A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ルーヴル美術館展@国立新美術館 2009.4.19 (sun)

2009年04月20日 00時37分50秒 | アート!アート!アート!
私が何でこんな真っ当な美術展に行ったかというと、朝日新聞でチケットが当たったからである。それと国立新美術館という新しい美術館にも興味があった。

今回の美術展はルーヴル美術館所蔵の作品をただ展示しましたよ、という安易なものではない。「美の宮殿の子供たち」とサブタイトルされている通り、「子供を描いた作品」をテーマにした展覧会だった。
エジプトで紀元前2000年に発掘された子供の像やミイラから18世紀フランスやオランダで描かれたキリストの母子像まで、幅広い作品が200点余り展示されている。絵画だけじゃなく彫刻、工芸品、版画など色んな形態の展示物が整然と並んでいて観易い。
しかし個人的には美術を観るというよりは博物館に行ったような気がした。
「台車にのったライオン」と「台車にのったハリネズミ」のぺア(写真)が可愛くて気に入った。
ルーヴル美術館展 HP

黒川紀章氏設計の美術館は独特のカーヴを持ったモダンなスタイルで気持ちがよかった。

ルーヴルは
遠きにありて
想うもの

改装中の六本木交差点のアマンド・ビルの地下にあったイタリア料理店シシリアが場所を変えて営業していて感激した。

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ビートルズ+ザ・フー=ビートルフー

2009年04月19日 00時47分47秒 | ロッケンロール万歳!
4月4日にニューヨークで開かれたデヴィッド・リンチ監督主催のチャリティー・イベントで元ビートルズのポール・マッカートニーとリンゴ・スターが7年ぶりの共演を果たした。

考えてみるとビートルズはベースとドラムが生き残り、ザ・フーはヴォーカルとギターが生き残っている。いっそのこと合体してバンドを結成すればいいじゃないか。レパートリーはお互いのヒット曲を交互に演奏すればいい。これっていいアイデアじゃない? 
イギリスの二大バンドの合体は世界的な話題になること間違いない。今流行の「大人のロック」ブームにもピッタリだ。

ビートルフー
ネーミングからして
こけそうだ

ロック爺の見果てぬ夢である。



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心優しき過激派~JOJO広重「生きてる価値などあるじゃなし」

2009年04月18日 00時53分35秒 | 素晴らしき変態音楽
非常階段のリーダーとして30年以上も日本のノイズ・シーンのトップに君臨するJOJO広重さん。1997年に「君が死ねって言えば死ぬから」でソロ・デビュー。以来ノイズ・ギター&絶唱ヴォーカルという独自のスタイルを貫いている。

このCDはメジャーのインペリアル・レコードからリリースされたベスト盤。2枚組で7割が未発表曲やライヴ、コラボレーションというお得盤。70年代半ばに音楽活動を始めた彼の集大成といえる。

JOJOさんの曲は殆どが脳天を突き刺す強烈なファズ・ギターに頭がクラクラするが、印象的なのは歌詞の世界である。「オレとオマエ!」「生きている価値なし」「死神に出会う時のように」「神を探しに」「死にたいだけ」「デスダイヴ」と曲名を見るだけで想像できる通り、"死"をテーマにした曲の数々。♪俺も死ぬから君も死ね♪♪金がないのなら死んでしまえばいいじゃないか♪というような刺激的な言葉が発せられる。
しかし良く聴けば轟音ギターの奥に、慈愛に満ちた優しいJOJOさんの眼差しが見えてくる筈である。そのメッセージは明白である。"死ぬのは最後の手段。可能な限り生きる努力をしよう"。

JOJOさんが心優しい頼れる兄貴肌であることは彼のブログを読めば明らかだ。
JOJO広重 ブログ

また彼は最近占いの店を開き、占い師としても活躍している。
JOJO広重・占いブログ

スポーツカード販売業の世界でも名を知られる多彩な才能の持ち主だ。

JOJOさんの
活力源は
好奇心

非常階段の30枚組CD Boxの発売は5月下旬だそうだ。ボーナス前でお金のない時期にまた辛いことを。。。

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ひとりでディスコ~パフューム「ワン・ルーム・ディスコ」

2009年04月17日 01時12分21秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
ワンパターンだと分かっていても追っかけてしまう。パフュームの歌にはそんな麻薬的な魅力がある。

中田ヤスタカ氏の作る曲はどれも同じである。自分のユニットcapsuleをはじめパフューム,MEG、鈴木亜美、リア・ディゾンなどに提供する楽曲は80年代テクノのリズムと90年代ポップスの軽薄さを合わせたエレクトロニック・サウンド。曲の善し悪しはこの人の場合余り関係ない。それより素材、つまりアーティストの個性による違いが際立っているのだ。

その中で最も中田氏の指向に合っているのがパフューム。あーちゃん、かしゆか、のっちの3人のコンビネーションは、例えばMEGちゃんひとりのパフォーマンスよりもバラエティーに富んでいるし華もある。元々日本人は3という数字が好きなのだ。日本三景とか三人娘とかキャンディーズとか。その伝統を受け継ぐパフュームは中田氏のポップな曲をやっている限りは人気は安泰だろう。

しかし私としては早く中田氏から卒業し、彼女たちらしい存在感を見せて欲しいのだ。各自のソロ活動でもいい。そういえば先日渋谷のタワーレコードでかしゆかを見た。ワールドミュージック・コーナーを熱心に見ていた。

パフュームの
ディスコをひとりで
借り切りたい

やっぱり3人のキャラクターがいいんだな。歌謡曲っぽくて。



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ふわっとしたロック~プライマル・スクリーム「ソニック・フラワー・グルーヴ」

2009年04月16日 00時44分40秒 | ロッケンロール万歳!
こう暖かいとふわふわした曲が聴きたくなる。

Everything But The Girl, Dolly Mixture, Robyn Hitchcockなどいろいろあるが、1987年のPrimal Screamのデビュー作「Sonic Flower Groove」が好きである。現在の骨太ロックとはまったく違ったThe Birdsの影響を受けたと思われるフラワーな12弦ギター・サウンドは今聴いても心が温かくなる。ジャケットも秀逸だ。

2nd「Primal Scream」ではStooges風のガレージ・ロックを展開。ボビー・ギレスピーの60年代趣味が炸裂していてこれも好きなアルバム。

その後「Screamadelica」でハウス・サウンドを取り入れたりして付いていけなくなり、自然に彼らを聴く回数も減ってきたが、デビュー以来20数年に亘りロック界の寵児として評価されているのは素晴らしい。

プライマル
フラワー・チャイルド
ギレスピー

灰野さんの「ふわふわ」も欠かしてはいけないが。




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雨に歌えば

2009年04月15日 00時42分47秒 | ありきたりな日常
久しぶりの雨だ。暑い日が続いたのでいいアクセントになる。

「雨でも歩くの?」と上司には呆れられるが、習慣だからしょうがない。iPodにはINA GRMのアンソロジー。雨にはミュージックコンクレートが似合う。 徒歩で40分。その後電車。最寄り駅からはカッパを着て自転車で20分。
会社までDoor To Doorで1時間45分。途中の井の頭線が座れるのが救いだ。朝は寝てしまうが夜はこうしてブログを書いたり本を読んだり、充実の時間である。

雨の夜
コンクレートの
コンサート

最近中原昌也氏の「作業日誌2005-2007」を再読している。

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早川義夫×灰野敬二@新宿JAM 2009.4.12 (sun)

2009年04月14日 01時00分19秒 | 灰野敬二さんのこと
60年代末に伝説のアングラ・フォークロック・バンド、ジャックスを率いてカリスマ的人気を誇った早川義夫さんと灰野さんの初共演。

ジャックス解散~音楽プロデューサーとしての活動後20年に亘り古本屋をやってきた早川さんは1994年に音楽の世界に復活。以来継続して活動し、その暖かな歌声が支持されている。
しかしこの日ジャムを埋め尽くした男性が7割を占める100名近い観客の多くは、ジャックス時代の早川さんを期待して集まったに違いない。

まずは灰野さんのソロからスタート。椅子に座っての轟音SGの弾き語りで「暗号」「Break On Through」「ここ」「Born To Be Wild」を歌う。気合いの入った鬼気迫る演奏。そんな灰野さんを観ると「やはり自分は灰野さんから離れられないな」と思う。50分強のステージ。

次に早川さんのソロ。エレピの弾き語りで、最新アルバム「i Love Honzi」収録曲を中心に演奏。柔らかな声を絞り出すような唱法にはジャックス時代の鋭さはないものの、物静かな情念が感じられる。特に「パパ」「世界で一番キレイなもの」「I Love Honzi」が気に入った。30分程の演奏。

最後に二人のセッション。これが観たかったのだ。ただし早川さんは即興プレイヤーではなくシンガーソングライターなので、早川さんの曲に灰野さんが合わせる形になる。曲は灰野さんのリクエストでジャックス時代の「からっぽの世界」と「マリアンヌ」。「マリアンヌ」は巻上公一さんのアルバム「殺しのブルース」で灰野さんも参加して披露されたし、不失者による演奏もある(PSFレコードのオムニバス「Tokyo Flashback」に収録)。灰野さんは立って演奏。早川さんの歌の合間に装飾音的にノイジーなギターを挟み込む。所々で歌をかき消すような激しいプレイも。スタンスとしてはVajraに近いものを感じさせた。早川さんもそんな過激な灰野さんの演奏に臆する事なく見事に歌い切った。

「僕が演る時は3,40人の時が多いから、灰野さんとやるとこんなにお客さんが入るなんて嬉しいなあ」と早川さん。いえいえこのお二人だからこれだけ人が集まったんですよ。

2曲だけで観客が満足する訳はない。10分近いアンコールの拍手の後、灰野さんがひとりで登場。お馴染み「おまえ」の爆音演奏で終わった。ぜひまた共演して欲しい。ジャックスには灰野さんにピッタリの曲がたくさんあるのだから。
早川義夫 HP

燃え上がる
二人の情念
受け止めた

この日はジャムにしては珍しく、早川さんの意向で撮影、録画、録音禁止だったため、共演シーンを観せられなくて残念。





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ノイズとヒーリング~「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」OST

2009年04月13日 00時27分01秒 | 素晴らしき変態音楽
最近お気に入りなのがこのサントラCDである。

音楽担当は青山真治監督作品ではお馴染みの長蔦寛幸氏。彼の手になるムーディーでアンビエントなスコアに、中原昌也氏のノイズと浅野忠信氏のギター演奏が加えられている。そのバランスが絶妙なのだ。サックスやチェロの奏でるロマンティックでアンニュイな旋律のあとに、奇怪な電子音と爆発するギター演奏が始まる。曲によっては3者の共演もあり、何が楽音で何がノイズ(雑音)か不明瞭になる。
何よりもアルバム全体に流れる空気の希薄感が好きだ。この辺が兎に角音を詰め込みがちな非常階段やメルツバウ、ヘアステなどの純ノイズとの大きな違いであろう。

サントラ盤もたまにはいいものだ。

サバクタニ
音の砂漠に
蜃気楼

浅野忠信氏のライヴを一度観てみたい。

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きくり=灰野敬二+秋田昌美 etc.@六本木Super Deluxe 09.4.10(fri)

2009年04月12日 00時46分23秒 | 灰野敬二さんのこと
私にとっては1ヶ月ぶりの灰野さんのライヴ。しかも最近マイブームのメルツバウの秋田さんとのデュオ「きくり」としての国内2回目の演奏だ。

この日のイベントはニュージーランドのノイズ・アーティスト、Our Love Will Destroy The World(元Birchville Cat Motel)の日本ツアーの一環だった。共演はMuddy World、Tetragrammaton。
Our Love Will Destroy Japan HP

開演が早かったので一番最初のMuddy Worldは見逃した。会場は外国人も多く満員である。最近調子がいいねSuper Deluxeは。
Tetragrammatonはハーディーガーディー&ソプラノサックス、ギター、ドラムの3人組。ドローンな演奏からサイケデリックに展開するサウンドはなかなか面白い。演奏に核がないのが欠点か。

次はOur Love Will Destroy The World。Campbell Knealeのワンマン・ユニットでありドローン・ノイズの権化。最初はちょっと退屈したが次第に音量と音数が増えてきて迫力ある演奏になる。Campbellの踊り(?)が酔っ払いのおっさんのカラオケの様で笑ってしまう。

トリにきくりが登場。右に灰野さん、左に秋田さん。秋田さんのPowerBookには"Meat Is Murder""No Fur""Go Veg(ベジタリアンになろう)"などと書いたステッカーが貼ってあり、徹底した動物愛護者・菜食主義者の秋田さんの主張が込められている。灰野さんは昔使っていたダンエレクトロのギターを持ち出してきた。
演奏はのっけから大音量の即興。私は秋田さんの目の前に座ったので灰野さんの音が聴こえないくらいのエレクトロ・ノイズに頭がクラクラする。PowerBookから離れ、バネをたわしで擦るような仕組みのオリジナル楽器を演奏。これがまた喧しい。灰野さんはそんな秋田さんに関係なく歌ったり、エアシンセ、ドラムマシーンなどを演奏。滲有無で使った丸い金属のパーカッションも。
最後に秋田さんがドラム、灰野さんがSGで骨太な演奏を聴かせ80分程の演奏は終了。日本を代表する二大アヴァンギャリストの共演は強烈な印象を残した。

灰野さんの引っ越しで色んな楽器が出てきたそうだ。ダンエレクトロや丸い金属板もそのおかげで日の目を見た訳だ。これからも灰野さんのライヴには珍しい楽器が登場するかもしれない。

メルツバウ
灰野敬二と
バトルする

灰野さんは次は早川義夫さんという伝説的なアーティストと共演する。これもどうなるか予測がつかないだけに楽しみだ。







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恋の終列車

2009年04月11日 02時32分50秒 | ありきたりな日常
金曜日の夜、最終列車。朝のラッシュ並みの混みようだ。

5日間汗水垂らして働いたサラリーマン、コンパ帰りの学生達。皆がこの週末への期待感を抱いているのか?
否、何もすることのない休日に憂鬱になっている人もいるだろう。土日もなく仕事の人もいるだろう。
最終列車は様々な思いを乗せて走る。

終電車
出来ることなら
乗りたくない

六本木でライヴを観たあと、0:27渋谷発吉祥寺行最終列車の中にて。



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