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おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

暗きょ工事

2005年08月27日 | Weblog


ニセコのお山はすっかり秋の気配。
Tシャツ姿で過ごすのもあと僅かだね。

Tさんの弟さんに床下の断熱工事をお願いすることにしたのだが、床下はすっかり結露しておる。
どうやら小屋の周りの排水がうまくない様子。
放っておくと、えらいことになる、らしい。
断熱工事以前の問題とか。
そこでご近所のSさんにお願いして、排水溝を再度掘りなおすことにした。

元々埋めてあった“暗きょ”は直径5センチ程度の役立たずで、直径20センチのものに取り替えたのだが、どうやらこれも深さが足りないらしい。
そこで、基礎のコンクリートから、さらに30センチ深く埋めることに。

深さ1メートルもの穴掘りしていただいておるSさんは、今年80歳のじっちゃんだ。
山暮らしの「いろは」はこのじっちゃんに教わった。
ユンボを巧みに操る風情はとてもそんなお歳には見えん。
新聞もテレビもよく見ており、山暮らしから政治経済までよぉ~くご存知。
そこらの町会議員顔負けの博識だ。

小屋を建てて間もないころ、薪ストーブになかなか着火できないおぢを見てぽつりと一言。
「薪もひとりなら燃えないしょ、二人にしてらやんと」。
ようは薪一本じゃ火は点かない。二本はないと、ダメってこと。
当時70歳のじっちゃん、ニヤリとさせてくれるのじゃ。

穴掘り作業は、糟糠の妻には反対されたが息子は「やったら、いんじゃないの」と言ったとか。
ばーちゃんはケガしないかと心配し、息子はじっちゃんのボケ防止を考えておる。
良い家族だね。

作業は、午後からだったが3割がた終了。
じっちゃん、微妙な操作を確実にこなしておった。
何年か前「ユンボに魅せられてる」と吐露しておったけどホントだね。
仕事をしておる姿はイキイキしておった。
ニッポン人は、幾つになっても働くことが大好きだ。