A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

きゃりーぱみゅぱみゅ@伊勢原市民文化会館 2013.9.7(sat)

2013年09月09日 00時17分45秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


なんだこれくしょんツアー
~ きゃりーぱみゅぱみゅの宇宙シアター ~

■ KANAGAWA(TICKETS SOLD OUT)
2013 9/7(土)神奈川 伊勢原市民文化会館(神奈川県伊勢原市田中348)
開場:15:30 / 開演:16:00(グッズ販売あり:会場外販売 13:00 開始)



きゃりーぱみゅぱみゅの2ndフルアルバム『なんだこれくしょん』リリースから2ヶ月半、全国21ヶ所23回公演ホールツアーの幕が開いた。朝イチの噛みTweetが、はやる心境を物語っていた。今や推しも押されぬ人気者のきゃりーを1000人規模のホールで観られる機会は滅多に無いので、東京は勿論、近郊にも参戦することに。ツアー初日は神奈川県伊勢原市。典型的な地方都市の公共ホールでは告知は掲示板のポスターのみ。お祭り気分はゼロに近いが、集まった1200人のファンは、きゃりーTシャツや大きなリボンやウサみみを身に付けザワザワしている。都内のライヴで見かける全身きゃりーコスプレは殆どいない代わりに、目立つのは幼児を連れたファミリー層。スタンディングのクラブには行き辛いお子様もホールならOK。キッズ市場にKPPブランドを浸透させたいきゃりー陣営にとっては絶好のシチュエーションである。







「私のライヴは遊園地」(2012年6,7月 ぱみゅぱみゅレボリューションツアー)、「武道館で飛び出す絵本」(2012年11月6日ドキドキワクワクぱみゅぱみゅレボリューションランド 2012 in キラキラ武道館)、「不思議の国のきゃりー」(2013年5月 100%KPP WORLD TOUR 2013 ZEPP TOUR)と、毎回違うテーマで楽しませるきゃりーのワンマン・ツアー、今回のテーマは「ミュージカル」。きゃりー本人が大のミュージカル好きであることに加え、盛り上がりにくい椅子席の会場でオーディエンスを楽しませようという意図である。初めて観る人やお子様連れも多いので、飽きないように寸劇を入れるわけだ。7,80年代のアイドルのコンサートは、歌謡ショーの合間に本人主役の演劇・ミュージカルを挟む演出が普通だったので、きゃりーの方法論は一種の先祖帰りといえるかも知れない。



狂言回しは宇宙侵略大臣:スーパークールとボディガード兼ペットのキューン、きゃりーは宇宙のプリンセスという役回し。プログラムにあらすじが載っているが、コンサートの流れとは余り関係がない。きゃりーはMCではJ-POPのお約束の3ワード=「楽(しんでる?)」「着(いてこい!)」「盛(りがっていこう!)」をあまり口にしないので、代わってふたりのキャラクターが盛り上げ役に徹する趣向。ショーの世界観を作り込み過ぎると観客が魅入ってしまうので、MCでは現実的なことを話し、フレンドリーに話しかけたり振付けを教えたりしてリラックスさせる。ワールドツアーを経験して、きゃりーはエンターテイナーとして大きく成長した。

何といっても「なんだこれくしょん」収録の新曲をライヴで観れたのが嬉しかった。J-WAVE LIVEで経験した「み」の破壊力は、イントロの手拍子を全員であわせて、ONE FOR ALL, ALL FOR ONE(ひとりはみんなのために、みんなは勝利のために)の精神統一による集団投射へと導く。その火に油を注ぐのが、「み」と並ぶ「きゃりーmeetsレジデンツ」ナンバーの「くらくら」と「のりことのりお」だった。特に夏フェスの熱狂を一気に凍りつかせたという「のりことのりお」のノリ切れない芋虫蛇行ビートにはスネークフィンガーのニョロニョロギターが相応しい。ネタバレになるので詳述は避けるが、これから参戦す予定の方は、この曲を何度も聴いて予習しておくことをお薦めする。



















前席の4歳くらいの女の子は頭にうさミミをつけて椅子の上でずっと踊っていた。そのままステージへ連れ去られてしまうのを心配したのか、途中から父親が抱き上げた。2歳くらいの弟は疲れて石のように眠ってしまった。外国帰りのきゃりーのハーメルンの笛吹き度数とゴルゴン度数の上昇を観測。既報の通り、KPP WORLD TOUR 2014と「とっても可愛い」(きゃりー談)7thシングル・リリースが発表され、熱狂の内に伊勢原に夜が訪れた。



きゃりーさん
またあいましょう
このへんで

きゃりーの意匠が目玉から口唇に蛹化していた。つくづく顔パーツ好きな娘である。







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