴の首ケチャ」(筆者命名)が起こり、その上を人間サーフィンが同時多発的に転がる様は、夏フェスのモッシュピットの如し。ほぼ全編英語詞なので、来日バンドを観ている気分になる。J-ROCKで英語詞で人間サーフィン、と言えば90年代末のメロコアブームを思い出すが、それはマチガイではない。フロントマン細美武士のバンド、エルレガーデンはエモコアバンドで、アリーナクラスでワンマンを成功させたほどの人気者。RadioheadやWeezerを好む細美はエルレ結成前にサンフランシスコに滞在していたため、英語で作詞するのが自然体。その細美が他の人気バンドのメンバーと結成したスーパーバンドだから、デビュー時から人気沸騰したわけだ。



音楽性はロケンローというよりオルタナロック。アコギも使ったドラマティックなサウンドと歌い上げるヴォーカルにパール・ジャムやストーン・テンプル・パイロッツといった名前が浮かぶ。演奏の上手さは海外ロックバンド並み。エモいメロディは心に染みるが、歌詞の意味がわからない分、サウンド全体のパワーに身を任せて暴れまくる観客。「オマエ等今日は最高だな!」と笑顔を見せる細美の社会派MCが印象的。100分の演奏を最後までハイテンションで通したバンドとオーディエンスに、ロートルはとても適わんな、という感想。兄貴と呼ばれるウエノは、徹頭徹尾無口でニヒルな男を演出し、ひとりだけ濃厚な空気を纏っていた。やはりR&R混沌世界の出自は隠し得ない。



中断と
いう名のバンド
踊らせて

Radio Carolineもひとつ。


コメント
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