A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

若さゆえ苦悩する貴兄・貴姉に捧げるR&B~ザ・ストライプス『スナップショット』

2013年09月12日 00時15分50秒 | ロッケンロール万歳!


●近頃気になるもの。ティーンエイジャー・ロック残酷なる少年性、そして青春ブルース
「鏡よ鏡、鏡さん。三面鏡の真ん中に見えるのは何?」ーーー浜崎「見える、見えるわ。」松永「何が見えるのです?」浜「縞々模様が見えます。横断歩道のようにも、シマウマのようにも、渋谷系ファッションのようにも、山崎春美の服のようにも見えます。」全員「何いぃぃぃぃ!?」
その時聴こえてきたのは、激しくロールするリズム&ブルースの響き。16歳の紅毛碧眼の美少年4人組が鳴らす真っ青な憂歌。感性の貯蔵庫、アイルランドで熟成されたフレッシュな果実酒。その青春の叫びを聴いて「私はロックン・ロールの未来を観た。その名はザ・ストライプス!」と喝采するジョン・ランドーの子孫がいるかどうかは分からないが、日本盤CDの帯には「ロックの未来はここにある!」と謳われる。音の記憶はむしろ過去の墓場を掘り起こし、現在に蘇生するベクトルにあるが、それが未来に繋がるのも確か。何しろこの子たちは若いし、この先60年は生きられるのだから、人類の未来を担う希望の星である。



●やりたいことWanna DoとやるべきことShould Do
ザ・ストライプススピッツのように旅の手帖に物語を綴ることはしない。タイトル通りのスナップ写真・日常の寸描・感情の断片を刻むだけ。まだまだ人生の意味云々を吟味し咀嚼する理由も必要もない。阿部薫やシド・ヴィシャスやイアン・カーティスを気取って生き急ぐのは時代遅れの美学だから、瞬間瞬間の想いをツイートのように吐き散らして、今現在~Here&Now~を生きることが何より大切なのだ。足立ユイのように今やりたいことと今やるべきことを見極めるべき。ロケンローってのはそういうもんじゃないか? 誰の目も気にせず、自分のなりたい好きな形になればいい(by 甲本ヒロト)。



●ヘイ ボーイは不安定、ヘイ ガールはいつも元気
オトナの事情や柵の多い日本ではなく、自由を愛する田舎の國、愛蘭土(アイルランド)に育ったロス・ファレリー(vo,hca)、ジョシュ・マクローリー(g,vo)、ピート・オハンロン(b,hca)、エヴァン・ウォルシュ(ds)。ガキをつけあがらせると手に負えないという見本のふてぶてしい態度と子供の名残のあどけないルックスとが混在して、不安定ボーイの典型となる。同じティーンエイジ・ブルース・ロックバンドDrop’sのいつも元気ガールの母性溢れる包容力と比べれば、男子と女子の第二次性徴の差は歴然とする。いつの時代も女性上位万歳に変わりはない。



●来日ツアーはソールドアウト
牛田智大や谷口宗一の危うい少年性は愛の國育ちのアンファン・テリブルにも共有されている。牛田君がクラシックの世界で揉まれていくように、ザ・ストライプスもロケンローの荒波の洗礼を受けることだろう。もしかしたらR&Rカオスの誘惑もあるかもしれない。その行く末を想像するにつけ、若さっていいな!と思ったなら、『スナップショット』を聴きながら10月の来日ツアーを心待ちにしようじゃないか。



★ザ・ストライプス最新インタビューはコチラ

若さゆえ 苦しみ
若さゆえ 悩み
心のいたみにひとり泣く

~ロックン・ロールを奪還せよ!~ 「The Strypes presents 全国ロックン・ロール学園祭2013」開催!
我こそは!という悩めるテーンエイジャー諸君は応募してみては?
★詳細はコチラ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする